マイアミ・バイス シーズン 1 バリューパック [DVD]
「ヒート」や近作の「パブリック・エネミーズ」など、今や映画監督として名実ともに巨匠の域に達した感のあるマイケル・マン。彼が80年代当時、劇場映画「ザ・クラッカー」と「ザ・キープ」の2本の作品を監督したのち、TVの世界に戻って放った一大ヒット・シリーズが、この「マイアミ・バイス」だ。
「マイアミ・バイス」のベースは、マンが脚本家として参加した70年代の人気刑事ドラマ「刑事スタスキー&ハッチ」だ。赤いフォード・グラン・トリノを駆り、革ジャンとジーンズ(古着マニア垂涎モノだとか)を着こなす刑事スタスキー&ハッチ。これが、黒いフェラーリ・デイトナ・スパイダーを駆り、アルマーニを着こなす刑事ソニー&タブスへと受け継がれる。いわば「マイアミ・バイス」は「スタハチ」の80年代アップデート版なのだ。実際、スタスキーを演じたP・M・グレイザーと、ハッチを演じたD・ソウルが監督するエピソードがあることからも、「スタハチ」と本シリーズの繋がりがうかがえる。
この「マイアミ・バイス」で、マンは映画作品で築き上げた自身のスタイルを導入する。すなわち、洗練された映像と音楽の融合だ。MTVが引き合いに出されるが、このシリーズが単なるMTVもどきの刑事ドラマにならなかったのは、音楽パートだけが浮くことなく、洗練された映像とともに場面のテーマを見事に語っているからだ。パイロット版の「血闘サブマシンガン!」で、タブスとともに死地に赴くソニーが、直前に、別れた妻に電話をかける場面で流れるフィル・コリンズの「夜の囁き」の情感の素晴らしさや、「宿敵カルデロンPART2」で、カルデロンを追ってバハマへと向かう2人のバックに流れるラス・バラードの「ヴォイセズ」のカッコよさなど、凡百の映画が束になっても敵わない出来ばえだ。また、マンならではの拳銃への拘りも健在で、主人公ソニーの使う、今や伝説ともいえる10ミリオートのブレンテン。そのブレンテン起用をマンに勧めたテクニカル・コーディネーターのジム・ズビアナが、ヒットマン役に扮して「宿敵カルデロンPART1」で見せる驚天動地のファスト・ドロウなど、ディテール面での見所もきわめて多い。
映像面以外にも、キャステロ主任と麻薬王ラオ・リーとの、敵対する者同士に尊敬にも似た感情が生まれる「宿命の闘い!」(共同脚本でマンが参加している)は、後の「メイド・イン・L.A.」そして「ヒート」に繋がる雛形的な作品だ。マンならではのスタイル、ディテール、ストーリーへの拘りがあったからこそ、このシリーズは、数ある刑事ドラマの中でも傑出した存在になりえたのであり、その意味で「マイアミ・バイス」のTVシリーズは、マイケル・マン自身の監督作がなくとも、彼のフィルモグラフィーにおいて、きわめて重要な位置を占める“作品”なのである。
Miami Vice (1984-89 Television Series)
バンドで演奏しながら動けないのは、ドラマーと鍵盤楽器担当。
でも、ドラマーは観客から動きがスペクタクルに見えるけれど、鍵盤系は下向いているだけ。
こんな”しいたげられた”環境をロック黎明期に打破したのは、例えばキース・エマーソンやジョン・ロード。オルガンにナイフを刺したり、ぶっ倒したり。
エルトン・ジョンはピアノに寝たり、足で弾いたり、度派手な衣装で出てきたり・・・。
でも、肩からぶら下げたシンセでギタリストに並んで、おまけに絶妙のチョーキングまでかましてしまったヤン・ハマーは、”哀しき鍵盤者”の歴史に終止符を打ち、
ギタリストと初めて真っ向勝負をしたキーボーデイスト。
でも、「Wired」でJ.Beckと活動していた頃のそんな気負い(と言っては失礼か・・)は、このアルバムにはありません。
TV史上に残る名曲のテーマ曲16、シーンや登場人物を思い起こさせる9・10・11。とにかく曲いい曲を書いてます。
デジタルでキレの良いFM音源系(DX7でしょう)のエレピが印象的ですが、温かみのあるPAD系とのバランスはさすが。
更に、夜のマイアミの摩天楼のシーンを連想させる5、番組内容そのものズバリのタイトルを持つ2、スマッシュヒットした4など、とにかく、飽きさせません。
あとは、本編をDVDでみたら、もうマイアミ・バイスのとりこです。
マイアミ・バイス
MIAMI VICE Music From The Television Series (1985)
1.THE ORIGINAL MIAMI VICE THEME Jan Hammer 1:02
2.SMUGGLER' S BLUES Glenn Frey 3:50
3.OWN THE NIGHT Chaka Khan 4:51
4.YOU BELONG TO THE CITY Glenn Frey 5:50
5.IN THE AIR TONIGHT Phil Collins 5:30
