ネトゲ廃人の方々のエピソードはどれも印象的ですし、
ネットゲーム依存の現状についてわかりやすくまとめてあって、
読者が損をするような本ではありません。
昔からのゲーム好きなら思わずニヤニヤしてしまう
単語もたくさん出てきます。
が、問題点もあります。
それは、「ネットゲームを作っている側」については
この本は何一つ批判をしていないということです。
家庭をないがしろにしてネットゲームにはまる主婦には冷ややかな
目を向けながら、
中毒性と課金を追及するのみで、その結果引き起こしたこの問題について
対策を立てずに配信を続けるだけの企業の姿勢については、
この本は恐ろしく無頓着です。
「ネットゲームを提供する企業にも、ガイドラインの制定など、
問題の解決に向けた対策を講じる姿勢が期待される」
という、簡単な一文さえ見当たりません。
本当に問題意識からこの本を書いたのかな、と思ってしまいます。
それもそのはず、この著者はもともとゲーム関係で仕事をもらっていたのですから、
クライアントの悪口を言えるはずがありません。
読者はネットゲームは怖い、ハマるのは危険という意識は持ちますが、
ではそれが垂れ流されたままなのはなぜなのか、
ということには意識が向かない構成になっています。
それを除けば悪くない本なのですが…
ネトゲ廃人 (新潮文庫) 関連情報
ネトゲ廃人の方々のエピソードはどれも印象的ですし、
ネットゲーム依存の現状についてわかりやすくまとめてあって、
読者が損をするような本ではありません。
昔からのゲーム好きなら思わずニヤニヤしてしまう
単語もたくさん出てきます。
が、問題点もあります。
それは、「ネットゲームを作っている側」については
この本は何一つ批判をしていないということです。
家庭をないがしろにしてネットゲームにはまる主婦には冷ややかな
目を向けながら、
中毒性と課金を追及するのみで、その結果引き起こしたこの問題について
対策を立てずに配信を続けるだけの企業の姿勢については、
この本は恐ろしく無頓着です。
「ネットゲームを提供する企業にも、ガイドラインの制定など、
問題の解決に向けた対策を講じる姿勢が期待される」
という、簡単な一文さえ見当たりません。
本当に問題意識からこの本を書いたのかな、と思ってしまいます。
それもそのはず、この著者はもともとゲーム関係で仕事をもらっていたのですから、
クライアントの悪口を言えるはずがありません。
読者はネットゲームは怖い、ハマるのは危険という意識は持ちますが、
ではそれが垂れ流されたままなのはなぜなのか、
ということには意識が向かない構成になっています。
それを除けば悪くない本なのですが…
関連情報
これだけ「各種依存症」になりやすいのは、一にも二にも世の中が便利になったからに他なりません。
ネットを開けば、簡単にゲーム、ポルノ等の広告を見ることができます。街を歩けば、コンビニが目と鼻の先にあり、
そこには、魅力的なお菓子、アルコール類が、所狭しと置かれています。
便利な環境は、不便な環境よりも、生活はし易い。しかし、依存症の罠にかかりやすい環境だと思います。
この著作は、依存症になってしまう人間心理や、社会環境、そして、企業の思惑等、具体例が豊富に紹介されています。
もはや、現代人にとって、「依存症」になることを、避けられない状況のようです。
ここ10年間で、私たちの生活はがらっと変わったような感じがします。ネットの登場から、今では携帯で24時間、どこからでも
アクセスすることができるようになりました。買いたいものは、瞬時に買うことができ、見たいこと、知りたいことも、一瞬にして
わかるようになりました。
「気分を向上させたいときはいつでも、自分に報酬、すなわち「ごほうび」を与える習慣がますます強まったことだ」と、
本文に書かれています。「我慢」という言葉自体が、もう意味をなさなくなっているかもしれません。
お腹がすいたら、コンビニ行けば大抵満たされます、性欲が湧いたら、オンラインポルノにアクセスすれば
簡単に慰められます、退屈だったら、オンラインゲームをし、買物をしたかったら、ネット通販で事足ります。
