オイレンシュピーゲル 参 Blue Murder (3) (角川スニーカー文庫 200-3)
今回も「スプライトシュピーゲル」と前巻ほどではありませんが数ヶ所でリンクさせながら、涼月、陽炎、夕霧それぞれの恋を軸にストーリーが展開されます。もっとも明確に恋だと自覚しているのは陽炎だけで、涼月、夕霧自身は腐れ縁もしくは興味、憧れだと考えてますが、私たち読み手を含む他者から見れば「それは恋だね」と断言できますし(流石に涼月の前では殴られそうで言えませんが(笑))、陽炎がミハエルに恋しつつも彼の妹を恋人だと勘違いして、嘆息したり苛立ったりして諦めきれない様が微笑ましいです。
あと肝心のストーリーの方も、次々と凄惨な事件や陰謀が繰り広げられる一方、特甲児童が人殺しでトラウマを背負わないよう適用された“人格改変プログラム”で消された涼月たちの初出撃時の記憶に踏み込んだりと、確信に少しずつ近づいています。
さて、今後ストーリーが進むにつれて明らかになるだろう真実はいかがなものか、そしてそれに彼女たちはどう向き合うか、まだまだ予想が付きません。
ブルー・マーダー
たった2枚のアルバムしか残さず、売り上げも伸びず、早々に解散してしまったブルーマーダー。
両アルバムとも非常に出来がいいだけに残念。
ホワイトスネークの音を更にブ厚くした演奏、硬派な歌詞、完成されたメロディ。
特にこの1stは今聴いても微塵も古さを感じさせない。そして音も歌詞も何かとドラマチック!
ジョン・サイクスがvoとgを担当していて、歌自体はむっちゃくちゃうまいわけではないが
よく通るセクシーな歌声。ギターはもちろん泣きまくってます。
もう少し売れてほしかったし、生き残ってほしかった。
捨て曲は皆無といっていいが、特に気に入っている曲を紹介すると・・・
1曲目「ライオット」:正統派メタルバンドであることを充分にアピールするミドルテンポのメタルらしいメタル。
3曲目「ヴァリー・オブ・ザ・キングス 」:サイクスの声が伸びて伸びてかっこいい!ファラオ王の下で虐げられる奴隷の定めを重厚な音で綴っている。それがものすごい表現できている。
4曲目「ジェリー・ロール」:アコギとエレキの、テンポのいいコラボが最高。ノリノリ。
6曲目「アウト・オブ・ラブ」:バラード。名曲。
7曲目「ビリー」:死刑確実の凶悪犯と間違えられた男が逃避行するという、まるで映画のようなストーリーをたった4分で見事に歌いきっている。曲自体もものすごくかっこいい。
青の殺人
これもクイーンが書いた作品ではないのが
よくわかる作品ではないでしょうか。
なぜならば文中に色気表現があるため。
やはり名義負けしていますね。
思いっきり読んでいて
内容が薄いのです。
どえらく薄いのではないんですが
クイーンのそれらしさは皆無です。
ただし、最後に油断禁止の
エリアはありまして
犯人が当たったと油断していると
一撃がきます。
お気をつけください。
星4つはあくまでも最後が巧みだったから。
本文は2〜3程度です。
Blue Murder
ゴージャスな音に彩られたブルーマーダーのデビュー盤です。ジョン・サイクスのギターはホワイトスネイク「スライド・イット・イン(rimix)」「サーペンス・アルバス」で聞けるあの音そのものです。独特のチョーキングも健在でサイクスここにあり、と我々に知らしめてくれます。本作ではボーカルもとってますが、とてもボーカルが見つからなかったから、自分でやりました、と思えないぐらいの力量を見せてくれます。名盤ですのでホワイトスネイクの上記アルバムが好きな人は是非本作も聞いてみてください。
Blue Murder
私にとって最初で最後'89スーパー・トリオ・バンドBlue Murderのアルバム。Whitesnakeを解雇され、復讐の念と数々のアーティストと化学反応を起こしながら完成したアルバムであると思う。Tony Martinが関わっている後期Black Sabbathを思い起こさせる名曲Valley Of The Kings。ほとんどの曲に初期メンバーのCozy Powellが作曲に関わっていたと思われる部分が多く有り、Carmaineは自分の物に消化するのに相当苦労(曲が崩れるので出来なかったのか?)したようにとれるが、柔軟で器用な彼は見事にダイナミックなドラミングを披露している。ボーカルも得意としているので彼無しではLiveの再現は考えられない。1曲目からBlue Murderの雰囲気をアルバムの中で見事に表現している裸足のTony。さりげなくニックがイイ仕事している。そしてジョンの鬼神が乗り移ったようなプレイ。この全曲はJohn1人が作ったわけではない、数多くのスーパープレーヤーがしのぎを削りアイデアを出して、まとめあげたアルバムである。アルバムの雰囲気はイイが、音は重ねすぎており良いとは言えない。歌詞も3.8.のようなエジプト風な古代を感じさせる歌詞で統一して欲しかった。不満はあるがそれでも捨て曲無しの最高傑作に変わりはない。18年経っているが決して色褪せていない。もうアルバムに関わっているRay Gillen、Cozy Powellはもういない。海外ではあまりにも売れていない隠れた名盤である。今更何を言っても変わらないがヨーロッパを本拠地として活動していたら状況は変わっていたかもしれない。時間は進んでも私の中では永遠の1989です。彼には目を覚まして欲しい、ライブでアドリブ全開でギターと呼吸していた頃を・・・。彼はBritish Hard Rockを伝承できる数少ない一人です!いや今の世の中に伝える義務がある筈だ!