楠本まき 商品

楠本まき KISS×××× [VHS]

知る人ぞ知るといった感じの漫画家楠本まきさんの『kissxxxx』を耽美に映像化したものです。恋愛漫画ですが、哲学的で神秘的で。人生観が変わる作品です。 KISS×××× [VHS] 関連情報

楠本まき 赤白つるばみ 上 (愛蔵版コミックス)

もうしばらく、KISS××××から入った楠本まき好きとしては欲求不満が続いていたけれど、この作品で「おかえり。待ってたよ」と言いたい気持ちになりました。
ご本人もあとがきに書いていましたが、楠本まきが描く現代日本の日常風景がありました。
絵は美しいし、会話もおしゃれ。そして登場人物がみんなどこかフツーとずれていて、でも優しく愛おしい。
これからも、またこんなストーリーものを描いてほしいです。 赤白つるばみ 上 (愛蔵版コミックス) 関連情報

楠本まき 赤白つるばみ 下 (愛蔵版コミックス)

楠本まきは伝説だったし、いまもある世代にとってはそうであろうと思う。だが、その彼女の傑作に、こうもレビューがつかない。

彼女の読者がそもそもそういうことを積極的に行う層ではないと言えばそれまでのことだが、彼女の線とコントラストと、その印刷への偏執的なまでのこだわりが、デジタル世代の読者にどこまで伝わっているか。これはKindleではなく、紙で、眼と手触りを通して味わう価値のある"本"だ。

(2015.06.19 追記)
作者のtwitterによれば「写研書体で読める最後の集英社コミックス」ではないかとのこと。

この作品は、不思議な風合いがある。さまざまな個性を持ったキャラクターが次々登場し、ちょっとした波乱のありそうな契機がそこここに配置されながら、物語的なうねりは起こらず、特にドラマと言うこともなく、凄くかっこよかろうが、美人だろうが、才能に満ちあふれようが、世界を飛び回ろうが、ただそれぞれの日常を過ごし、彼らにとっての日常はそのままに過ぎていき一段落を迎える。

これに中巻があれば、あと一冊読みたかったといってしまうのは凡人の所行なのだろう。高度な物語的な禁欲が、背筋をゾワッと駆け抜ける。ハリウッドではなく、ヨーロッパの映画という感じだ。描かれない部分の余韻をこれから数年、じっくりと楽しみたい。

ところで、作者は、この物語を3.11以前の世界という。本当にそうか。私は,3.11を経験しようが(私は原爆を経験した都市に産まれ、9.11をライブ中継で見て、3.11で地震と津波を経験した都市で青春時代を過ごした)、むしろどんな非日常をも日常化し、成立する"平凡"。そこに人間の強さと度し難さがあるのではないかと思っているのだが。 赤白つるばみ 下 (愛蔵版コミックス) 関連情報

楠本まき

知る人ぞ知るといった感じの漫画家楠本まきさんの『kissxxxx』を耽美に映像化したものです。恋愛漫画ですが、哲学的で神秘的で。人生観が変わる作品です。 関連情報




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