終りのない惨劇
IAEAは原発関連の安全推進の水戸黄門のような顔をしているが、実体は原発推進を前提とした組織であり、人類の健康を守るべきWHOまで意のままにしている実体が判る。
原爆推進の米国の原子力委員会と表裏一体である。
チェルノブイリ事故の健康被害やその隠蔽工作は世界規模での原発ムラの実態を知るのには好適。
1981-97年IAEAの事務局長を務めたSweden人のHans Blix は「原子力産業の重要性を考えればチェルノブイリ規模の事故が年に一度くらいあっても良い(ルモンド,1986/08/28)」と発言している(p.143)。
参考になる情報は多いが、訳注の処理を工夫する必要がある。また第二部の翻訳は突出して読みにくい。
放射能障害のデータ収集や整理には妨害も多々あるようだが、「ジョンウエインはなぜ死んだか」のようなすっきりした纏め方はできないものだろうか?
福島第一原発事故衝撃の事実―元IAEA緊急時対応レビューアーが語る
原発事故に関して情報が氾濫している。いたずらに危機感をあおるものや必ずしも科学的な根拠に基づかないもの等が溢れている。本書はそれらの情報について判断、評価するための物差しとなろう。
また、今回の原発事故に関し、日本人的な危機対応のまずさが随所で見られたがこれらに対しても著者の経験に基づく国際的な目で適確な指摘をしており、著者の指摘を今後に生かして行く必要があろう。
サルでもわかる 日本核武装論 (家族で読める family book series 006) (家族で読めるfamily book series―たちまちわかる最新時事解説)
世界には帝国主義国家・覇権主義国家が厳然としてある。特にシナ大陸の中共国家は、第二次世界大戦後に生まれた、チベット・東トルキスタンを植民地とする現在進行形の侵略国家である。大軍拡を二〇年以上続けるこの国は、あと10年以内に台湾併合に乗り出すだろう。さらにその次は、日本を含めた、太平洋半分の支配の確立に乗り出すだろう。
このような侵略主義国家を抑止する平和主義国家として、民主的な国家、精神の自由を守る国家、そして人道を守る国家こそが、本来侵されざる権威を持って自己の国体を明確に保ち、侵略国家の行為を批判しこれを防止する世界史的な流れを創るべきなのである。これこそが、真の平和主義であり、現在侵略を受けている国家を援助することが、日本のなすべき平和主義運動なのである。
そのためには絶対に欠かすことのできないものが、核武装である。なぜなら既に侵略主義国家の方が核武装しているのであり、このリアルな姿を見ない左翼の核兵器防止論は、まさしく売国奴にして真の平和を崩すための情報戦活動なのだと言わざるを得ない。侵略国家に手を貸す人々は、まさしく全体主義思考の人物ばかりである。彼らのつくる社会は、必ずや人間を抑圧する全体主義国家となるだろう。謀略家にして売国奴であった尾崎秀実と同じ過ちを、未だ反省もなく21世紀でも繰り返している人々がいることを我々は知らねばならない。
ここに本来日本がなすべき核武装論を、もっともエッセンスを抜き出して書いてくれた人物が登場した。田母神俊雄氏こそが、人道主義に立った真の平和主義を実現できる道を示してくれた人物である。彼の論議こそが現実世界の平和を実現する道なのだ。
そして『愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ』。第二次世界大戦の教訓はチャーチルに学べ、チェンバレンになるな、であった。核武装実現の道こそは歴史に学ぶことであり、現状の核武装放棄の道は経験に学ぶものでしかない。
我々の道は賢者の道であるべきである。一家に一冊、ぜひその道を示す本書を揃えて日本の政治の選択を変えよう。