Pumpkin Scissors(13) (KCデラックス)
帯には合同会議編始動とありましたが、あまり始動していない気が…
見所としては、新キャラのハーケンマイヤーとオーランドのランタン点灯後の殺人衝動(?)の進行具合でしょうか
あとバストアナライズも
パンプキン・シザーズ Men of Pumpkin 編 Vol.4 (初回限定生産) [DVD]
岩永亮太郎原作・月刊少年マガジン連載の
「パンプキン・シザーズ」TVアニメの第10〜12話までを収録したDVD4巻です。
貧困の根本的な解決にならないと陸情3課を
製作者自身が批判するような痛烈さに驚かされます。
Episode:10「カボチャとハサミ」★★★★☆
陸情3課設立当時の物語です。軍の腐敗に個の力など及ぶもの無しと
意気消沈していたマーチス准尉。彼の元上司を摘発するアリス少尉達の逞しさと実直さが
彼を奮い立たせます。何故「パンプキンシザーズ」と命名されたのか?
その正義を貫く不屈の宣言に観ているこちらも熱くさせられます。
本作の見所をうまく抽出した見応えのある一本です。
Episode:11「静かなる胎動」★★★★☆
新聞記者ドルトンが陸情3課を取材した。その記事へ目を付けた平民の陰謀が錯綜する・・・。
アリス少尉の立場を利用し、隠された帝国の機密を公開せよと息巻く彼女達。
戦災復興という建前を痛烈に批判し、軍人と平民の貧富の関係を鋭く描いています。
今まで沈滞気味だった物語に渇を入れる、嫌味を込めた強烈さに思わずのめり込みます。
Episode:12「見えざる痛み」★★★☆☆
誘拐され、消息を絶ったアリス少尉。軍事機密「不可視の9番」の真実に迫るドルトンと
兄の残した記録を公表するためドルトンを頼るセシル。悲劇は連鎖式に起こり、
軍人でありながら、軍という大きな壁の前になす術も無く敗れる陸情3課の悔しさと
偽善者の烙印を押される彼女の憤りが時代と物語の混迷さを強調しています。
Pumpkin Scissors(9) (KCデラックス)
長かったカルッセル編もこれにて終了。(劇中では数日でしたが)
このエピソードはなんというか、パンプキンシザース劇場版、といった趣でとても読み応えがありました。
通して、人間の弱さを描きながらも、それに高をくくらない、甘えないストーリーが非常に好ましいです。
終盤にかけて畳み掛けるように続く各登場人物の見せ場と、それによってどんどん状況が変化していく様がキモチイイ。
陰鬱とした展開が続いただけに、見つけ出したそれぞれの答えにも重みがあり、とても感銘を受けました。
奇麗事を喚くだけで終らせず、自ら実行し続けていくアリスは、本当に見ていて気持ちがいい、応援したくなるキャラですし、
その彼女の背中を本当に支えることが出来るのは、自身に抗い続けるオーランドだけなんだなあ、ということがしっかり伝わってくる内容でした。
満足。
確かにちょっと間延びした感もありますが、単行本で一気に読み返すとそうでもないです。
単に期間が長かっただけかと…その分、これから読むという人はそういった点は気にしなくていいかもしれません。
絵が安定しないところはありますけど、マンガ演出としてはどんどん洗練されてるなあ、と感じました。
で。今回久々にオーランドが大暴れします。このマンガの描写はホントに「痛そう」なのでそーいうの弱い人は覚悟の上で…
Pumpkin Scissors(8) (KCデラックス)
2課と3課の任務は着々と進み、テンポが良い。
それに加えその過程での話がなかなかに熱い。
安定感があって読んでいて疲れないし、展開もいい。
それになんといってもコールドヴィッターというキャラがとてつもなくいい。
この男は静かに燃えている。
Pumpkin Scissors(6) (KCデラックス)
オマケ的な話が合間に入ったとはいえ
勢いが無くなってしまったと感じたので少々残念。
キャラの表情が不安定など、絵が妙に雑になってしまっているのも
気にはなってしまいましたが
今後の展開に期待で星3つ。