3年B組金八先生 伝説の教壇に立て! 完全版
自分はこれを買うのに迷いました。でも買って良かったでした。
ストーリーがよくできていて、唸らせます。
最初こそ、とっつきにくいですが、慣れてくるとはまります。
惜しむらくは、自分もそうでしたが、「金八先生」というキャラクターの押しの強さでしょう。「どうせ金八なんだから」とか「武田鉄也がうざい」とか思って、購入するのがとてもおっくうな感じはありました。
しかしながら、あらゆるレビューで評価されているとおりの出来の良さ!さすがGAME AWARDS 2004-2005 優秀賞受賞作です。
金八先生はこのゲームでは脇役です。(安心して下さい。)
「かまいたちの夜」や「弟切草」にはまった方はもちろん、そうでない方も、これオモシロいです。おすすめです。
スクラップ・ティーチャー 教師再生 DVD-BOX
DVDの発売が決定したようですね。やけに安いと思ったら土9ドラマDVD化第30作記念ということらしいです。どうせなら、個人的にはこの機会に「銀狼怪奇ファイル」か「伝説の教師」をDVD化して欲しかったです(バップさん、お願いします)。
見始めた頃は「大丈夫かな?このドラマ」と思っていましたが、最終回まで見てみると「良い」という評価が下せる作品でした。統廃合が決まり教師も生徒もやる気を無くした荒れ果てた学校、という基本設定は有り得ないと思いましたけどね(そんな学校が本当にあったら、教育委員会や親が無視するはずありません)。まあその辺は目を瞑りましょう。
転校生三人の性格は好みが分かれるところでしょう。個人的には高杉の「無様だ」にはハマってしまいました。また彼が、鉄道オタクのクラスメイトに振り回される姿も見てて面白かったです。
タイトルで「教師再生」と謳っておきながら、転校生たちに切り捨てられた教師たちがあまり変わっていないな・・・、と始めの方は思っていましたが、そんな彼らも最終回では統廃合を中止させるために署名運動に参加します。最後の最後でダメ教師たちの変化が見れたのは嬉しかったです。
教師側でメインだった杉、滝、高須の三人も結構良かったです。私は特に高須先生のキャラが好きでした。
全体的に見るとベタな仕上がりになっていると思いますが、だからといってつまらないわけではありません。最初の数話だけ見てやめるのではなく、ぜひ最後まで見てほしい作品です。
伝説の灘校教師が教える 一生役立つ 学ぶ力
読み始めてると止まらない。1日経たずに読破でした。
先生の長きにわたる授業の光景が、先生ご自身の生い立ちも合わせ色鮮やかに綴られています。戦後間もない頃のお話もありますが、堅苦しさや古さは無く、その光景を授業参観しているような、時に語りかけてくるような感覚を覚えます。本の帯に書かれているように「学ぶことは生きること」そして「心のメッセージ」、そのものでした。時代を経ても変わらない大切なことがあると教えてもらった感じがします。そして、ページをめくってゆくたびに私自身の学生時代のことも思い出し、懐かしくあたたかい気持ちになりました。
生徒の心に生涯残って、生きる糧となる授業がしたいという願いの元に、授業の教材や進め方がどのようにされていたのか、灘校での50年分がぎゅっと凝縮されています。表紙だけみても興味深いキーワードが並ぶように、幅広い立場の方が関心や共感を持つことができる一冊でしょう。
奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち
国語の授業という型にとらわれず、横道に逸れることを厭わず、
常に発見と実感をともなうエチ先生の授業。
それが子供にとって、学ぶことの面白さ、素晴らしさと出合う瞬間の連続で、
どんなに濃密な時間だったかが伝わってくる本だった。
『銀の匙』を一節ごとに立ち止まって読むこの授業なら、子供たちが
「疑問を見出す着眼点」と「答えにたどり着く課程」を身につけることは間違いない!
その結果が、東大合格者数や、恩師・エチ先生について語る元・教え子の
輝かしい経歴に表れているのは、もっともな気がする。
私だって、この授業を受けていたら、人生違ってたかも!?
『銀の匙』一冊だけで行われるエチ先生の授業が、
「学校の勉強=教科書」と思っている人にとって、目から鱗の勉強法であることはもちろんだ。
でも、それ以上に驚かされたのは、薄っぺらなこの文庫本の中に、
なんと多くの「なぜ?」「なに?」「どういうこと?」が存在しているかということ。
これまでの自分の読書を振り返って、『銀の匙』の授業のように、
読み込めた本が一冊でもあっただろうかと、寂しさを感じてしまう。
思えば、情報は“質より量”、読書もその一環、そして何事にも答えを急ぎすぎる、
そんな毎日を過ごしてるなあ…なんて自省しながら読み進めていたその時、
まさに「すぐに役立つことは、すぐに役立たなくなる」というエチ先生の言葉が。
いかん、いかん、私もたまには少し横道に逸れてみなくては!?
学生に戻ってエチ先生の授業を受けることは叶わないけど、
今の自分にもすぐに活かせる言葉が詰まった本。
いつか私が母親になった時には、エチ先生のように子供と向き合いたい。