Blueprint-Best of
808stateのベスト盤は1998年に発表された
シングル集「808:88:98」があり、
彼らの大凡のヒット曲はほぼこれで補えるが、
今回満を持して発表された「ベスト盤」では、
主にベストリミックスと過去の作品の再録音、
「その他」のヒット曲集と、未発表曲2曲が混ざり合った
変則的な構成になっており、いかにも808「らしい」作りになっている。
再録音版は原曲を全く留めないという類のものではなく、
ほぼ原曲に忠実な展開のまま、現代的な機材を活用して、
クリアでタイトなサウンドに「バージョンアップ」されており、
彼らの職人技に改めて感服させられる。
何より太っ腹なのは17曲70分たっぷり収録されたCDに、
彼らのインタビューが掲載された(英語だが)ブックレットが付いて
1000円にもならない超サービス価格だろう。
これから808を聴く人も、たっぷり808を聴いて来た人も、
彼らが、誰とどういう「仕事」をしてきたか、
これからどういう方向へ向かっていくのかを知るのに
絶好の足がかりになるだろう。
新譜がほんとうに待ち遠しい。
24 アワー・パーティー・ピープル
映画のサントラには、映画を見た記念という以上の価値があって、その後も愛聴し続けられるほど内容の充実したものは、かなり数少ないと思います(たとえ音楽指向の映画であったとしても)。その点、これはかなりいけてます。
なにしろ、収録曲はどれも、それぞれユニークな才能の持ち主から生み出された、素晴らしく、歴史的価値のあるものばかりなのだから。80年代のUKロックの入門編として初心者にもお勧めです。
90
誰もが一度は聞いたことのあるテクノといえば
これではないか。Kenny GのSAXのサンプルをtopに
平行移動の単純だが印象的なコード、
909のドラムに、ジャジーなアシッドシンセが絡む絶品。
誰もがかれら真似をして、トラックを作ったことだろう。
しかし、当時これをしのぐ名曲テクノはなかなか見当たらない。
マンチェスターというところは、アーティストもマーケットも間口が広いものだ。