風暴 ファイヤー・ストーム スペシャル・エディション [Blu-ray]
タイトル通りネタバレです。作品鑑賞前のかたはご遠慮ください。
DVDのレビューではネタバレ無しで書きましたので、こっちはネタバレしまくりで、2度目3度目の見所を。
【サイレントの悲鳴】
まず、あの子役の少女、上手かったねぇ! って、これを第一番に。
も~どこの姫川亜弓だよってかんじで、ほんとにどっかから自閉症の子供さん連れてきたのかと思っちゃったよ。
あの子なら『奇跡の人』のオーディション一発OKじゃね? 子役の枠を越えて、女優としてリスペクトしたいわ。
情報屋が潜入捜査を志願した時点で、すれっからしの観客は、「あ、死亡フラグ」ってみんな思ってる。し、制作側も、「どうでしょうか?、助けは間に合うのでしょうか?」などと気を持たせるような甘い作りはしていない。もちろん殺されます、お約束です、と言わんばかりに、家に逃げる途中のシーンに殺される場面をカットバック。
それでも月並みなお約束にならなかったのは、女の子の迫真の演技と「サイレントの悲鳴」という演出の勝利。
「静かに!」のカードをみて、声をあげずに拷問に耐えるシーンは、盲導犬が刺されても黙って耐えているみたいで、観る者の心に突き刺さります。
それに、もし普通に感情表現できる少女が、「パパ! 助けて!助けて!」ってリアルに絶叫したら、痛ましくて途中退場しちゃうかもしれない私。
(ヘタだったら興ざめだし)
生々しい耳障りな悲鳴を避けて、普通の絶叫以上に心に突き刺さる「サイレントの悲鳴」
お約束の死亡フラグとはいえ、ハンディをもった娘を育て上げるのに金が要る、と、潜入捜査志願の説得力にも加点。
脚本上手いな。演出上手いな。子役の少女上手いな。
【クソガキ!】
リスペクトしたい名脇役はもう一人。あの喘息持ちのジャンキーのチンピラのクソガキ。
(ヒロイン:ビンの実弟で、彼氏のトーが弟分として面倒みている)
ま~憎ったらしいぃぃぃったらありゃしない。あのチンピラ役の役者さんが、あーーーーまで憎ったらしい役を演じきってくれなかったら、観客の気持ちが主役のロイ警部から離れてしまうので、大事な役、大事な場面だと思います。上手かったな~彼も。
もし、ほんのちょっとでも、彼に同情を誘う要素があったら、「彼は彼なりに事情があってどうしても金が必要だったのだ」とか、生きる哀しみ みたいな雰囲気を醸し出されたら、映画全体が壊れます。
(フー・ジュンは逆に、悪役を演じても、どっかしら憎めない、「この人 根っからの悪人ぢゃないと思うんです」的な雰囲気漂わせんのうまいんですけどね~)
でも、ロイ警部を恐喝するあの役は、おもいっきし憎ったらしくて正解。
私はフー・ジュンfanなので、前半は「がんばれツァオ! 警察になんか負けるな!」というスタンスで観ていたのに、あの件以降、すっかりロイ警部に感情移入してしまって、
後半の銃撃戦ではひたすら「死人に口無し、死人に口無し」と、ブツブツ言いながら、なんとか全員始末して、ロイ警部の証拠ねつ造がバレないようにと願ってました。
(だからラストシーンで、「えっ!? なんでバレたのっ?」って、自首だと気がつくまでに結構時間がかかってしまって。バカだね私。のせられやすいんですよ)
後先ですが、恐喝者のクソガキが発作起こすシーン、
(ホントはそんなこと思っちゃいけないんだけど、人道的見地から言って悪人だから殺してイイなんて言っちゃだめなのはわかってるんだけど)
でも、やっぱ、あの憎ったらしーーー熱演のおかげで
「もーイイよそんなドちんぴらの一人や二人、
YOU!やっちゃいなよ、口封じ口封じ」って気分になるのよね。
ほんでドアを力を込めて押さえるときのロイ警部の顔が、まさに「鬼の形相」で凄かった。
【劇場パンフが~】
だから、子役の女の子と、喘息恐喝チンピラ役、この名演の御二人の名前やキャリアをぜひ知りたくて、観終わった後、売店でパンフを購入しようとしたら、「ありません」といわれてビックリ。売り切れとかじゃなくって、最初っから作られてないんですってよ奥さん。こんな話って聞いたことあります?
