Chaotic Beauty
フィンランドのメロデスバンドの3rd。前作より大幅にレベルアップしており、何よりドラマティックであり泣きまくりの楽曲がいい。キャッチャーなメロもあるが、ピアノと涙腺をぶち壊す泣きのリードが悲哀のドラマ性を見事に打ち出している。バラードでキンバリー・ゴスも参加。現在ではもうここまでの完成度は作れないだろうなぁ…"
ビフォア・ザ・ブリーディング・サン
フィンランドのメロディック・デスメタルバンド、エターナル・ティアーズ・オブ・ソロウの5th。2006作
このバンドの魅力は単なるメロデスではない、どちらかというとゴシックメタル寄りの世界観と、
初期チルボド以上に美しい流麗なキーボードワークにあると思う。日本盤も出た3rdと、4thは
耽美派メロデス好きにとってはかなりの名盤であったが、今作も基本的には同路線で、
きらきらとしたシンフォニックなキーボードを中心に、あまり暴虐さを感じさせずに疾走する。
音自体はやや軽いので軟弱系メロデスといってもよいのだが、物哀しい美しさをまとわせながら、
効果的に女性ヴォーカルなども用いて、その世界観を描く手法には磨きがかかっている。
流麗なギターとキーボードの重なりとともに、以前よりもゴージャスな雰囲気も増した。
メンバーが重なることから、KALMAHの親戚バンドとも言えるだろうが、
音の美麗さでは断然こちらが上だろう。ゴシック好きのメロデス初心者にもお勧め。
A Virgin and a Whore
スピードは少々抑え気味になり、壮大な世界観を幻想的かつ叙情的なメロディで表現していることから、前作よりも大人になった感じがした(当たり前だが)。ギターよりもやはりキーボードの貢献度が大きい。メロデス(シンフォニックデス)マニアには前半の曲がとても印象に残るが、後半(5曲目以降)は少々物足りないかも。それでもやはり1曲目~4曲目は買う価値アリ。