スナッフ [DVD]
元々B級バイオレンス物(71製作)にラスト4分間の擬似ドキュメントを追加して公開(76)した元祖やらせ殺人擬きゲテ物映画。
公開当時、製作スタッフ、キャスト等一切不明とか、F・B・I絡みの問題作とか...反則的な宣伝効果が上手かった、だからヒットした事もあったが、観た人の評価は散々だった事も事実...今となっては笑えるが。 (だが、当時としての商業的目論見と戦略的着想は巧みではあった。笑)
問題の殺人場面の特殊メイクはH・G・ルィス一連作の流れより、ちょっとだけましかな、程度。(笑)異常さと迫力はあった。大概の人は敬遠する作風ではあるが、一部のごく一部のゲテ物マニアには受ける要素はある。だからこそ、完全に否定出来ない作品なのだ。(個人的にも迷いがある作風だ。笑)
既発売の物は廃版の為高額で取引されているので、マニアは今回の再発を物にしたい所だろう。どの位のマニアがいるのかは分からんけれど...。(笑)
[アディダス] adidas GAZELLE 2
基本、季節は不問ですが、カラーがビビッド(ビタミンカラー)なので夏に履いてます。コーディネートが
肝心ですが他色とコンタラストもしくは対比であわせるとウケます。
梅屋ハネー アルゼンチン産純粋はちみつ 300g
表記には「はちみつはアルゼンチン産原料です。日本国内にて容器詰めしております。」とのこと。
他国産は混ざっていないらしい。
匂いも味も普通。変なクセもなく特徴もない。後味さっぱり。
良い意味で極普通の蜂蜜。
そのまま食べるような使い方に向いてます。
サッカースカウティングレポート 超一流の分析
今回のワールドカップをきっかけに、サッカーを勉強したいと思って買った本の中の一冊。
『サッカーの見方は1日で変えられる』(木崎 伸也)も同時並行して読んでいたが、木崎さんの本がよりサッカーのプラクティカルな戦術面に注目して、見方をわかりやすく説明しているのに比べ、この本はサッカーがいかに深遠なスポーツかを、しっかり味あわせてくれる本だった。
サッカーが、ただスポーツではなくて、そこには当たり前だけれど生身の人間が深くかかわっていて、サッカーというのはそういう人と人とのつながりの有機的な部分を理解してはじめて、サッカーの本当の面白さに気づくのだ、ということを気づかせてくれた。
1章から、スカウティングのノウハウを通した戦術、選手の能力の見分け方など、かなりテクニカルで初心者には少し難しいことを含め、たくさんの見方を提示してくれる。
そしてクライマックスは最終章である5章で、ここでは世界での戦いに勝つために、ということでフランスワールドカップの実録が載っているのだけれど、この章があったことで、今まで読んできたことが一気に収斂された気がした。
わたしたちはいつも結果だけを観てしまうし、結果だけを見ることで生まれること、わかることももちろんあるけれど、プレーしている選手や監督やチーム全体が抱えているのは、やっぱりわたしたちには抱えきれない、聖域なんだな、ということが分かった。
それを応援するってことは、勝ってるときだけ盛り上がって、負けると非難して、結果だけを見ることじゃない。
正しい戦術がいつもいい戦術とは限らないこと、国家代表としてのサッカーとは何なのか、そしてそれが持つ吸引力は何か、今回日本代表が「ひとつになった」「いいチームだった」っていっていたことが、いかに意味深いものだったかを知らされた。
そしてサッカーが反映しているものは、そのマクロではその選手たちの出身国社会の問題だったり、ミクロでは人と人とのインターアクションをどう構築するか、自分自身をどう表現するか、ってこと。
そういう意味で、誰かの関係とか、この世の中のまわり方とかを考えるときに、サッカーが共通しているものって意外と多いなと思った。
サッカーはもちろん答えをくれるわけではないけど、サッカーを見ることで、自分が生きていてぶつかる色んな問題がどこかで何かとつながっていること、を教えてくれる。
そういう意味で、サッカーを見ることは非常に教育的だ。
日本は破産しない!~騙されるな!「国債暴落で国家破産!」はトンデモ話だ!
<概要>
・現在の日本経済の問題点の指摘と主に日本の財政破綻を主張する論者への反論書
・本書で主張する現在の日本経済の問題点 → デフレ
・本書で主張する解決案 → 一般的な金融政策によるリフレ
<本書の特徴>
1.財政破綻説への細かい反論
本書においてわが意を得たり、と思ったのは、本書で繰り返し繰り返し、財政破綻が
論理的飛躍に満ち溢れていることを述べているからです。例えば以下のような内容です。
>巷にあふれる国家破産本には、
>「ある日、外国人投資家が国債を投売りして」
>「ある日、国債の買い手がいなくなって」
>などの話が書かれているのですが、肝心の「ある日」に至る流れについては「みんな
が不安になって」、「マーケットが疑心暗鬼になって」というよく分からない解説しか
ありません。
引用部2行目を実際に主張している人を知っていますが、外国人投資家は日本国債を
円建てで5%程度保有している過ぎず、投売りが発生したとしても、影響も少なく、
また現在の各種経済指標からして、対応策はいくらでもあるように思えます。
順序立てて考えていくと発生する、本当にごくごく基本的な疑問に、噛み合った主張を
しています。
2.問題分析へのプロセスは非常に「具体的」で「細かい」
アルゼンチンの破綻経緯や国債の破綻ケースをモデルを作って、細かく数字ベースで、
この数値が減るとこうなる、というように説明が具体的で非常に細かいです。
レビューの都合上、さらっと流してしまいましたが、本書の非常に貴重なところだと
思います。
・途中の思考が省かれていない
・分かりやすい
・主張の反論点も考えやすい
というメリットがあるからです。
3.バランスシート以外の統計データはやや少ないか。
本書の肝である、日本のBSを除くと、GDP、税収、インフレ率などのグラフがあるぐらいで、
データは少ない印象です。おそらく数値だらけを敬遠されるのを恐れたのでしょうが、
データの引用目的の価値は薄いでしょう。
逆にバランスシートの部分は充実しており、国のバランスシートを考えたことがない人は
その解説も含めて、得るものが多いのではないでしょうか?
4.リフレ政策は具体性に欠け、また、飛躍があるように見えます。
本書ではお金を刷り、それを銀行を経由して市場に流す、という一般的な金融政策を意図
しているようです。しかし、これも素朴な疑問が生じます。
今は、「需要(小):供給(大)」のデフレで、お金の量が原因のデフレではありません。
一般的な金融政策は、需要が少ないことが原因のデフレに対し、なぜかお金を刷って
インフレで対処、と原因と対策が噛み合っていないように見えるのです。
具体的には、
・銀行には運用先の無い預金が数十兆規模で存在する。お金を発行することで市場に
お金が流れるのであれば、運用先の無い預金は、今、存在していないのではないか?
・実際にバブル崩壊後にマネタリーベースを10年かけて1.5倍にしたが、物価は2%下がり、
インフレ圧力として機能したようには見えない。
という事実です。
<まとめ>
この本は破綻理論に対して「プロセスを踏んでいない!」との指摘が斬新に感じる
ところですが、皮肉にも本書が主張するリフレ政策はプロセスの説明が甘く感じました。