佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫)
特に予備知識を持たずに「いい本だよ」と友人から渡されて読みました。
予備知識がなかったこともあり、読む前は芸人が片手間で書いた本だろうという感触でしか捉えていませんでした。
しかし、そんな思いは「プロローグ」の時点で吹き飛ばされ、一気に物語の中に吸い込まれました。
もう感動です。
周りに人が居ないところで読んでいたら確実に泣いていたと思います(人が居る状況でも目は涙目になってました...。)
「最近の自分は人生を楽しんでいるだろうか?」
この本を読むとそんな思いが頭を駆け巡ると思います。
心が洗われた。
もう一度、原点に返ろう。
人生と向き合おう。
日々を楽しもう。
島田洋七さん。
いい話を書いてくれてありがとう。
フォスベリー
ゆるやかでゆったり流れる音楽がなかなか気持ち良いフレンチポップです。エレクトロニカなダンスチューンの中にギターの生音がキラキラ光るところがステキ。やわらかいヴォーカルも心地よくひたすらポップ、幸わせな気分になれるおしゃれなアルバムです。
globe
小室哲哉はこの頃が一番輝いていたと思う。
やり手のビジネスマンのようなクールな風貌で、当時は今と比べても目つきが鋭くて、「売りまくってやる」という”野心”をギラギラさせていた頃である。実際当時の音楽シーンはこの人を中心に回っていた。
アルバムの曲リストを見てもわかる通り、タイトルはほぼ全て英語、サビも英語の曲が多く、しかも英詩ラップ全開、と中学生位までの人は何歌ってるかわからないんじゃないの?というのは当時も今も変わらずだが、曲自体は非常に聴きやすいダンスミュージックである。
デビュー曲から徐々にglobeのポジションをヒットチャートの中に作って行き、96年に入ると「DEPARTURES」でダブルミリオン達成、ともう殆ど氏の策略どおりに事が進んだ結果、このアルバムのセールスは当時の日本新記録の400万枚オーバーを達成。
それにしても自分で曲を作ってしかもこれだけ短期間で曲をリリースできる人間はもう多分一生出てこない。また、これだけセンスの良い人は他にそうはいないと思う。「DEPARTURES」なんてホント、大人の雰囲気漂う「冬の曲」って感じだし、「SWEETPAIN」の『いつの頃か好きなだけじゃ/物事が前にいかない』は名フレーズだと思います。アルバム曲も粒ぞろいで「precious memories」の社会人になっての学生時代への物悲しさなんかは、やっぱ実際に経験してみると物凄く歌詞の意味がしみます。
今は100円以下で買えるアルバムですが、一生聴ける名盤だと思うし、何より古さを殆ど感じない。
CDバブル期と現在の違いはやはり金の掛け方だと思うし、このアルバムは当時のその「古き良き」空気を味わえる一枚なのは間違いない。
CJKV Information Processing
CJKV(Chinese,Japanese,Korean,Vietnamese)の文字コードを極めて詳細に解説してくれている。
Unicode自体、CJKVがコード領域の多くを占めているわけだが、本書はマルチバイトとしてJIS X0208、X0212をはじめとし、GB 2312、GB/T 12345、Big5、CNS 11643などの中国簡体字、繁体字、KS X1001(C5601)朝鮮語、TCVN 6056、5773などの各国標準について詳しく説明されていて日本規格協会より現地標準を入手して読めない規格に四苦八苦することを考えると極めて便利で分かりやすい。
1000ページと凄いボリュームだが、ISO/IEC 2022に乗っ取ったコード配列で文字が記載されており、「無駄な漢字字典」とは決して化していない。
あわせてISO/IEC 10646のCJK領域(U+3400~U+4DFF、U+4E00~U+9FFF)の対比表を使うとローカライズや文字の置き換え、Unicodeとの変換などで役に立つと思う。