主人公アントニアは、自分らしく生きてきて、それに誇りと自信を持った肝っ玉母さん。
彼女に支えられて、周囲の人間たちが、のびのびと自分らしく生きていきます。
この、「のびのび」の限度が、かなり広いのですが、ファミリーが崩壊することはありません。
なぜかって、、、それは映画を観てのお楽しみです!
登場人物に、美男美女はいません。
性格も、風変わりな人ばかり。
そんなでこぼこな人間だけど、そのままの自分を思い切り解放して、
自分らしく楽しく生きていく姿はとってもすがすがしいです。
オランダ映画はこれしか見たことがないし、オランダに行ったこともないのに、
なんだか非常にオランダらしい映画だと感じてしまいました。
多分それは、オランダが、価値観の多様性の問題に意欲的に取り組んでいる国だからでしょう。
実際のオランダが、アントニアのように人間愛ゆえに多様性を認めているのだとすれば、
本当に素晴らしいことだと思います。
人間同士、いろいろな価値観の相違を超えて、ひとつの食卓に並ぶことができたら、、、
平和とはそういうものでしょうか。
特に女性の方、お母様方、におすすめしたい映画です。
いや、ひょっとすると男性こそ楽しめる映画なのかもしれません?
ともかく、一見の価値、ありますよ。
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兎に角、女達が強く優しく暖かく、そして厳しい。
自由に生きたいとか好きな事をしたいとか、
口ではなんとでも言えるけど
それを実現する為には、強く無ければいけない。
弱い者を守り、しっかり働き、不当なことにも抗議する。
生きる事の本質が詰まってるように思います。
いつか、アントニアの食卓に一緒に座って笑いながら
ワインを酌み交わせるように、自分に正直に強く生きていたい!
そう思わせてくれる映画です。
アントニアの食卓【字幕版】 [VHS] 関連情報