スピリチュアル・ジャズを歴史的プレッシャーから解き放った、
とされるBUILD AN ARKの中心的人物にして、
その他挙げればキリのないほど多彩な顔を持つカルロス・ニーニョと、
ファビン・アモンとのデュオ、AMMONCONTACTの2006年の作品。
ドラムマシーンとサンプリング、楽器演奏、パーカッションとラップを混合させ、
ヒップホップの新たな側面を描きだしているこのユニット。
基本的にはシンプルかつミニマルな構成になっている本作ですが、
まず上記の各要素達が、人間/機材の枠組みを超越して、
自在に絡まり合っているかのような独得のバランス感覚が面白いです、非常に。
カルロス曰く、「ループはサンプリングしていない」とのことですが、
そのサンプリングに対する嗅覚の鋭さも功を奏し、
他では聴けないであろう、ライブセッションとプログラミングの中間を行くような、
独自の深みを携えたトラック・メイクがアルバムに一本背骨を通しています。
ホント、どの音がサンプルでどの音が楽器演奏なのか、
なかなか判別出来ないというか、
そんな区分はとっくに飛び越えてしまってるな〜、おほ、クール。
そんなスタイルが呼んだ必然か、
南のどこぞの民族のような、トライバルなビート(って何)が、
アルバムの大半を占めています。
が、そのへんはあまり詳しくないもので、と逃げさせていただきます。すいません。
声(ラップ、部分的に歌も若干アリ)の使い方も含めて、
ど真ん中ヒップホップ・ラップ〜ソウル、ファンク、R&B、
曲によっては若干のエレクトロニカ臭、
と曲調、要素も幅広く、飽きの来ない作品に仕上がっています。
とか言って、ダラダラ書き連ねてしまったたぬきですが、
最早これは単純にカッコ良し、
と言ってしまいたくなる作品です。
ヒップホップにはまだまだ可能性が眠っている、
その素敵な一例。
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