予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える (光文社新書)
予防接種にありがちな「ゼロリスク」信仰を厳しく批判する。日本の公費接種のワクチンは米国に比べると、半分しかないという。肺炎球菌、肝炎、水痘。これらはすべて米国では公費接種になっている。ワクチンを打っている人が多い集団は打ってない人もその病気にかかりにくくするが、一切の失敗を許容しないし失敗が発生すれば責任者を追及し糾弾するという日本の社会や報道や、科学的検証に耐えない「ワクチン害悪論」が妙に幅をきかせたために、義務的ではないワクチンが多く、定期接種から外した日本脳炎や麻疹が流行してしまう。戦後の46年、GHQの荒っぽい義務接種で1万人以上いた天然痘患者は47年には数百人にまで減った。ワクチンは確かに効くのだ。だが、副作用で後遺症が出る人は残念ながら必ず出る。ゼロリスク信仰によって、感染症が十分防ぎきれなくない状況が生じている。
ただ、著者の意見に全く同意するわけではない。第2章のメディア批判は著者がまさに批判している「ワクチン嫌い」と似たような批判になっている。帝京大病院のアシネトバクター感染症発症のマスコミ報道などの話から「どうせ記者会見をやったって、正確な報道はしてくれません」というが、あくまで著者の感想だ。最終章で著者は「インフルエンザの予防接種をするとインフルエンザにかかる確率が高くなる」と主張するワクチン批判本に「統計を読みもしないで想像だけでワクチンを否定してかかる、というのは非常に危険な態度」と反論する。著者は本書中で再三、科学的吟味が重要であることを指摘している一方で、メディアについては心理的効果など科学的積み上げがそれなりにあるにもかかわらず、上記の印象論のみで斬って捨てているのが残念。また「記者会見などせず、自分のブログだけに情報を公開し、メディアなど無視すればよい」とするが、医療者(とりわけ帝京大)が記者会見をするのは、正確な情報を伝える以上に、薬害エイズ事件の安倍英氏のように刑事責任が結果的になかったにもかかわらず、執拗にテレビカメラに追われ、全国放送で認知症の姿を死ぬまで晒されるようなはめになりたくないからだ、と思う。加えて、「ブログに公開すれば、ブログソースを担保にして、いい加減なマスコミ情報の真偽を三角測量的検定に確認できる」というが、逆もまた真なりでブログに偽情報がある時はメディアを三角測量のもう一方の測点にしてブログの真偽を見分けられるんじゃないか、と素朴に思ったりもするのだが。現にポリオワクチン緊急輸入を連呼し、ポリオ流行から日本を救った立役者の一人にNHKの上田哲がいたことは本書でも書かれている。また、著者は耐性菌について「早く見つけ、対応する」というが、同じ光文社新書の「傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書)」は「MRSAなんてほっとけ」とも言っていたりする。
科学性を重んじるという著者にしては、自身の好き嫌いや体験談みたいなパーソナリティがやけに出てくる、一風変わった医学啓蒙書になっていて面白い。好みは分かれるだろう。
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すぐに届き、早速開けてみると、少し薬品っぽいような匂い(外国製品にはよくあるような匂い)が鼻につきましたが、開けてみるとさらに独特の「ああ、蜂蜜っぽいな」って感じる芳香が漂い、早速、小匙で2〜3回位掬い、食べてみましたが、市販の喉飴などよりよっぽどこの蜂蜜の方が効き、すぐに喉の痛みが和らいで来ました。
喉飴だと、体質的に炎症が広がり、痛みが長引くのですが、このマヌカハニー、ネットで知った時は半信半疑でしたが、実際に使ってみるととてもこの値段で送料も無料でこの効果なら購入して良かったと思います。
ですが、外国製品にありがちのキツい匂いがするのでそういうのが好きではない方にはおすすめはしません。
市販の蜂蜜みたいなイガイガする感覚がしないので良い買い物だったと思えましたので、★5個にしました。
新・予防接種へ行く前に (ジャパンマシニスト育児新書)
予防接種に関しては、打つリスクに関してあまりにも説明不足だと思います。その事に関して強い不信感があります。そもそも全てのワクチンが「任意」です。それが意味する事は何か?予防接種に疑問が沸いたら読むのに、良い本だと思います。