RENDEZVOUS
California Shower以来、米国一流ミュージシャンを従えたシリーズが続きましたが、Staff+Marcus Miller+Ralph Mcdonaldの豪華ラインアップを従え、今回再発されたFill up the nightと並びFusionシリーズ最高峰と思います。今は亡きRichard Tee,Eric Galeの素晴らしいサポートも最高です。これだけの猛者を従えて堂々のリーダーアルバムを作れるナベサダさんは日本人の宝としか言いようもありません。
ベスト・オブ・ボブ・ジェームス
ボブジェームス自体、音楽に対する感性が人並みを外れていると言うか・・・
彼の最近の曲を聴くより、昔のサウンドを聴いた方が、何となく最近のかっこいいサウンドのセンスが良く分かった。当然最近の音楽のほうが成熟と完成度が高いです。しかし、音楽探究心や展開などの音楽創作意欲は昔ほど精力的ではないと思います。
たぶん、商業性を考慮に入れた万人受けするような流行サウンドが売れるからでしょう。
しかし、ボブジェームスは流行の音楽戦い新しい価値を見出すことをしてきた一人なんだなと言う事が本当にわかりました。
決して聞き心地が良いと言う事はないのですが音楽に対する挑戦をし新たな価値を見いだした、ベストアルバムだと考えています。
ウィッシュフル・シンキング
私がこのWishful Thinkingという曲を知るきっかけとなったのが午後10時の5分前に放送される天気予報だった。しかも、教わったのはなんと私の父であった。何世代にも渡って知られるEarl Klughの音楽性には大きな力を感じる。Earl Klughを知るにつれ、各メディアなどのBGMなどで主に使われていることも分かってきた。BGMをメインとして捉える方は少ないと思うが十分に生活の糧になってくれている曲の一つであると思う。
ワインライト
このAlbumが、と言うよりも6曲目の"Just The Two Of Us"がAmericaで大Hitした影響で、
元長野県知事が自身のBest Seller小説で紹介し、"クリスタルの恋人たち"なんて言う陳腐な邦題が付けられて
FMでこれでもかと流されるまでは、ここ日本においてJazz Fan以外には全く知られていなかったGrover Washington Jr。
かく言う私もご多分に漏れず、NHK-FMの人気番組「クロスオーバー・イレブン」から流れてきた"Just The Two Of Us"を
聴いて初めて彼の存在を知った次第。
落ち目のBill WithersをVocalに起用したこのUrban Taste溢れるMood Numberは80年代初めの日本の世相に見事にMatchした曲であった。
80年代初めと言えば、Buble景気に沸き立つ兆しが見え始めた日本において、世の中が何となくSophisticateされてきたところへ
折しも洋楽では雰囲気重視のAORというGenreが流行りだし、それまでは硬派なImageの強かったJazzの世界でも
悪く言えば軟弱路線と言えるFusionが幅を利かせてきた頃である。
Cafe Barでカクテルを呑みながら、高級Brandの服飾品を身に纏った女と見た目はカッコイイが中身は何もない男とが
恋を語り合う時のBGMには最適であった"Just The Two Of Us"。
今聴いても全く古臭さを感じない永遠のPopular Songであり、
Jazz or Fusion MusicianがAlbumにVocal入りの曲を収録するようになった魁とも言える。
さてこの"Winelight"だが、他に良い曲が無い訳ではなく、
所々で聴く事が出来るMarcus MillerのSlap Bassが殊の他カッコ良い"Let It Flow(For "Dr. J")や
まるでKenny Gが奏でているようなSoprano Saxの音色が抜群に心地良い"In The Name Of Love"は屈指の名曲であるし
一転してTenor Saxの音色がFunkyかつThrillingな"Take Me There"も文句なく素晴らしい。
Inst Number中心のFusion Musicが好きでない方には、どれもこれも同じような曲に聴こえてしまうかもしれないが
Fusion史上名作Best10には間違いなく入るであろう、定番中の定番Albumだと私は断言致します!
オレンジ・エクスプレス
このアルバムは、昔レコードで聴いていた。
テンポもよく最高に心地よい曲で、カラリとした広い荒野を旅してる気持ちにさせられる1枚です。
それで、CDでも欲しいと思い手に入れたのですが、CDの録音レベルが低くいような気がします。
他のCDよりもボリュームが2〜3段低く抑えられてる気がする。
それと、音もレコードよりも若干悪くなってるような…。
素晴らしい内容のアルバムだけに勿体ない。