閉店間際だったから、売り子さんがめんどくさがってウソついたのかしらと疑ってしまって(ゴメン)、翌日、遠方の上映館に電話して聞いたけど、やっぱり制作されてないんですって。
え~、久々に観終わった後ズンとくる良い映画だな~と思ったのに~
なんでなんで? インファや他の香港アクションの名作との共通点があるから? パクリ扱いで評価が低いの???
くそ~、今からでも遅くないから(遅いわ)劇場用パンフ作ってほし~。でなければ、あの二人の名前を御存知の方いらしたら教えてほしい。ワタシ的にはだんぜん注目株。
そういう事情があったもんで、なんとしてもこの作品を褒めたいんです。私としては。
で、DVDのレビューではネタバレ無しのお勧めレビューを書きました。
【インファとの共通点】
インファナルアフェア3部作との共通点はたくさんあるけど、いずれもパクリなどと低評価を受けるような“欠点”ではなくて、ファンサービスで香港ポリスアクションのあの名作この名作を彷彿とさせるシーンをフューチャーした、ように思えます。
特にインファ2との共通の要素はワタシ的には萌え~で加点でした。
●出所したての男と出迎えの女
●潜入捜査
●警部と仲良しの前科者
(あのトリの丸焼きうまそうだったな~)
●紳士然とした巨悪
インファ2では、フランシス・ンがハウという高級官僚のような切れ者2代目ボスの役で、フー・ジュンが法を遵守した上で黒社会を取り締まろうとする真面目警官ルクの役でした。
それを今作では、フー・ジュンが決して証拠をつかませない(ぬけぬけと人生訓まで唱える)巨悪。
脳内で、ツァオを追うルクの一人二役を妄想してウフフ
【相違点】
相違点は、今。
時代の流れで急激に進歩した、PC、スマホ、監視カメラ、IT関連でしょう。
インファ1と3では、2との時代差を出すために、オフィスにはPC完備。
それも「ハイテクだぜぃ!」って気負った構えで、署内の内装もコンクリ打ちっぱだったりしたもんですが、
(ああいうの、80年代はなんでか「ハイテック」って「ッ」がついてたんだよね~)
今回のオフィスはPCはあって当たり前のこなれたたたずまいで、雑然とした書類や飲食物のなかにすっかりなじんで鎮座してましたね。
あとスマホ。
出所したての元受刑者が当たり前みたいにスマホ持ってやがってさ~、くっそ~私なんかいまだに二つ折りのガラケーだい。
でも小道具としては二つ折りガラケーの方が仕草としてサマになると思いませんか? インファ2で、ハウがガラケーぱちんと閉じるシーン、決意表明とか、準備が整ったとか、独特の区切り・けじめ みたいな緊張感があって、あの雰囲気はスマホには出せまい…と負け惜しみ。
そんで、ハードウェア自体の様変わりより、“それ”を使ってどんなことができるのか? の進歩の方がより一層時代差が顕著で、あんな考えなしのドちんぴらでも、証拠のファイルをいくつもバックアップとったり、やろうと思えばクラウドに一時保存して、一定期間更新がかからなかったら、自動的に各SNSにupされるよう仕組んでおく、なんてことができちゃう時代なんですね~
んで、思い出したのが、昭和の頃の「アタックNo1」(25ではありません、No1です)というバリボーのスポ根アニメで、ヒロインがスキャンダル写真で脅迫されて八百長を強要される回があったんですが、ヒロインが恐喝者から写真をひったくってビリビリに破り捨てると、恐喝者が「バ~カ、ネガがあればいくらでも焼き増し出来んだよ」ってあざ笑うシーン。
技術の進歩はあっても、恐喝される側と恐喝する側のやり取りは変わらないな~と思って。
PC内部のファイルを真剣な面持ちで消去したロイ警部を、クソガキが「ば~か」「まぬけ」とかって、なぶりますけど、もしハメを外した意訳が許されるなら、「情弱~情弱~」「老害ぃぃぃぃ」とかの字幕を付けたかったです。臨場感が増すと思う(笑
共通点と相違点、時代が変わって様変わりしたものと、いつの時代も変わらないもの、それぞれがくっきり際立つので、1回目ド派手なアクションシーンを堪能した後でも、細かい見所は沢山あります。ディスク購入してじっくり観て損の無い作品だと思います。
【ニットキャップの彼】
ただ、新しさを描こうとしても、時代の流れの方が早すぎて、映画の企画段階では最新のアイテムでも、映画公開時には「今時www」と笑われてしまう可能性があるので“今”を描くって難しいのね、きっと。
恐喝者の彼は、8マイルの頃を彷彿とさせるニットキャップですが(神経質そうな色白な顔立ちもラビットとちょっと似てないか?)、最先端気取りの新しがり屋に言わせると、「今時エミネム?」だそうですが。
『8マイル』も10年以上前の作品なんだったね、早いわ時の流れ
【で、】
この作品、ホントに気に入ってて褒めたい点は山程。
ただし、
(脚本あんなに褒めておいて言うのも何だけど)
実は致命的な抜けがある。
この作品に少しも愛着を持たない輩に言われるのは癪だから、ワタシが先に言ってしまいますがね、
(アラ探し屋が以下の点をドヤ顔で指摘してきたらマネし~って笑ってやってな?)
