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30%の幸せ―内海隆一郎作品集 |
鮮やかなクライマックスや思いがけぬ展開は期待できないと思いますが、
物語なのか、実話なのか、どこにでもありそうで、なさそうな、 不思議な物語で一杯です。 子供のころ遊んだ友や、歩いた道を懐かしく思い出されるでしょう。 そして、いまある幸せを感じられると思います。 「人は、つらいことが多いほど、嬉しいことには敏感になれる。いっぺんに 幸せになることができなくとも、ほんのすこしづつなら何度も幸せになって いられる。 誰もが、ずっと昔から、そのように自らを励まして生きてきたのだ。」 (本文から) |
欅の木 (ビッグコミックススペシャル) |
初出はビックコミック。99年に文庫化されている。原作は内海隆一郎(小説家)の「人々シリーズ」と呼ばれる短篇小説集から選ばれた8作品である。
主人公は老若男女様々であるが、母親のわがままによって彼女の実家に預けられることになってしまった幼い娘、息子夫婦の家を飛び出してしまった兄、といずれもチョット訳ありの人物である。描かれているのは、これらの人物の日常に起こるこれもチョットした事件であるのだが、そこには、彼らの繊細な心の動きが描かれている。谷口ジローのオリジナル作と言われれば信じてしまいそうである。 この頃から、彼の作品は現在のように繊細な線で背景の中に人物が溶け込んでいるような絵で描かれるようになる。この作品はそんな画風にぴったりの作品である。 原作者によるとこの短編集のマンガ家を持ちかけたのは谷口ジローだそうであり、200編あまり書かれていたこのシリーズから8編を選んだのも彼だったそうだ。谷口ジローは原作者の作品の中に自分のオリジナル作と何か通じるものを感じていたのだろう。 この作品の出来は、これも原作者のあとがきにある「できあがった作品すべてが、わたしのなかにあるものと寸分ちがわないのである。これは原作者冥利というほかない」という言葉が全てを表している。地味だがしみじみといい作品集である。 近年、著者の作品が少しずつではあるが文庫で再版されている。文庫は気軽に読めていいのだが、やはり彼の作品は単行本で読む方がいい。 |
欅の木 (小学館文庫) |
世間には子供から老いた人々まで、それぞれがそれなりの事情や思いを抱えて暮らす様子や、人々の出会い、心の変化などがこのオムニバスに綴られています。
劇的な展開はありませんが、人間の原点を思い出させる挿話が登場し、身につまされたり、心に沁みたり、人と人との出会いや交わりが希薄になりつつある現代を省みる読後の余韻ある作品でした。 谷口ジローさんの書く日常や表情はリアルで、体験したことのない風景もどこか懐かしく、日本のどこかにこういう日常がまだあるのかなぁと希望に似た思いを感じさせてくれました。 |
ゆうべ 内海隆一郎 が夢枕にたたれてこうおっしゃったッ・・・!
ファッション誌でも活躍中の人気アイドル 内海隆一郎はイベントに来たファンに自分でプライベートを撮影・編集したDVDをプレゼントするなどサービス精神旺盛。
ストリングスとピアノで彩られたサウンドであらたに録音され、七夕にぴったりなアコースティック・バージョンに仕上がっています。
こりゃあようするに一言で言うとあれだ
『 不幸はナイフのようなものだ。ナイフの刃をつかむと手を切るが、とってをつかめば役に立つ。 』( メルヴィル )
っちゅうことですねー確かに。
【ラジオ文庫】47「郵便屋さん」
内海隆一郎さんの短編集「人びとの季節」より 【音声ファイルをダウンロード】 (8/31放送) ※岩手県ゆかりの作家、内海隆一郎さんの短編作品「人びと」シリーズの中から、作者自選の作品をお届けしています。
内海隆一郎「30%の幸せ」
内海隆一郎「30%の幸せ」 (本, 私的評価B) (*R14) 著者の短編集から20編を集めたセレクション。料理で塩を隠し味にすると甘みがますという。しかし人生には辛みのほうが多いかもしれない。その中にみつけた小さな甘みをそっとかみしれる。 ...
【ラジオ文庫】46「懐かしい人びと」
内海隆一郎さんの短編集「懐かしい人びと」より 【音声ファイルをダウンロード】 (8/24放送) ※岩手県ゆかりの作家、内海隆一郎さんの短編作品「人びと」シリーズの中から、作者自選の作品をお届けしています。
30%の幸せ 30%の幸せ―内海隆一郎作品集 相棒
30%の幸せ―内海隆一郎作品集. 30%の幸せ. 読み終わった最初の感想は「人の人生は全てドラマである」ということ。何か突飛な状況を物語りにしているわけでもなく、ただ普通の生活の中で見つけられる小さな幸せを丁寧に拾い上げた印象を受けました。 ...
「病気」「懐かしい人びと」内海隆一郎
実際に、高齢になって生殖器系の病気になり、やっぱり手術をしたほうが良かったと思うというご意見も、病気にならずにそのまま元気に過ごしてくれていたというお話も、両方伺えるので、なかなか決心がつかないまま、3歳を迎えました。 ...
更新通知 [エンタメ情報]
懐かしい人びと/内海隆一郎 月刊「PHP」に連載されていた短編による5冊目の作品集。主に40代以上の年齢の男女が主人公となっていて、子育てを終えて第2の人生を歩んでいる様々な立場の人物の「思い」が、深く静かに染み入るように綴られている。 ...
30%以上の幸せ 30%の幸せ―内海隆一郎作品集 相棒
30%の幸せ―内海隆一郎作品集. 30%以上の幸せ. この作者のファンになって何年になるでしょう。直木賞候補(確か2年連続)になるずっと以前からです。作風に、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。でも、安心して暖かい気持ちになれる内海作品、 ...
W.W.ジェイコブズ作「猿の手」(3) 「猿の手」(3) 作:W.W ...
続きは内海さんのホームページで読むことができます。 内海隆一郎の本棚:http://members.jcom.home.ne.jp/0382099601/index.html 自薦短編小説集 第15回「ゴールまで」:http://members.jcom.home.ne.jp/0382099601/page004.html 6月15日は「父の日」 ...
心に響く本&お知らせetc.-最近読んだ本からetc.
内海隆一郎作品集『30%の幸せ』 (メディアパル・2008年・1500円) これまでの300編を超える短編小説「人びとシリーズ」の中から、選ばれた20編で、幅広い年齢層の人に読める、心にじわっと来る名作ばかりです。字が大きいので、老眼鏡の必要な世代に ...
1998年1月から12月までに各種の小説雑誌に掲載された作品から ...
残り螢(内海隆一郎) サッカー交響曲(阿部牧郎) 犬の仕組(花村万月) 変(車谷長吉) 借金鳥(吉川潮) 教会への坂(伊集院静) 骨壷(高橋治) アメリカ橋(山口洋子) 現代の小説(1999) 著者:日本文芸家協会 出版社:徳間書店 ...