ホルスト:惑星
現代音楽の中で最もポピュラーな作品の一つとされるホルストの『惑星』。数ある録音の中で個人的に最も気に入っているのが、この小澤征爾指揮・ボストン交響楽団演奏の1枚である。
これまで聴いた他の指揮者・オーケストラによる録音に比べ、テンポは全体的に速め(かつ伸縮自在)で、特に低音とリズム感が強調された線の太い演奏という印象を持った。重苦しい緊迫感に満ちた第1曲『火星』の冒頭から始まり、この部分だけでも独立した1個の名曲として扱われている第4曲『木星』の中間部のメロディー、第6曲『天王星』での金管の咆吼に打楽器の乱打と、時には叙情的、時には幻想的、時にはダイナミックでメリハリのきいた演奏は、難解さもなんのその、現代音楽が苦手なクラシックファン(私自身もどちらかと言えばそう)にとっても、理屈抜きに楽しめる内容となっている。
名演、と言って良いと思う。ただ一方で、こうした、あくまで小澤征爾個人に帰結させるべき解釈や演奏スタイルに対して、軽々しく「日本」を持ち出して論じたがる空気があることには、ひとこと苦言を呈しておきたい。例えばズービン=メータの演奏を、安直に「インド」と結びつけるメンタリティと同じですよ、それ。
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主演のR・ファーンズワースは、若い頃はジョン・ウェインやヘンリー・フォンダの
スタントマンだった。「暴力シーンや汚い言葉がひとつもない」ということが、この
作品への出演の条件だった。地のままで演じられたと記者会見で自らが語っている。
あえて監督名を伏せて、このスローでスローな直球ロードムービーは誰の作品か?
とクイズをだしても、「イレーザーヘッド」「エレファント・マン」「ツイン・ピークス」の
あのデヴィット・リンチ監督だと答えられる人は少ないであろう。
「幸福の黄色いハンカチ」同様ちょっとしたエピソードを織り交ぜながら、一直線に
ラストに向かう。最後の台詞もストレートかつシンプル。R・ファーンズワース自身
一番好きな場面という「家族とは折れない小枝の束」というのは日米同じ逸話だね。
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W、再びのカバー曲。しかも再びザ・ピーナッツ!
オリジナル曲ではのーてんきな、いわゆる子供路線を展開して
いますが、カバー曲ではちょっと大人めな、でも懐古的な曲を
セレクトしてます。こうして間にカバー曲を絡めたリリースが
行われるのは、ファンにとっても、また制作側にとっても息抜き
になるような感じです。いいことだと思います。Wらしい歌唱、Wらしい編曲
二人のストレートな歌唱は、色気こそ望むべくもありませんが、
がんばって、楽しんでっていう雰囲気が伝わってきます。当時を
ほうふつとさせるアレンジと、そして強引にエロスを誘うような
振り付けを見るにつけ、ほどよくパロディになってます。
C/Wもおすすめできます
これもカバーですが、これまでのオリジナル曲に匹敵する
「Wワールド」にマッチした選曲です。いわゆるかわいいです。