1/72 C5 彗星12型 液冷タイプ
彗星艦上爆撃機は帝国海軍が99式艦上爆撃機の後継機として開発した機体でしたが、水冷アツタ発動機の不調、運用できる空母が限定されること等の理由で必ずしも十分に活躍できなかった不遇の機体です。
しかしながら、その流麗なスタイルには魅力を感じる方も少なくないでしょう。
このキットは数少ない1/72 スケールの現役キットです。
空冷の33型や夜戦型の戌型などとのコンパチになっているため、機種周りやキャノピー関係のパーツが差し替えになっています。
そのため、丁寧な仮組みや擦り合わせをしてやる必要があります。
丁寧に製作し、上面色/下面色の塗り分けについてもしっかりとマスキングして塗装することで、箱絵に負けない美しいキットを完成させられるでしょう。
機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)[Mobile Suit Gundam UC] 2
種明かしになってしまうので、あまり具体的には言えませんが、
所々に、初代ガンダムを象徴してきた、かの有名な、あのセリフと、
そっくりなセリフが出てきたり(言っているキャラも同一?…だろう)、
UCガンダムのある武器の発射音が、初代ガンダムと同じだったり、
モビルスーツの動作音が、初代ガンダム時代のものと同じものを使っていたり、
UCガンダムと、シナンジュ(フルフロンタル搭乗)との格闘シーンで、
初代ガンダムとシャアザクとの格闘シーンにあった、有名なパターンが出てきたりと、
<ガンダムの正統版>だという事を、強く意識し、それを主張した作品です。
シャアのシナンジュの操縦にしても、それがコックピットの電光表示に頼った操縦ではなく、
シャア自身が身を左右や前に少し乗り出して、周りの状況を直接目で追い、感じ、
確認しながらの操縦になっていて、メカのデバイスなんかに頼る必要など無い、
シャアの優れた<職人的><天才的><感性的>操縦能力が、これまたキチンと表現されています。
一度マリーダの操縦シーンと、シャアの操縦シーンとを、比べてみてください。
<シャアのモビルスーツ操縦能力>をキチンと表現した作品に仕上がっている事が判るでしょう。
だからといって、私はマンネリ感などは全く感じず、
反対に私のような<正統版ガンダムファン>にとっては、
それら表現が出てくるたびに、ゾクッとし、とても興奮しました。
様々な<ガンダム>が出ている、昨今のガンダム実情において、
私のような、アムロ、シャア、ニュータイプの系譜を踏んでいる、
<正統版ガンダム>のファンにとっては、
新たなガンダム作品が出て、それらを購入しようとするたびに、
<これは正統版か?><変わりすぎてはないだろうか?><ズレてはいないだろうか?>
のような一縷の不安が、必ずといっていいほど、脳裏によぎるものですが、
上記のような、正統版ガンダムにかぶせたような、それらのシーンは、
物語が進行する過程で、この不安を順次、払拭していってくれる要素となって、
作品を見進めるにおいて<これこそガンダムだ!>と納得、興奮、合点させられる、
正統版ファンにとっては、どうにもたまらない絶大な効果を醸し出しています。
あと、しっかりとした<軍人>や<軍の都合>が出てくるのも、大きな魅力です。
UC以前までもガンダムは、登場する軍人がどうも軍人らしくない…というか、
<不安定な情緒に左右され過ぎる未熟な人間>タイプの人物像が多かったのですが、
今回のUCガンダムでは、キチンと設定された、言わば初代での<ランバラル>や<ドズル>のような、
生粋の<軍人>が出てきますし、また<子供>が<勝手>に<軍に参加>した責任論のような、
軽々しくない現実的な<軍の都合>がキチンと表現され、それが物語の変遷に大きく影響を与えています。
そのような表現の組み立てや構成の<現実的視点>が、この作品の物語の重厚感に大きく貢献していて、
子供向けロボットアニメの域を十二分に超越した、とても見ごたえある作品に仕上がっていると思います。
初代ガンダムで、シャアがかっての親友であったザビ家の末っ子を裏切り、
墜落、死亡させるシーンのような、言わば当時の少年たちに強烈な印象をあたえ、
一歩も二歩も当時の少年たちの感性を<大人>に近づけさせたような、
あのガンダム物語ならではの<大人の都合、汚さ>や<策略、謀略>や、
<目的達成のための妥協の無い強い意志>までも、この作品にはしっかりと受け継がれていて
<ロボットアニメの域を超えたストーリー性>=<ガンダムアニメが打ちたてたストーリー性>を、
キチンと内包した、とても見ごたえのある作品に仕上がっています。
一番新しいのガンダムなので、技術的進歩などの理由から、
画像の密度やロボット動作の優秀さは、これまでのガンダム作品より優秀なのは当然の事ですが、
上記のようなしっかりとした骨太な設定により、初代ガンダムの系譜を引き継いでいる事が、
強く強調されている作品にもかかわらず、決して古さを感じさせていない点が、
見入ってしまう作品として、私が本作品を大きく評価する要因です。
BGMなども、とても優秀だと思います。
landmark
自分はTERMINALを聞いてからこのアルバムを聞いたのですが
これがデビューアルバムかと言ってしまいたいくらい最高です
とにかく聞いてて
「あぁなんて幸せなんだろうか」と感じてしまいます。
心地よい空間を生み出していて、
想像でその隙間から飛んでしまうくらい軽くさせてくれます。
うるさいヒットチャートに飽きている皆さんに是非聞いてもらいたい。
そして人生でこうめぐり合えないくらいの名盤に酔いしれてみてください。
ムーミン谷の名言集
「ヘムレンさんは、服を着るのもぬぐのも、好きではありませんでした。
(今日がすぎていく・・・。また、なんにもおこらなかったなあ)
って、あらためて思い知らされるからなんです。」
私にも時々ヘムレンさんの気持ちがわかります。
大好きな服を着ても、毎日が楽しい気がしても、
なぜか小さい頃からずっと感じていることでした。
この言葉を読んで、こんなことを考えていた自分に気付き、
なんか可笑しくなりました。
実際、毎日が「なんにもない」わけはないのに、なぜかそう感じてしまう。
そして毎日、また今日を始めるために服を脱いだり着たりします。
きっと生きるって、そういうことなんだなあ
ということに気付かせてくれた大切な本です。
もしかしたら、あなたの「自分にしかわからない不思議な言葉」も
ここで見つかるかもしれません。