晴瀬ひろき 商品

晴瀬ひろき アイドルプリテンダー 1 (チャンピオンREDコミックス)

レビュー掲載時現在ではなかなか品薄なようですが、入手できました。
内容に関しては他のレビュアーさんが詳細に書かれているのでそちらを参照していただくとして…

この作品にはTS好きが望むものがシンプルながら全て入っています。
他の作品で、
「うーん…」
と思った人も満足できる作品だと思います。
内容もキャラもいいですがなにより絵が可愛らしい。

今最も次巻が待ち遠しい作品のひとつです。 アイドルプリテンダー 1 (チャンピオンREDコミックス) 関連情報

晴瀬ひろき もうすぐ死ぬひと(1) (メテオCOMICS)

【特徴】
全4巻で完結。カテゴリとしては心理恐怖系のホラー。
終わらせ方があまり気持ちの良い解決ではないので、そういう話が嫌いでない人向け。
「ひぐらし」を短くして題材を現代的に替えた感じ。ただコミック全4巻なので「ひぐらし」ほどの重厚感はない。
男性の主役級は高校生の主人公一人だけで、4人の女性が被害者になって主人公とかかわる典型的な「男性向けラノベ構成」であり、女性向けとしては作られていない。
題材は、2015年現在、若者たちにとって「自分を主張できて、エッジなメディア」である動画共有(ニコ動みたいな)であり、若い人にとっては魅力的な導入だと思う。

【良い点】
まずキャラクターがものすごく綺麗。4人の女性キャラクターはそれぞれに特徴的な魅力を持ち、その女性たちが主人公を奪い合うことになって、大立ち回りを演じる。美しく魅力的な女性たちが、それぞれに病みつつ暴力的に襲いあったり不信に駆られたり、男性に都合の良いお話でありながら興味深い。
また、ストーリーの重厚感はないが、その分ポップでライトに読めるのも良い。良い結末ではないが、ライトな作調のため、ホラーに慣れた人なら後味の悪さを引きずることもないと思う。

【悪い点】
画について、キャラクターはとても魅力的だが、背景や小物の描写は案外雑なこともある。背景は時折写真トレスがあって、それらは綺麗。
ストーリは前述のとおり。題字やジャケ絵の可愛さに惹かれて買い、途中のキャラクターの魅力的な話を楽しんでも、残念な終わり方でがっかりするかも。
ストーリーやキャラクターの行動の裏打ちも論理的ではない部分が散見される。後から回収されない伏線、不要な描写も見受けられる。

【まとめ】
主題やキャラクターが若者にとってとても魅力的で、ジュブナイルホラーのひとつといえるだろう。
終わらせ方が「作者の好みであって大衆読者の読後感を考慮していない」ので、慣れない若者にとっては「せっかくお金払ってここまで読んだのに…」と感じてしまうかも。少なくともホラーのエントリーとしてはそれほど良くはないと思う。
ただ、作者はこの作品に自信と満足を持っているようで、その点はとてもよいイメージを感じられた。 もうすぐ死ぬひと(1) (メテオCOMICS) 関連情報




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