私は今31歳ですが、10年前と比べても、格段に便利になった(買う、見る、知るという観点から)と思います。
ただ、その弊害が下手すると、自分を「廃人」にさせる、リスキーな社会になったと思います。
セルフコントロールとは、使い古された言葉ですが、今の時代、健全かつ健康に生活を送るためには、
昔以上に、自分の欲望に向き合わないといけないと感じます。「普通な人」と「廃人」には、少し前には、
明確な線引きがあったように感じます。「廃人」になる過程というものが、はっきりあったような気がしますが、
現代は、ほぼ私たちみんなに廃人になる可能性があります。
私事で恐縮ですが、私の兄がたった3ヶ月でオンラインゲームに150万程つぎ込んでいました。
もう少し、発覚が遅かったら、いったいいくら使っていたのか、、、、。
普段の真面目な兄を見ているので、その事実が発覚したときは、本人を責めましたが、
今では、今の社会環境を問題にした方がすっきりします。
この著作は、欧米の事情ですが、日本に置き換えても問題ないと思います。
それだけ今の世界に、依存症が病的に急拡大しているということです。
一読する価値は、十分にある良書です。
依存症ビジネス 関連情報
かつて『ゲーム脳の恐怖』という本が、その非科学的な内容で多くの批判を呼び、めでたく「トンデ
モ本」認定を受けた。本書もある意味「ゲーム脳」の本だが、かの本とは比較にならないくらい深刻
な内容だ。本書はかつてゲームライターとして馴らした著者が、ネット上で募った「ネトゲ廃人」と自負
する70名をインタビューした一種のルポタージュだ。
本書が教えるのは、ネットオンラインゲーム(通称ネトゲ)に骨の髄までどっぷりはまってしまうことの
危険だ。最初は趣味として楽しんでいたはずのネトゲが、徐々にその人の体と生活をむしばんでいく様
は、ACではないが「人間やめますか、ネトゲやめますか」状態。また、ネット上の人間関係も問題になっ
てきて、ネット上ではどうしてもおさまらない恋愛感情が、リアルにはみ出てきて実害を生んだ実例がいく
つも紹介される。
ただこれはネトゲそのものの危険性なのか、人間の依存症にまつわる危険性なのか、そこは判然と
しない。今の時代、ギャンブルにハマる人もいれば、ネトゲでないネットにはまる人もいる。またケータイ
依存というのも聞いたことがある。思春期の女子は膨大な友達からのメールに即座に返信しなければ
ならない切迫感に常にせまられているという。アドレス帳の登録が20件に満たない評者は、安堵で涙
がこぼれそうである。
また著者は、ネットもネトゲ依存対策も日本より一足早いお隣韓国へも取材に赴く。かの国の国を挙
げてのプロジェクトを知れば知るほど、まだほとんどネトゲ依存にノーマークな日本の状況がマズいと
思い知らされる。
最終的に著者はネトゲそのものを「悪」だとは断定しない。健全に遊べばネトゲは何も問題ないのだ。
そして本書の中では身障者の青年のエピソードも紹介される。ネットだからこその「自由」だって存在
する。ネトゲもなにごとも「中庸」が一番なのだ。けれど、わかっていようとそれができないくらいには、
人間の業は深い。
ネトゲ廃人 関連情報
EXIT TUNES PRESENTS Vocalonexus (ボカロネクサス) feat.初音ミク(ジャケットイラストレーター 左)
今回のボカロは総勢8人と最多。アルバム全体の半分は週間ランキング上位で見た人気曲、もう半分は各ボカロの最近の良曲、といったところでしょうか。とにかく今のボカロ曲は数が多くて新曲チェックも大変です。アルバムで曲を聴いてから動画を探す人も少なくないでしょう。
以前のアルバムでは、曲ごとに音量が微妙に違って自分で音量を調整するたびにイラッとしましたが、今回は最初から最後まで聞けます。それが普通だと思うけど。
実はボーナストラックも楽しいです。かなりうまいトークロイドができるPが作ったと思われます。全体的に良曲ぞろいのアルバムですが、ただ、般若心経ポップだけは当時のニコニコ動画を知らないと面白くないかも?だから星4。
EXIT TUNES PRESENTS Vocalonexus (ボカロネクサス) feat.初音ミク(ジャケットイラストレーター 左) 関連情報