岡部幸雄 引退記念DVD
岡部さんがいなくなって競馬も終わってしまうんじゃないかと思ったのですが、幸運なことに競馬は今もやってます。このDVDは1枚目が岡部さんのヒストリー。2枚目が思い出の馬。3枚目が思い出のレース。といった構成になっています。1枚目。アメリカを訪問するところから始まるのが象徴的だと思います。今でこそ日本の競馬は世界と互角に渡り合っていますが、かつては天と地の違いでした。アメリカで競馬の腕を磨き、世界に目を向けたジョッキーが岡部騎手でした。ナカタニ騎手がどれほど岡部騎手が日本競馬に貢献したかを語ってくれます。クリス・マッキャロンも登場し、「テイク・イット・イージー」を語ってくれます。この1枚目は岡部ファンにとっては特に感銘深いのではないでしょうか。2枚目、3枚目も岡部さんの語り口がエスプリを含んでいて本当に良いです。松山調教師、藤沢調教師の素晴らしいさも語っています。3枚でも足らないくらいですが、かなり満足できます。岡部さんの素晴らしさは、日本に今の形の競馬を持ち込んだところだと思いました。岡部さんのおかげで競馬の楽しみ方が膨らんだのだと思います。ファンに方は是非とも。
ステイゴールド 旅路の果てに [DVD]
私を競馬に引き込んだ馬、それがステイゴールドです。
昔から天の邪鬼と言うか、「天才」とか「圧倒的な強者」とかが大嫌いだったので、その勝ちきれなくも頑張る姿に感動しました。
だからこそ、引退レースの豪脚一閃には、涙が流れました。
ステイゴールドの全てが詰まった、素晴らしいDVDです!
2009年、彼の息子が、父が何度挑戦しても勝てなかった宝塚記念と有馬記念を連覇したのは、ステイゴールドファンにとって最高のプレゼントだったのでは無いでしょうか?
ベテラン力
スキージャンプ、野球、サッカー、競馬、アーチェリー、バスケットボール・・・。
各界の代表選手と江口さんのインタビューには、彼らが何を考えどう動いているのか、
それがどう結果に結びついているのかがよくわかります。
「伝記」になってしまうと、細かい部分が忘れ去られてしまうけど、
彼らの現在進行形の言動をこの本は伝えてくれます。
私たちにも大きな生きるヒントになるでしょう。
プロフェッショナル 仕事の流儀〈13〉
本書は、NHKの「プロフェッショナル:仕事の流儀」から3人の出演者をピックアップし、出演者の仕事からプロフェッショナルとは何かについてケース・スタディを提示している。
13巻では、弁護士(村松謙一)、漫画家(浦沢直樹)、コンピュータ研究者(石井裕)の3分野から、第一線で活躍している人物にスポットを当てている。
(中略)
まず、村松謙一氏は企業再生を専門とする弁護士である。弁護士としての使命感と2つの悲しみを背負い、次から次へとやってくる案件に対して誠心誠意取り組んでいる様子が窺える。企業再生の分野は、精神的にもタフでマニュアルが殆ど作れない分野である。その中で、村松氏のプロフェッショナルとしてベストの解を導き出し、相手のメンタル面もケアする様子は異業種でも大いに参考になった。
次に、浦沢直樹氏はYAWARAで有名な漫画家である。細かい線に登場人物の感情を上手く表現し、反逆の心を失わずにベースを変えていない点に好感を抱いた。
本書で取り上げているプロフェッショナルの中で、私が番組の内容と同様に最も印象に残っているのは最後に登場する石井裕氏である。石井氏はタンジブル(「触れることができる」「実体がある」)をキーワードに、これまでのコンピュータの概念を根底から換える技術を開発している。
コンピュータと言えば、誰もがキーボードとマウスを使って操作するものであると考えるだろう。しかし、石井氏は身の回りのモノに触るだけでコンピュータを操作しようと発想し、研究している。
競歩に近い早歩きにも驚いたが、頭の回転の凄さと「なぜ?」を徹底的に繰り返す研究者としての哲学や、コンピュータ研究者なのに紙を重宝する点を意外に感じた方は多いのではないだろうか?
さらに、著者がITが人を不幸にしていると考えている点にも、コンピュータの最先端を極めた人ならではの哲学的な思考に感銘を受けた。石井氏は「ネットをパイプ栓を閉じる勇気を持つ必要がある」と主張しているが、私もこの点には大賛成である。
ネットに触れないことで、時間という名のワインを存分に味わうことができる。つまり、複数の物事を連動して行うこともなく、ひとつの物事に集中して取り組むことができる。さらに、ネットを中心とした生活では考えられないような事柄を深く考えることができ、回答を導くことができる。
本書を読んで、私は現在の行き方やライフスタイルが間違っていないことを再確認した。そして、小手先の技術だけではなく、ついつい脇に追いやりがちな哲学、倫理、使命感といった心理的な要素が大切であることを学んだ。
最後に、以下で印象に残っている出演者の言葉を紹介する。業界が異なるので求められる要素は異なると思うが、仕事としての基本は変わらないので、読み手の心次第でいくらでも応用できるのではないだろうか?
○プロフェッショナルとは
・「困りきって私どもを頼ってきた方々を見捨てない。守りきる。何としてでも守りきるという強い使命感、これが一番大事な部分だと思っています」(村松謙一)
・「締め切りがあること。そして、その締め切りまでに最善の努力をする人のことではないでしょうか」(浦沢直樹)
・「自分がこの世からいなくなったあと、その未来の世界にどういういい影響を与えられるか、インパクトを残せるか。そこまで真剣に考えられる人」(石井裕)
おまえ百まで わしゃ九十九まで
13曲目の「おまえ百まで わしゃ九十九まで」は、お笑い芸人が発表した歌としては、Geisha Girls(ダウンタウンwith坂本龍一、TeiTowa)の「少年」と肩をならべる名曲です。
ほかはどうでもいいですが、これ一曲で買う価値は十分あります。
この曲が結婚式の余興とかの定番曲になっていない理由がわからないですね。