証言記録 東日本大震災 第18回 福島県飯舘村 ~逃げるか留まるか 迫られた選択~ [DVD]
私自身、ボランティアとして南相馬市に行き、その途中で飯舘村の様子を見ますがとても美しい村です。その村が放射能の影響で、住めなくなり、農業もできなくなり、見るに耐えません。建物や学校などはほとんど壊れておらず、放射能の影響で避難しなければいけないことを考えると本当に悲しく悔しいです。それが自分たちが住んでいる所で起きたならば何をすべきなのか、東日本大震災から2年半以上経過した現在だからこそ考えなければいけない問題です。私たちは福島第一原発事故をまずDVDのビデオで被害状況をしっかり見て直視して、それからボランティアなどで現地をしっかり見ること。そして現地の様子をみなさまに伝え風化させないように努力していく。それが必要だと思いますし、その上で大変参考になりました 証言記録 東日本大震災 第18回 福島県飯舘村 ~逃げるか留まるか 迫られた選択~ [DVD] 関連情報
寒村を生き抜いてきた人々のナマの声! ここには都会の我々が失いつつあるみずみずしい思考と豊かな表現がある。 とにかく読ませる !! これは素晴らしい本だ !!! 飯舘村を歩く 関連情報
美しい景色、生き物、自然の凄さが感じられる。この自然全てが放射能で汚染されているとは、意識しないと分からない。人間は愚かな事をしてしまった。許される事ではない。広大な土地が汚染されてしまい、人が住めなくなってしまった。哀しい。 福島 飯舘村の四季 関連情報
既に風化が始まっている福島第一原発事故。当時某巨大匿名掲示板に張り付いていたことを今でも覚えています。ある時、「文部科学省の移動モニタが、原発から北西の山の方で高線量を記録した」という書き込みがあり、スレが大騒ぎになりました。「どうしてそんな所に出るんだ」「間違いじゃないのか」「誰かが危ないものを不法投棄していたんじゃないか」。この時、飯舘では44μSv/hを超える線量率を実測していたのですね。やがて水道水の汚染が報道され、京大の今中さんたちの報告があり、群大の早川さんたちの地図に赤い舌のような模様が描かれ、汚染は現実のものだと判ったのです。そうなると、掲示板上でも「これはまずい、村長はさっさと村民を避難させろ」という書き込みが溢れました。この本は、「…は負けない」という題名や「『いつかは戻ってきたい』そのための長いたたかいが始まった」という帯の煽り(「たたかい」がひらがななのがミソ)から受ける「サヨクのアジびら」的印象とは裏腹に、「さっさと避難する」というのがどういうことかを、内側から冷静に描いたルポルタージュです。第一章では、東日本大震災から全村避難までの経過を時系列で追い、第二章では村の行政機関等の対応を紹介しています。ここまでは村役場側からの記述が目立ちます。続く第三章は、原発事故前の地域おこし運動の紹介。これは平和な時代の間奏曲となっているだけではなく、後の方で扱われるさまざまなグループ活動の紹介をかねています。このような地域おこし運動の成果のほとんどが放射性セシウムのために失われてしまったかと思うと切ないものがあります。第四章から第六章がこの本のキモの部分です。著者は当地での地域おこし運動を20年来調査してきた研究者でして、そこで得た村民とのつながりを武器に、個々様々な立場からの様々な意見や願いを聞き取っています。放射線被曝と生活の兼ね合い(「いのちと健康を守る」)、慣れ親しみ汗を流してきた土や牛との別れ(「なりわいを守りたい」)、村の復興とは何なのか(「一人ひとりの復興へ」)。村長側の「できるだけ実体としての村を残したい」という意見から、「元の土地に帰ることは難しいだろう。避難先に新飯舘村を作ってはどうか」という意見まで、総論にまとめきれない各論の束として、淡々とそれらを記載して行きます。原発事故を「終わったこと」にする前に、一読する価値のある本です。 飯舘村は負けない――土と人の未来のために (岩波新書) 関連情報