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東京ムービーアンソロジー(4)1983~1991 1983~1991 年放映アニメで構成。
ここではあえてその中のひとつのアニメにしぼって書きますが
22.23「宇宙伝説ユリシーズ31」は貴重な音源。
記憶ではキングより発売された楽曲です。
ボーカルの貴智明氏は
井上俊次ひきいるグループ、レイジー解散後あらたに結成された
ネバーランドのボーカルとして
活躍していた高音の独特の音質の声が特徴のボーカルでした。
他にも貴氏(ネバーランド)は
アニメ(現、テレ東)
サイコアーマーゴーバリアン主題歌「孤独の旅路」
副主題歌「ララバイ」、他挿入歌2曲をネバーランド名義にて
唄っています。(キングレコード発売)
ちなみにゴーバリアンは現在廃盤
当時LP2枚発売。ゴーバリアンBGM音楽はアニメ初挑戦の矢野立美。
ここから矢野氏は特撮ですが
バイオマン、チェンジマン、ウルトラマンティガ、ダイナなど
秀逸な楽曲を展開していきます。
そういった背景を考えながら聞くとまた
とても貴重な音源であると認識させられます。
CDではテレビサイズになっているのが残念ですが(ゆえに星4つ)
他の曲も復刻が難しい音源もあり
入手しておきたいCDです。

追憶の雨の日々 [DVD] 1992年のブリュッセルでのライブを収録したものです。同じタイトル(原題"Fragments of a Rainy Season")のCDの映像版と言ったところでしょうか。CDにはなかった"Carmen Miranda"が収録されていますが、曲数がCDより少ないのが残念です。4曲でギター弾き語り、残りは全てピアノ弾き語りです。ジョン・ケイルの長いソロ・キャリアを代表する曲の数々が、弾き語りというシンプルなアレンジによって新しい息吹を与えられています。ジョン・ケイルのメロディー・メイカーとしての才能がまざまざと判るだけでなく、ボーカリストとしての力量にも目を見はります。ジョン・ケイルを初めて聴く人にもお薦めです。
ルー・リード:ロックンロール・ハート [DVD] ヴェルベット・アンダーグラウンド”以前”(!)のルー・リードから始るところにこの「メイキング・オブ・エポック・メイキング・ミュージック」映像の真価が表れる。余程のルー・リード・ファンでもなければ彼がクソみたいなポップソングの作詞作曲家として音楽界にデビューしただなんて知らないだろう(僕も初めて知った)。しかも本人の口からそれを聴くことができる。

そこからウォホールとの出会い、ヴェルヴェッツの邂逅、結成、空中分解、ソロの作品群の意義が本人と彼をとり巻くアーティストの口から語られていく。挿入されるライヴ、リハーサルの映像も全て貴重であり、胸ときめくものだ。何しろ初期のヴェルヴェッツのライヴ映像なんてムチャクチャである。デイヴィッド・ボウイとデイヴィッド・バーンという70年代から80年代のロックの変革をもたらした二人が同じドキュメンタリーに登場するのも楽しい。嬉しい。またマスタリング・エンジニア(ボブ・ルドウィック)などが話すリードのサウンドへの拘りも恵心のいく語りである。

そしてこのドキュメンタリーを重要なものとして位置づけているのはルー・リード本人の、この映像作品以降の音楽のカッコ良さだ。ボブ・ディランの「ノーディレクション・ホーム」ほどの話題性はないが、40年近くもロックをやっていられる力と、ロックへと突き動かす不穏な世界の動きへの眼差しに、日本人としてちょっと羨ましくもなる。この国でロックを40年やれているアーティストがどれだけいるのか、どれだけ現れるのかを思う。


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