ザ・バトル・オブ・メキシコ・シティ [DVD]
こちらは以前にVHSにて発売されていたものに、歌詞字幕モードを加えたDVDバージョン。
曲間のちょっとしたMCも含めた日本語字幕は勿論、嬉しい英語字幕バージョンも楽しめる。
ちなみに日本語訳はLive at the grand olympic auditorium とは違った訳が使用されています。(個人的にはLive at〜の訳の方が優れていると思う。)
映像特典としてノーム・チョムスキー(言語学者・思想家で、著書に9.11―アメリカに報復する資格はない!など)にザックがインタビューするものや、ライブ・パフォーマンス・フッテージなどが入っている。
曲間にちょくちょく、ザックのナレーションが入った政治的ドキュメンタリー映像が混入されているので、こちらは好みの分かれる所?
ライヴパフォーマンスとしては、とてもクウォリティーが高くLive at grand〜とはまた違った良さを味わえるのではないでしょうか?
Battle of Mexico City [VHS] [Import]
"testify""guerrilla radio""people of the sun""calm like a bomb""sleep now in the fire""born of a broken man""bombtrack""know your enemy""no shelter""war within a breath""bulls on parade""killing in the name""zapata's blood""freedom"の全14曲。
トムモレロのギターの音色がライブでも再現されていることは驚きだが、それよりもバンドとしてのエネルギー量が生半可なものではない。
熱い塊が画面の向こうからひしひしと伝わってくる。ラストの"freedom"は圧巻、ドーパミンが吹き出るのを抑えることはできない。
メキシコホテル―ペンション・アミーゴの旅人たち
著者はメキシコシティの安ホテルであるペンション・アミーゴで管理人をしていた人物。その経験を通して出会った旅人たちについて書き記したのが本書。ペンション・アミーゴは日本人専用のホテルなので、登場するのも日本人ばかり。なぜメキシコに来たのか、メキシコの何が人を引きつけるのか、意外な話も多くて楽しめた。
面白いのはプロレス修行に来ている人たち。メキシコにはルチャという独特のプロレスがあり、日本からも多くのレスラーが参加している。ここでプロの資格を取り、あるいは名をあげて日本に帰っていこうというのだ。独特の世界をのぞき込める。
文章は飾らず朴訥。著者の人柄がそのまま出ているようで読みやすかった。
ストリートチルドレン―メキシコシティの路上に生きる― (岩波ジュニア新書)
という、CX系の番組をつい最近観た。世界で子供たちがどのような状況で生きているか?という内容であった。戦場に生きる子、労働に生きる子、もちろん、ストリートチルドレンもその中の一つの生きる場所として紹介されていた。番組の中で、杉良太郎が「行動が出来ない人はお金をそれも出来ない人はそういう子供達が居ると言う事を「理解」だけでもいいからしていて欲しい」と言っていた。番組を観た後だけにこの本はジュニア向けに書かれているものの、私達の無力感をつくづく感じさせる本である。その子、一人だけの問題ではなく、それにつながる社会、国、家族・・・そういった根本的な物を解決しないと何一つ解決できないのである。私たちがいくら物資や資金を送っても「子供達」は街で生きる方に戻っていく・・・それが彼らにとって今最高の生きる場所だからである。本を読んでいるだけでは何も出来ないかもしれないが
少なくとも、杉良太郎の言う「理解」は出来るような気がした。
居場所をなくした子どもたち―メキシコシティのストリートチルドレン (JULA BOOKSブックレット)
大都市メキシコシティが抱える現実、そこに住む子どもたち。
ストリートチルドレンと呼ばれる子どもたちは、
一体どこから来て、どうして路上で暮らしているのか?
大変読みやすい文体で書かれており、それでいてその問題に真に迫っています。
最後まで読めば、これが遠い国の話ではないということがわかります。
日本にはこんな子どもはいないと、果たして言えるでしょうか。
私たちの国の子供たちが置かれている状況を見つめなおすためにも、
多くの人に読んで欲しいと思う一冊です。