ゲート オブ サンダー 【PCエンジン】
ハドソンの何作かシリーズ化されたできのよいノリのよい音楽とハデハデ撃ちまくりの横スクロールシューティング。メガドライブのサンダーフォース3,4ほどの完成度はありませんが家庭用にしてはまずまずできでした。
英雄 ~HERO~ スペシャルエディション [DVD]
映像美:夢のように美しいです。特に、無名と残剣の決闘シーンはまるで舞踏のように幻想的で、鏡のような湖水の上を蝶が舞うようです。トニー・レオンはこのシーンの撮影で靭帯を切り大変だったけど、スタントを使わずに全編全部自分で決闘シーンをこなしたとのこと。また、秦国王と残剣が決闘する宮殿のシーンは、シュールな舞台風景のようで印象的です。
風景:山、そして湖水、砂漠。見るものを圧倒する中国という国の大きさと風景。そして、絶対にCGでは出しようもない、生身のエキストラ(人民解放軍が全面協力したそうです)を18000人も使った秦軍の絶対的な存在感!
衣装:秦国を黒、展開するサブストーリをそれぞれ赤、青、白、そして過去の記憶は緑ときっちりと計算し尽くされている視覚効果がすごい。決闘シーンでのクレープのような流れのある線が耐えようもなくきれいです。ちなみに赤だけで54種類もあるそうです。
音楽:胡弓や琴、太鼓の音楽、風や雨の水滴の音まで効果音を非常にうまく使っているのがうまいなあと感心しました。
ストーリ:賛否両論分かれるようですが、私は非常によく出来ていると思います。「剣の道」という一種日本の武道にも通じる哲学----「剣の極意は、人を殺めることにあらず、人を生かし、天下のためにあるべし」というメッセージに胸の熱くなりました。残剣がその悟りを「天下」という文字に託して、無名に贈るシーンも非常に東洋的でなんと美しいことでしょうか。剣の道が書そして音楽に合い通じるというのも、同じ東洋人の端くれとして、とても同感できました。
この映画はただ美しいだけでなく、とても深い映画です。チャン・イーモウが中国の美学を世界に示した映画だと思います。昨今中国を題材としたスペクタクル映画が何本も製作されていますが、HEROが一番優れていると思います。
ライト・ファンタジー
普通のRPGなんですが戦闘は変わり種。シミュレーションぽいけどなんか違う。しいて挙げればエルファリアやポポロクロイス。
面白い試みは認めるけどじっくり腰を据えるシミュレーションならわかるが、RPGなので冗長がちなのは痛いかな。