タワーリング・インフェルノ【ワイド】 [VHS]
まずキャストが凄い。 レビューに書かれている以外にも、フェイ・ダナウェイ、ロバート・ワグナー、ロバート・ボーン、ウィリアム・ホールデン、そしてあのO・J・シンプソン他、豪華個性的キャストが繰り広げるドラマが絡み合い、高層ビル火災の悲劇を盛り上げる。 見終わった後余韻が残り、考えさせられる作品。
日本フィル・プレイズ・シンフォニック・フィルム・スペクタキュラー Part2~風と共に去りぬ(感動とサスペンス篇)~
1980年代以降、映像音楽の録音といえば、ジョン・ウィリアムズの指揮するボストン・ポップス・オーケストラとエリック・カンゼルの指揮するシンシナティ・ポップス・オーケストラによるものが、質的に突出したものとして存在してきた。
しかし、前者に関しては、オリジナル・サウンドトラックの演奏と比較すると、しばしば、演奏に生気を欠くことが多く、また、後者に関しては、近年になり、編曲に劣悪なものが増え、指揮者も精彩を欠くようになり、徐々にこのジャンル自体が魅力を失うようになった。
しかし、今世紀にはいり、日本フィルハーモニー交響楽団によってたてつづけに録音された6枚のCDは、上記の両横綱の録音と比較しても遜色のない、高水準の内容を誇るものである。
沼尻 竜典と竹本 泰蔵という有能な指揮者の的確な演出のもと、20世紀の古典ともいえるハリウッドの代表的な作曲家の傑作の数々が実に見事に奏でられている。
これらの演奏の特徴は、あえていえば、オリジナルの魅力を過剰な演出をくわえることなくありのままに表現していることにあるといえるだろう。
いずれの作品も、世界中に配給される映像作品の付随音楽として作曲されているために、もともと高度の娯楽性と表現性をそなえた作品である。
ここに収録された演奏は、それらの作品が堅実な職人性のうえに自然体に演奏されるだけで、視聴者に無上の歓びをあたえてくれることを明確に示していると思う。
いずれにしても、20世紀後半、正当な評価をあたえられることなく、ハリウッドの片隅において高水準の管弦楽曲を創造しつづけた数々の現代作曲家の労作をこうしてまとめて鑑賞してみると、あらためてそれらが実に良質な作品であることに驚嘆させられる。
そこには、紛れもなく、最高の職人性と大衆性が見事な結合を果たしているのである。
日本フィルハーモニー交響楽団による6枚のCDには、そうした身近なところに存在していた現代芸術のひとつの奇跡が封じ込められている。
永遠のポップス(1)ベスト458 全曲完全コピー
458曲も掲載されているのにとにかく選曲が良いですね。あの頃に聞いたことのある曲ばかりが載っています。それは好きな曲ばかりという意味ではないですけどね。
メロディ譜にコードがふってある(歌詞付きです)という内容なので、思い出しながら流し風にギター1本で演ってみるには良いと思います。昔平凡パンチの付録についていたSong Bookの洋盤集大成と思えば良いでしょう。
バンドスコアの検索で出てきましたが、スコアではないのでご注意(458曲も入っているスコア ブックはあり得ません)。
白い肌の異常な夜 通常版 [DVD]
ドン・シーゲル、イーストウッドCombiの異色Suspenseだが、今観れば、衝撃度は薄い。
Titleだけで興味を持ってしまうと、肩透かしを食らう可能性有り。
Eroticな描写は殆どありませんから。
それとイーストウッドのカッコ良さも余り期待できません。
ハリー・キャラハンと違い、どっちかと言えば情けない役どころですから。
2009/12/10追記
本国Americaでは余りの入りの悪さに1週間でRoad Show公開を打ち切り、地方では2本立てで公開。
そうしたら或る地方紙に『素晴らしい狂気』と褒めちぎられて、Universalが改めて1本立てにしたという、曰くつきの作品。
ならばどうして今更この作品がこれほどまでにCult化したのかと言うと、その後イーストウッドがHollywoodを代表する役者兼演出家となったからであり
更にドン・シーゲル監督が「ダーティハリー」で一流監督の仲間入りを果たした事も1つの要因であろう。
Storyは陰湿極まりない内容であり、Suspense Thriller作品なので詳細は記さないが、イーストウッドが女の館で囚われの身となって、さんざん甚振られ
遂には情けない最期を迎えると書けば、全てを言い表していると思う。
イーストウッド以下出演陣は皆強烈な個性で、特に女学園の園長役ジュラルディン・ペイジは鬼気迫る演技を披露している。
この頃のイーストウッドは演技派女優と共演すると気後れしている感があり(「真昼の死闘」しかり「恐怖のメロディ」しかり)
今作でもジュラルディンにスッカリ食われている。
その後「タイトロープ」でジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、「マディソン郡の橋」でメリル・ストリープと共演するぐらいで
一切大物女優と共演しなかったのはTraumaが残ったのかも。