寿司問答
今、私は某回転寿司にて働いています。実際にいろいろな魚などをさばいたりにぎったりしています。ですがこの寿司問答には自分以外の職人の方のにぎりがありそこに技術がなおかつ面白みがあります。実際この本をまねて作ったにぎりもあります。一度でも見ていただければ寿司というものの奥深さがわかっていただける一品だと思います。私はこのような本を読むことで自分の技術のたしになればと今も読んでいます。
ピッキーとポッキー (幼児絵本シリーズ)
そろそろストーリー性のある絵本を・・と思い購入しました。大好評でした。最初のページに地図があるのですが、「こういって、こう行くんだよ」と教えると大喜び。3歳の今でもよく「読んで」と持ってくる絵本ですね。3人が作ったお弁当もとてもお気に入りでひとつひとつ指で持ち物を確認していますよ。オススメです。
追悼の達人 (新潮文庫)
1999年に出た単行本の文庫化。多少の加筆がなされているらしい。
先に出た『文人悪食』と対をなす本である。日本の近代文学者49人を取り上げ、彼らの「死」に寄せられた追悼文を検証していくという内容だ。
取り上げられているのは、正岡子規、小泉八雲、夏目漱石、岡本かの子、北原白秋、志賀直哉、小林秀雄などビッグネームばかり。
彼らが死ぬと、すぐに新聞や文芸誌に弟子、友人、敵などによる「追悼文」が出る。それを集めまくり、分析したのが本書になる。どんなふうに文学者たちの死が受け止められたかが、細かく論じられ、非常に面白い。
追悼文の在り方はいくつかに分類される。自殺したケースと長寿をまっとうしたケースでは当然違ってくるし、詩人と小説家でも異なる。一種の人気のバロメーターでもある。また、意外に追悼が少ない人がいたり、追悼文の内容が空虚だったりということもある。
そのあたりを丁寧に紹介してくれるので、まったく知らなかった側面から、作家たちを見直すことが出来た。
本書には5年かかったという。ありがたい仕事だ。
素人庖丁記 (RHブックス・プラス)
カレーについて、以下のように書かれている。
「めざすは泥」。カレーは、泥そのものである。ぬかるみである。豊穣なぬかるみだ。
それだけでもう、本書を手に取った偶然に感謝。
ちょっと酔狂なことでもしてみようか、という気になる。