ピースオブケイク 4 (4) (Feelコミックス)
FEELYOUNG で連載中のピースオブケイクの4巻目。
今回の巻では、今まで謎だったあかりの過去が明かされていて、結構その話が多いです。
だんだん込み入ってきて、暗い話も多いが、やっぱりジョージの漫画はきれい。
これは他誌で連載中の『溺れるナイフ』の頃から特に思うが、場面の背景や景色がうまく描かれていて
なおかつそれがうまく利用されてる感じで、すごくいいと思いました。
ジョージの最近の作品の画風に、すごく水っぽさを感じる。
水っぽさといっても水商売のほうじゃなくて、本当に水、水みたいな潤いがすごくあふれていて綺麗。
絵だけじゃなくて、これからのお話の展開にも期待。
溺れるナイフ(12) (講談社コミックス別冊フレンド)
変化や成長が目まぐるしい。その空気感を切り取ったすごい少女漫画だ。
夏芽とコウとのやり取りが痛みを経た優しさが目立って嬉しかった。久々に清々しい心の邂逅。苦しむ夏芽を後押しするコウ。自分よりも夏芽と大友に笑っていて欲しいんだろうなと思うと切ない。
一方で夏芽と大友の関係も壁にぶつかりつついい意味で裏切ってくる。思いやりとか、不安や不満をごまかさない素直な恋は強いなと思った。二人ともコウにとっては心のよりどころとして大きいだけに三人の関係性がどう変わっていくのかが気になる。
迷走する一族の元に治まる町に、子供たちは何をもたらすのだろうか。読めば浮雲町にどっぷり浸かってしまいます。
テケテケ★ランデブー 2 (Feelコミックス)
まずこの本に、溺れるナイフとかその辺の感覚を求めるとまず「えー期待と違うなー」と感じちゃうこと間違いなしです。
濃いキャラクターたちがわっちゃわちゃになる動物園みたいな漫画。
恋愛は今のところまだオマケ程度で、ジョージ自信が自らのキャラー達のめちゃめちゃ具合を楽しんで描いてる感じです。
平凡ポンチの時、「ジョージが誕生日ケーキを独り占めできた子供みたいに喜んで描いてる」みたいなことを、どこかで読んだ気がします。多分これも、そんな感じです。
(ちょっと記憶がおぼろげなので、違うかも。眼鏡日記さんで読んだかもしれないです)
少女漫画だと色々な制限や読者のことを思うが故にはっちゃけきれない部分を、そのまま暴走気味に描いてる漫画だと思いました。
私はたよちゃんやその他のキャラクター達が可愛くて愛しいので、3巻も楽しみです。
溺れるナイフ(11) (講談社コミックスフレンド B)
丸々一冊コウちゃんな巻です。といっても終始従弟の桜司視点で話は進んでいきます。
夏芽×大友がイチャコラしている頃コウちゃんは恋愛とは無縁のえぐい毎日送っていたんだなぁと・・。
コウちゃんのお家事情なども少しですが明かされています。
最初は敵視していたコウに魅了され絆を深めていくコウちゃんと桜司
神さんの海に落ちてゆく桜司を引き上げコウちゃんが言うセリフ
「のうよ、しょーもないしがらみなんぞ
とびこえたトコにおりたいもんじゃの
おまえのことは 全部 わかる」
とても切ないです・・。そしてコウちゃんカッコイイです!!
それからカナちゃん凄く不気味に描かれてはいるけど言ってる事は私的にも今後の展開で期待してる部分では
あります。
やっぱり溺れるナイフはコウ×夏芽の物語だと思っていますので・・。
溺れるナイフ(13) (講談社コミックス別冊フレンド)
まただんだんとコウと夏芽の距離が近づく。
だけど、カナちゃんも絡み、大友との恋も。
と、今回もきゃあああと悶えそうなシーンもたくさんあり、
そのどれもが素晴らしい絵たちで表現されていて、
一種の芸術みたいに思えるときがあります。
じいっと1コマだけを1分ほどガン見している時があり、
これが引き込まれるということかと初めて気付いたり。
1つ1つのシーンはどれも素晴らしく、美しく、
キャラたちは生きています。
けど、大筋で言うと、展開が早いとは言えないですね。
前巻と比べてみんなの関係や気持ちが変わったのかと言われると
大して変化がないかなぁというのが正直なところ。
ただ、1つ1つのエピソードが素敵で綺麗で、人間のいい部分嫌な部分を
うまく表現されているので、全くマンネリ感はありません。
しかしまぁ。
一般人としてはカナちゃんの気持ちがよーく分かる。
痛いほどわかる。
しかしやはり美しい2人が見たい。
そんな13巻でした。