オリジナル・サウンドトラック「スターシップ・トゥルーパーズ」
映画本編は男気溢れる熱い出来映え(やり過ぎとも言う?)であったが、音楽の方も負けじと燃えるスコアとなっている。作曲はロボコップでもヴァーホーベン監督をコンビを組んでいたベージル・ポルデュリス。
映画そのものが「荒唐無稽な暴力映画」であるため、そのスコアも押し出しは強烈。曲目リストに目を通しただけで、それがお分かり頂けるだろう。愛のテーマらしきものもあるが、もちろん本作品の本領はそこではない。
1曲目「連邦放送局マーチ」の軍隊調のスネアドラムに始まって2曲目「巨大昆虫型異星生物」ではブラスの唸りが大爆発。そこで使われるメインテーマは8曲目「ロジャー・ヤング号破壊」や9曲目「ブレインバグ」でも顔を出し、確実に耳に残る。個人的にはコナン・ザ・グレートやロボコップに並ぶポルデュリスのベストワークではないかと思う。
なお、最後の11曲目に収録されている「イントゥ・イット」はボーカル曲で、ポルデュリスの娘が作詞/作曲して自ら歌っているらしい。劇中では、卒業パーティーのシーンに使われていたようだ。
全11曲、総収録時間約36分。
スターシップ・トゥルーパーズ3 パワード・スーツBOX 7000セット限定生産 [DVD]
スターシップトゥルーパーズは「アメリカ臭さ」が売りであるのだが3作目は1作目のアメリカ臭さを見事再現してくれました!途中で入るCMや総司令官の「今日は死に日和」最高ですね。アノーキグッズ欲しくなりました。
最後に出てくるロボットは強すぎてどうかと思いましたけどその強引さもアメリカらしさなのかな。SFコメディー映画としてかなり楽しめる映画です。自分を含め2作目やクロニクルでがっかりした人も多かったと思いますがこれは面白さが復活です!
スマイルBEST ブラックブック [DVD]
第二次世界大戦に関する歴史大作だと思ったんですが、どちらかというと、第二次世界大戦時を舞台に繰り広げられる、第一級のサスペンス映画です!
オランダではこの映画は歴代第一位の興行収入だったそうです。
ハリウッドで活躍するバーホーベン監督の凱旋帰国という感じで、私もオランダで感慨深く鑑賞しました。
主人公のカリス・ファン・ハウテンは普段はとてもキュートな女性なのですが、この映画では妖しい魅力をふりまき、すばらしい演技で観客の度肝を抜きます。
彼女の演技を見るだけでも十分の価値はありますが、第二次世界大戦中の人間ドラマとのコンビネーションが最高級のエンターテインメントを演出しています。戦争作品はちょっと苦手。。という人でも安心して見れる作品だと思います。
スターシップ・トゥルーパーズ トリロジーBOX (3枚組) 5000セット限定生産 [Blu-ray]
確かに2はいらないし
1は単品で発売されてる
蛇足的な物が多過ぎるけど何も持ってなくて初めてこの作品に触れる人にとっては☆五つ
宇宙の戦士 (ハヤカワ文庫 SF (230))
SF小説を読んだことがなかったので、読んでみるか、と軽い気持ちでこの本を手にしました。
SFはSFだけど、実態はアメリカの少年が心も体も一人前の機動歩兵になっていく姿を描いた物語。中身にびっくり。
それよりびっくりしたのが、投書を引用した、あとがきでの論争でした。
戦争が日常とは掛け離れている日本にいるから、平和な状態に何の疑問も感じないけれど、
この地球上では紛争が絶えず、何百万、何千万という子供たちが、生まれたときから兵士として教育されている。今この瞬間に、戦争で沢山の人が死んでいる。
この小説で描かれているような状況が、自分の回りにもいつ起こるかわからない。
そんなことを感じました。
生まれてから徴兵されることもなく、戦争から離れて生きている日本の若い世代にとっては、一読の価値はあると思います。
「しつけをするには手を上げることが必要だし、効果的だ。過去の人間の歴史では、暴力が結局のところ物事を解決してきた。我が身を祖国のために捧げることこそが美徳…。」
わかりやすい筆者のメッセージは、たくさんの議論を生んだようですが、
ふるさとへのノスタルジーを自分の戦艦に感じている描写は、共感できるところがありました。