スターフォール
スウェーデンのメロディックメタルバンド、ドラゴンランドの3rd。2004作
1st、2ndと、その疾走感と共にクサメロの嵐で、メロスピファンを狂喜させたこのバンド。
ついにキングレコードから日本でもメジャーデビューとなった。
Drも兼任していたVoは、新ドラマーを迎えたことで歌に専念して、
プロダクションの向上とともにサウンドには力強さが増している。
反面、マイナー調のクサメロがやや失われた感もあるが、バンドの成長とともに、
音にはメジャー感が出てきてしまうのは、ある部分では仕方がないところか。
序盤は意外にもミドルテンポの曲が続き、やや拍子抜けするが、後半は期待通り。
ミドル~疾走する5のキャッチーなメロディアスさは、このバンドの持ち味だし
ゲスト女性Voの導入や、7のサビでのシンフォニックな盛り上げなどはさすが。
日本盤ボーナスとしてX JAPANの「RUSTY NAIL」を取り上げていて、
(しかも日本語で歌っている!!)これもなかなかカッコいい。
アンダー・ザ・グレイ・バナー
アマランス、ナイトレイジと3バンドを掛け持ちするオロフ・モルク<g>率いるシンフォニック・パワー・メタル・バンドの約5年ぶりの新作。今回は1st、2ndと続く「DRAGONLAND CHRONICLES 三部作」の最終章ということでRHAPSODY OF FIREやKAMELOTのようなストーリー性のあるコンセプト・アルバムになっています。バンド初期の頃のようながむしゃらなスピード感はありませんが、ミドルテンポ主体だった前作「ASTRONOMY」に比べ、#2、#4、#6、#7、#10と大幅に疾走曲が増えているのが嬉しい限り。シンフォニック度・ファンタジック度も増強!特にラプソばりの大仰なコーラスが高揚感たっぷりに迫ってくる#7は彼らの新たなキラーチューンでしょう。ヘナチョコ呼ばわりされていたVoも汚名返上とばかりに安定感のある歌唱を披露、音質の良さやシンフォニックなスケール感と相まって、この手のバンドとしては近年稀に見る完成度に仕上がっています。