堕天使のパスポート [DVD]
良質の映画を観ると体が軽くなったような気がする。ラストシーンのオドレイ・トゥトゥの口の動きが筆舌に尽くしがたく、涙があふれてくる。多分自分の感情に素直に生きることが簡単に見えて、実は一番難しいことだと、そんなことを、感じさせる映画です。
ロン・パリ日記―Dirty Pretty Things
アラーキーによる、ロンドンとパリの写真日記。もちろん、よくある「旅の記録」からは遠く、写真というメディアである以上「記憶」という曖昧さも、そこには無い。ただただ広がっている光景は、「都市」とそこに住む「人々」、たまに「裸体」。おもしろいのが、それらとアラーキーとの距離感。主観も客観も関係なく、カラダにしみこんでくる異国の匂いを写真で表現しているようで、なんだか「旅」をしているアラーキーの横にいるような気分になる。ARTをとっくに超えた、素敵な写真集である。
巻末に用意されている文章日記もまた、文筆家アラーキーの才能を一読できます。ぜひ。
ウォータールー・トゥ・エニウェア
リバティーンズ(L)、ベイビーシャンブルズ(BS)、ダーティープリティシングス(DPT)を単純に比較するのはどうかとも思ったんですが、とりあえずしてみると↓
もちろんアルバム、曲によって全然違いますが、総合的にみてLとDPTは共に一般的にはききやすいバンドだと思います。
本作は特にききやすく、カールらしい正統派のポップっぽい曲が多かったです。
でも逆にいえばききやすいといえば飽きやすいということ。
私は一週間でほとんどの曲に飽きました。
もちろんこれは好みの問題もからむので、未だに好きな曲もいくつかはあります。8曲目は最高です。
一方ピーター感全開のBSは一般的にはかなりききにくい一方で、
好きな人はとことん好きになるバンド。私は特に好きです。
Lはカール+ピーターなので個人的にはバランスがよく、DPTほどは飽きずBSほどはまりもしませんでした。
結論
何にせよ、ききやすいの一言!
そこで続くか飽きるかは聴く人の感性と好みの問題でしょう。
ロマンス・アット・ショート・ノーティス
今までのカール・バラーの作品とはかなり印象が違います。
なので「がっかりした」と思う人もいるかもしれません。
特にリバティーンズ時代からのファンは。
昔ながらのイメージの曲は先行シングルの4曲目くらいでしょうか。
でも路線は変わってもやっぱり格好良い曲を書きますカールさん。
前作では収録されなかったスローテンポの曲もかなり入っていて緩急があるため、
前作よりも通して聴けるアルバムになっていると思います。
とにかく今までには無かったスケールや曲調が多く、かなりチャレンジした作品ではないでしょうか。
しかもただチャレンジしただけでなくしっかりと良いアルバムです。
やっぱりカールも凄かったんですね。
ちなみにボーナストラックもかなり良いので国内盤おすすめです。