信長の野望・蒼天録 パワーアップキット (説明扉付スリムパッケージ版)
PC98版『信長の野望〜覇王伝〜』から続くコーエーのお家芸!PWKシリーズです。
変更点は・・
1・COMアルゴの強化
2・織田信長誕生以前のシナリオ3本追加
(北条早雲や足利将軍を追いやった細川政元などの戦国初期の変動極まりない時代を再現)
3・歴史イベントエディッター搭載
(自分で歴史イベント発生条件や年代、台詞を入れて作れます。その上、メール添付でユーザー同士交換可能)
4・「武将列伝」なとデータベースの充実
5・「軍団単位の独立不可」や「家督譲渡禁止」「特定コマンド使用禁止」など50以上の項目をカスタマイズ可能。
6・あらかじめルールが変更された「特選カスタマイズ」を搭載。
プレイ評価によって新シナリオや家宝が追加。合戦マニアに『合戦三昧』などあり。
7・各種データ変更エディッター搭載
と増えてます。
どうせ買うなら本編と一緒に買っちゃってください!
本編では天下統一しないと出ないシナリオがPWKだとすでに開放状態になってます
北条早雲 (SPコミックス)
永井豪作品としておちつきのある、歴史漫画。
独特のインスピレーションを持つ永井豪作品のなかでは、きっと地味目。
その分説得力がある、北条早雲伝。
戦略眼、戦術眼を鷹の目として表しているのだろうか。応仁の乱から関東制覇までを描く。
歴史的には名君だったとされ、家訓もよくひきあいに出される後北条氏の祖。
独特の政情判断と家臣団による活躍が見物。太田道灌とのエピソードはモデルは秀吉かもしれない。
今でも小田原といえば、早雲。鎌倉と頼朝のようなもの。
美女の裸体像も少なく、超人的な武将も少なめだが、まぎれもなくダイナミックプロの作品。
手天童子、バイオレンスジャックの素材の一つとなっている歴史漫画なのかもしれない。
味のある歴史シリーズの一冊。
早雲の軍配者
題名からすると軍記的な歴史小説なのかなとも
思ったのですが、内容的にはそうではありません。
その辺を期待しちゃって選択を間違わなければ、
とてもおもしろいと思います。
(戦記的シーンは、ほんとに後半の後半になって少し
でてきますが)
そういう意味では、早雲ももう戦わないです。
おじいちゃん時代。
要約的な題名を付けるならば、ベタですが、
「風魔小太郎の成長期(青春編)」
です。
ただ、小説としてみたときに、
歴史に題材を取ってはいるものの、
別に特別な予備知識が必要なわけではないし、
かといって非常に説明っぽい文章が長いわけでもないし、
文章がからっとしていてもってまわっていなくて
(逆に言えば好みによっては「軽い」という悪口が
ありえるほどですが)
とっても読みやすい。少年同士の友情なんていうと
なんだか今時風で僕は好きではありませんが、
その辺りも含めて、期待・絶望・危機・脱出・競争など、
エンターテイメントの要素がたっぷり詰まっている
一気読みのできる歴史物語です。
いま続編の「信玄の軍配者」に取りかかり中。
謀将 北条早雲〈上〉 (角川文庫)
伊勢新九郎6歳,いまだ備中に在る頃から話は始まる.時代は戦国より一つ前の応仁の乱の頃.姉の千冬(後の北川殿)が今川義忠に嫁ぎ,二人の間にできた竜王丸と今川家の重臣である小鹿範満の熾烈な家督争いを中心に話が展開される.竜王丸と小鹿範満の勢力差は大きい.新九郎は姉のため,10倍以上に及ぶ勢力を持つ範満を相手に,荒木兵庫や大道寺太郎らを従え,智謀の限りを尽くす!・・・が,そこには近接する堀越公方の足利政知,扇谷・山内の両上杉,ひいては中央政権の思惑も必然的にからんでくる・・・.新九郎の主な活躍の場は今川館であるが,駿河地方にとどまらず,父である盛定とは備中で,天才絵師である雪舟とは京都相国寺で,それぞれの関係が描かれてゆく.
息も吐かせぬストーリー展開に,手に汗握る.上巻だけで一通りの話が完結しているところは,作者の筆力だろう.上巻だけでも十分楽しめるが,上巻を手にした者は,必ず下巻も手にしたくなる.
箱根の坂〈上〉 (講談社文庫)
室町から戦国への時代の移り変わりを、北条早雲の人生を中心に描いた上中下3巻の大作。
歴史教科書では往々にして「応仁の乱により室町幕府の体制が弱体化し下剋上が始まった」といった程度で片付けられてしまうこの時代ですが、本作では侍、農民、僧、町人などさまざまな身分の人々の生活や文化が詳細に描かれているため、社会全体で既存の価値観が崩れ、時代が移り変わってゆくのを感じ取ることができます。
鎌倉から300年近く続いた守護地頭体制の終焉は、日本史上でも大規模な価値観の変革だったと思います。やはり司馬遼太郎が描く時代の移り変わりは最高におもしろく、また自分が生きていく上での参考にもなります。
現代に生きる自分達も時代の流れを敏感に感じ取り、そして迅速にその変化に対応!して新しい時代を切り拓くことが必要だと実感しました。