6.MIAMI VICE Jan Hammer 2:27
7.VICE Grandmaster Melle Mel 5:01
8.BETTER BE GOOD TO ME Tina Turner 5:10
9.FLASHBACK −Instrumental− Jan Hammer 3:19
10.CHASE −Instrumental− Jan Hammer 2:40
11.EVAN −Instrumental− Jan Hammer 3:10
海外ドラマ「マイアミ・バイス」のサントラ。 内容の約半分をヤン・ハマーが担当している。 彼はチェコ出身のキーボーディストで 過去に ジェフ・ベック や 二ール・ショーン などの有名アーティストと共演。 勿論 自らのアルバムも発表している。 そして彼が最大の注目を集める事となったのが このアルバム。 ドラマのプロデューサー、 マイケル・マンからの依頼で スコア等 音楽面の仕事を任された事により テーマ曲である 【6】 を全米のトップに叩き込んだ。 インスト・ナンバーにも拘らず 大ヒットを記録しました。 彼が担当した楽曲は 【1】 【6】 【9】 【10】 【11】 と 5曲のオリジナル・スコアを披露している。 【2】 と 【4】 の 2曲を提供しているのは 元・イーグルスのグレン・フライ。 イーグルスではドン・ヘンリーと人気を二分する活躍を見せた人物です。 【2】 は 彼が 84年に発表したソロ第2弾 「オールナイター」 からの楽曲。 このサントラに収録された事を キッカケにシングル・カットされ 85年に全米12位を記録した。 【4】 は サントラの為に書き下ろされた新曲でした。 2曲とも 彼とジャック・テンプチンの共作。 ジャックはグレンや J.D.サウザーと交流があったシンガー・ソング・ライター。 彼がイーグルスに楽曲を提供する事もありました。 この曲は 【6】 に続いてサントラから第2弾シングルとしてカットされた。 85年 全米第2位。 サックスが印象的なミディアム・ロック。 ドラム音の処理が 当時の主流だったサウンドを表している。 【3】 当時 プリンスのカヴァー曲 I feel For You を ヒットさせ グラミー賞を受賞するなど 注目を集めていたチャカ・カーンのファンキー・チューン。 この曲は サントラの為に用意された新曲でした。 【5】 フィル・コリンズ 81年発表のファースト・ソロ・アルバムから。 当時のシングル曲で 81年に全英2位、 全米では19位を記録。 後半から入ってくる フィル自身が叩くドラムが強烈な印象を残す 彼の代表曲。 【7】 この頃は ラップ・ミュージックがジワジワと音楽界に進出しだした時期でもありました。 グランドマスター・メリー・メルも その立役者。 先ほどのチャカの I feel ・・・ の冒頭でも軽快なラップを披露している。 彼の作品 White Lines ( Don' t Do It ) を デュラン・デュランが 95年にカヴァーしてヒットさせました。 【8】 84年発表の 「プライベート・ダンサー」 で 見事に復活を果たしたティナ・ターナーのダイナミックな曲。 同アルバムから 全米No.1 を記録した What' s Love Got To Do With It ? に 続くシングルとしてリリースされ 84年に全米5位を記録した。 テレビ・ドラマのサントラとはいえ 全米1位に輝いたテーマ曲を含め ヒット曲満載の豪華な内容ですね。 80's 世代は勿論 80年代の音楽に興味のある方には お薦めの1枚です ♪
マイアミ・バイス シーズン 1 DVD-SET 【ユニバーサルTVシリーズ スペシャル・プライス】
全シーズン買ったけど、シーズンワンは作りが雑でした、吹き替えは途中でぶっり切れて英語しゃべりまくりいちいち字幕に切り換えるはめに、でもストーリーは承知の通り面白いからマイナス面も考慮して★三つと言った所。
マイアミ・バイス ザ・ゲーム
まず操作性ですが、バイオ4みたいにRボタンで移動と構えの切り替えができるので右スティック無しのPSPでも全然困りませんでした。
グラフィックは少し残存が残るとこが見られましたが、基本的になかなか綺麗で良かったです。
また難易度も選べれるのでガンシューティングが苦手な方でも普通に進められると思います。また音声は日本語で、ときたまミニゲームもあるので洋ゲーくささはあまり感じませんでした。
難点としてはライフルがしょぼいとか、少しステージ数が短いのではと思ってしまうぐらいでしょうか。
普通のゲームより少し難易度が高いですが敵の配置場所もゲーム内で情報を買うことによりわかるのでそれなら難なくできると思います。
もし原作を見てなくても興味を持った方、楽しそうと思った方、1度試してみてください。