↓
ツァオの車載カメラのお宝映像を、なんで警察が先に発見せんかったのか!? ってことよ。香港警察仕事しろ。
まだ詳しく調べる前の段階だったら、もっと厳重に管理されて、部外者が簡単に車に接近出来るのおかしいし、
そもそも、ツァオは高飛びする予定で、しかも重傷を負って、警察病院に収容されて、その後、起訴・裁判になるので、今更 車載カメラの映像の始末に危険を冒す必要も無いような気が。
ボスに見られちゃマズい映像なんだから、始末するならもっと前じゃないと意味無く無いですか? なにやってたんだ、あのクソガキ。
「新入りの下っ端だけど、ITに詳しいのを見込まれて、ツァオの自宅や車のカメラは全部オレが取り付けたんだ」とか、「オレでないとロック解除出来ないから、他の奴にはカメラの映像は見れないから大丈夫」とか、脚本の段階では、観客を納得させるような説明セリフがあったのかもしれない。テンポよくスリリングに展開する流れ重視で、編集の段階で、もたついた説明セリフはカットされたのかもしれない、等々、斟酌して、パワフルでスピーディな作品の魅力を楽しむべきでしょう。
警察が先に、証拠ねつ造の映像を見つけていれば、内部で隠蔽して(巨悪のツァオを起訴する為なんだから仕方ないさって、みんな理解してくれそう)、ロイ警部はお咎め無しだったように思うのだけれど、ただ、中国では、映画の中の警察は勧善懲悪の描き方でないと検閲に引っかかるのですって。
(『孫文の義士団』の劇場用パンフに事情通の方が書いてらっしゃいました。インファシリーズは悪徳警官が最後まで生き残るので中国では上映禁止だとか)
だから、証拠ねつ造という“悪事”を反省して自首しないと、映画として検閲通らないんですねきっと。
けど、クソガキを始末する前、警察のシステムを使って追ったんだから、クソガキの死亡に関して、ロイ警部がまったく追求されなかったのもおかしいね。ラストで自供しなかったら、あの子は発作による自然死で片付けられてたんだろうか? 香港警察~!!
でも、それでもこの作品は好きだ。
前半と後半、ボスが交代したとたん、組織の性質も一変してしまって、作風が2つに分裂してしまって、どーすんだコレ?って不安になってたら、強引に一つにつなぎ止める、というより、串刺しにするような力技で、けど、そのクライマックスのアレが、2度目3度目観ると、カーチェイスのシーンのそこかしこに細かに伏線が沢山あって、やっぱ隅々まで気を配って作られてるな~って、制作側の真剣さに打たれます。
んで、香港なんて危険な街には金輪際行くもんか、と思ったさ。
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そしてとくに最終トラックの彼らのやり取りは本当に必聴!タイトル通り、10章〜11章が好きな方には特に!ぜひ買って聞いてほしいです。
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今まで買っていた1万円以上のものはなんだったんだろう。
初めは、安すぎるので半信半疑でしたが、購入して8か月。
冬の寒い日も問題なく使え問題なし。
次回もまたこれを買おうと思います。
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