わたしの開高健
この本は、世にも稀な出会いをした著者だからこそ書ける本だと思った。
著者の人生は、作家開高健との出会い、そしてその時々の彼及び彼の周辺との関わりで流が決まったようだ。
そして、そのことにより著者の人生は驚くほど「濃い」人生になっている。
もちろん、出会いだけでなく、著者自身の誠実さや努力がもたらした濃密さだが・・・
著者の悩みやよろこびにふれ、自分の人生はなんて薄っぺらいんだろう…このままではいけない!とモーレツのかきたてられた。
天才は才能とその環境の化学反応で生まれると思う。だからこそ開高健のような作家はもう現れないだろう。
だからこそ著者がうらやましい。☆をひとつ削ったのは、人生を変えるような出会いを持った著者への嫉妬からだ。
BEST SELECTION 2010(2CD+DVD)
彼らの楽曲のクオリティーの高さに改めて驚かされます。
韓国でのヒット曲も素晴らしいですし、「どうして君を好きになってしまったんだろう」
「Stand by U」も名曲だと思います。
いい曲が多すぎて、ベスト盤の選曲は大変な作業だったと思います。
「Love in the Ice」が入っていなかったので少しショックだったのですが、
メンバーズチョイスの方に入っていて良かったです。
この曲は歌唱力といい、楽曲の素晴らしさといい、東方神起の真骨頂だと思います。
「With All My Heart」初めて聞きましたが、素晴らしすぎて言葉になりません。
このベスト盤は絶対のオススメです!
修羅場の経営責任―今、明かされる「山一・長銀破綻」の真実 (文春新書)
前半は山一証券が破綻した真の原因は何だったかの調査を委託された一人の弁護士の回顧録です。
弁護団の中でひとり筋を通し、情報リークの疑いまで掛けられて「俺ではありません」と声をふり絞るくだりはこの書のクライマックスといえます。
後半は、「経営陣の企業犯罪を告発するプロフェッショナル」が一転、世論をバックにした国策捜査「長銀事件」の被告人の弁護を引き受け、敗訴敗訴ののちに逆転勝訴に至るまでの苦闘の記録です。
世の中の訴訟物語や企業戦記モノには、勝ったら自慢話、負けたら言い訳というものもまま見られます。
しかしこの本はそのたぐいのものではありません。それは法解釈や世論を一度棚上げにして、正しさとは何か、企業人は何をなし得るか、を一職業人として考え続ける著者の類まれな資質によるものでしょう。
この本は毀誉褒貶の次元を超えて、あえて火中の栗を拾った「敗れざる者たち」への挽歌がこめられているのです。
日々の生活や仕事の中で正しさとは何かという疑問に直面したことのあるすべてのひとびとにお勧めしたいと思います。
ただし、読み始めると寝られなくなるので、夜10時以降に手に取ることはお勧めしません。