スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫
これは訳者の紹介にもあるとおり、明治の日本で『西国立志編』として出版され、当時100万部ほど売れたほどの自己啓発書である。
本書の最大の特徴は、過去の西洋の色々な偉人の名言を引用しつつ、忍耐・克己心・強い信念の重要さなどをひたすら語ったところ。本書には、そのような偉大な人々の名言がちりばめられており、読者を勇気付ける言葉に満ちている。私も一時期、この本の名言に赤線を引き、携帯しながら何度となく読んで勇気付けられた記憶がある。
ただし、本書はなぜ頑張るのか、頑張った先には何があるのか、というものはテーマにしていない。あくまで各分野で成功を遂げた人々の自助の精神を紹介したものである。従って本書は、読者にとって、自分の選択した道を忍耐強く歩んでいく時の助けにはなっても、どの道を選択したらよいのかという問いには十分答えられるものではないので、そこが好みの分かれるところ。
とにかく、自分の道を決めてここが人生の頑張りどころ、という人や、逆に頑張れずに気分が乗らない人には、多くの名言が勇気と活力を与えてくれる。ポケットサイズで携帯もしやすく、本書は非常に便利ですぐれた自己啓発書だと評価できる。
学問のすゝめ (岩波文庫)
個人主義の鼓吹や、基本的人権の尊重、法の下の平等、公共の福祉に反しない限りでの個人の自由の尊重など、当時まだ大日本帝国憲法が発布されるかされないかという時期において、既に日本国憲法の精神を先取りしてしまっている福沢諭吉の知性と教養には感嘆せざるを得ません。また、文体も簡潔明瞭、平明達意。一般人には到底理解することのできない多くの啓蒙書が発行されていた当時において、庶民への配慮に最大限心がけ、彼らを巻き込みながら日本の近代化を果たそうとする彼のスタンスにも素直に好感を覚えました。現代人の我々にとっても学ぶべきもの多き名著だと思います。
学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)
名前と冒頭は非常に有名だけれども、肝心の中身について知る人の少ない「学問のすすめ」。
私は「天は人の上に人を造らず」「学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるのだ」という冒頭部分のみ知っていたため、「幕府の時代と違って生まれはみな平等なのだから、豊かになるために勉強をするように」というような内容の本だと漠然と思っていました。
しかし、今回内容を読んでみて驚きました。上の冒頭部分は本全体のまとめではなく、ただの冒頭にすぎません。本全体で述べていることは、人間は生きていくうえでどうあるべきか、国と個人との関係はどうあるべきかといった内容です。「国家との関連を考えたあるべき人間の生き方」を、さまざまな側面から、激動の時代を生きた福沢諭吉が迫力をもって語りかけてきます。
一度読み始めると手が止まらず、本当にあっという間に読み終わってしまいます。損はしないので、騙されたと思ってぜひ読んでみてください。
【100万円グッズ】 新型 百万円札 メモ帳 バラエティグッズ
スパトロニクスで紹介されていたグッズです。
結構洒落ているなぁと思ったのですが。。。
・表面処理は光沢があるので紙幣には絶対見えない点。
普通の紙素材とちょっと強度を持たせる厚めの紙をダミーで
入れればもっと良かったのに。。。
・左側は完全にのり付けで止めてあります。
メモ帳だとわかるので、人に見せる時は紙幣の右側の方から
見せる必要があります。
・福沢諭吉の鼻の部分に細工が。。。
これが一番格好良くないしセンスがないなぁと。。。
こういうバラエティグッズは「くすっ」と笑えるのがいいところ。
福沢諭吉さんの顔を変顔にしなくてもよかったのに。
ということで星3つです。