幸田文 商品

幸田文 おとうと [VHS]

1990年にテレビドラマとして放映されたもので、DVDでは発売されていないので、中古ビデオでしか観る事は出来ない。当時由貴ちゃんは24歳くらい、キムタクは19歳位だが幼く見える。内容はこれといって特筆するものではない。由貴ちゃんのファンなら楽しめると思うが。 おとうと [VHS] 関連情報

幸田文 流れる (新潮文庫)

「流れる」は、雑誌「新潮」の昭和30年新年号から12月号まで連載され、翌31年2月に単行本として刊行されてから増刷を重ね、その年の11月には成瀬巳喜男監督による映画が封切りされたというから、当時の人気のほどが偲ばれるのである。昭和32年12月に登場した新潮文庫版も増刷に増刷を重ね、私の手元にある平成19年末に発行されたものは第68刷である。もはやかつての熱い歓迎ぶりは見られないとしても、平成11年の改版以来8年に12回の増刷がなされたのだから、おそるべきロングセラーである。平成11年の前、昭和45年に最初の改版がなされたが、このとき、初版の「旧書体の漢字」「旧仮名遣い」「反復記号」が改められて「新書体」「新仮名遣い」「書きくだし」になった。ここで「書きくだし」というのは、擬音語を「ざわざわ」などと2つ重ねて書くことである。初版は2つめが長い「く」の反復記号(くの字点)で書いてある。つまり、元来省略されているものを文字になおしたのである。よく知られるように、幸田文の文章には擬音語が多い。くの字点で書かれてているのと仮名になおしてあるのとでは文字面が全く異なってみえる。初版のほうが風通しがよく、涼し気なのである。私は、この作品を、著者が書いたままの旧字体の漢字、旧仮名遣いと反復記号の混じった文章で読むことを好む。それは、今は消えてしまった世界を偲ぶのにふさわしいと思うからである。しかし最新版の文庫にもよい点はある。それは文字が少し大きくなったことで、これは老眼にはありがたい。一番ありがたくないのは第2版である。文庫版で「流れる」のファンになったかたは、図書館で上記の単行本か中央公論社の全集第6巻(昭和33年)を手にとって御覧なさい。それらは著者の好む手織り木綿で装幀されてあるから。 流れる (新潮文庫) 関連情報

幸田文 父・こんなこと (新潮文庫)

この本は、日本語の美しさを感じられる本だと思います。そして父の死に対して、リアルにまっすぐに書かれている。現代に忘れられがちな、ささやかな日常のこと、昭和初期の生活の様子。それらを美しい日本語で綴っており、読む側をどんどんその世界に惹きこんでくれます。とにかく言葉の使い方が絶妙。美しい日本語を読みたい時には、この一冊がお薦めです。 父・こんなこと (新潮文庫) 関連情報

幸田文 Small Steps (Readers Circle)

ニューベリー賞を受賞したHolesがとてもおもしろかったので、こちらの作品も読んでみました。Holesではわき役だったアームピットが主人公です。彼は、キャンプグリーンレイク(矯正施設)からもどってきて、とてもまじめに学校に行きながら働いています。道をふみ外さぬようにと 自分なりに目標を掲げて日々頑張っているのですが・・・ そこへキャンプグリーンレイクでの仲間、エックスレイが現れて怪しい仕事を持ちかけます。その怪しい仕事をきっかけに・・・アイドル、スーパースターの黒人歌手 Kaira DeLeonと出会います。私は、マイケルジャクソンさんのファンだったので まだ高校生のKairaを取り巻く状況、自分のそ知らぬところでつり上げられるチケット代金、側近によって海外に流される収益金(横領)、マネージャーの裏切り、ファンからの求婚、見知らぬ者からの脅迫、弁護士費用等で暗転する経済状況・・・などなど、彼の人生と重なるようでとても切なく読みました。若いスターを取り巻く状況というのは そんな風なのでしょうかね・・・Kairaに関する部分はミステリーのような推理小説のような・・・ドキドキ ハラハラ・・・します。Ginnyという純粋な女の子が登場していますが、彼女は清涼剤のような働きをしています。アームピットがスピーチの題材に彼女のことを盛り込んで話す場面があるのですが、とても素敵なスピーチで感動しました。(そのスピーチで)賞が取れたならGinnyを喜ばせてあげられるのに・・・という優しい彼の想いも。”癒し” ”勇気” ”自信” ・・・のメッセージは心に届きました。難点は・・・登場人物がとても多いこと。その中で中心人物は、アームピット、エックスレイ、カイラ(歌手)、Ginny、カイラの父(母親の再婚相手、マネージャー)といったところでしょうか。Holesのような面白さとはまた違った面白い本でした。 Small Steps (Readers Circle) 関連情報

幸田文 幸田文しつけ帖

全体を流れるのは、父親の娘に対する深い愛情というところ。静かに流れていく文章で秀作。 幸田文しつけ帖 関連情報




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