知人が敦賀で週1で歯科口腔外科のアルバイトをしていたとき、口腔内の炎症箇所の細胞診を依頼すると非常に高い確率で
癌が見つかると言っていたのを思い出した。彼の印象では本来の勤務先での発症率の三倍は確実にあったといっていた。
ひょっとすると五倍くらいの発症率かも知れないとも言っていた。付近の居住者でこのレベルなので勤務している人間は
それ以上の発症率ではないかと推察される。福島第一以外の原発でこのレベル、もし事故が起こればどうなるのか、まともな
思考能力があれば自ずと分かるであろう。分からないあなたはどうかしてます。それから低線量での被曝の影響はないと
断言している奴ら、超低線量でこの状態をどう捉えるのだ?
追伸
太陽からの年間被曝量が常に比較対象になり、これだけ被爆しているからそれ以下の被曝量が増えても安心なんだというのが
よく引き合いに出されるが、すでに太陽からそれだけの影響を受けているということが重要であるという視点が欠けている。
単純に考えれば解ることだが、肌を露出して真夏に寝そべっているだけどうなるのか?死ぬよ。太陽は恵みでもあるが、
災厄の源でもある。もっと真剣に考えて欲しい。
敦賀湾原発銀座[悪性リンパ腫]多発地帯の恐怖 関連情報
敦賀湾原発銀座 [悪性リンパ腫]多発地帯の恐怖 (宝島SUGOI文庫)
今回の福島原発の事故をきっかに文庫版として再版されたようです。巻末には2012年1月27日第1刷とあります。
帯には「第一級のルポータージュ」とありますが、記者が耳にした「噂」を元に本格的な調査を開始していくまでの課程が最初で描かれていますが、正直「よくやったな・・・」というのが感想です。
「第一級のルポタージュ」というのも誇張では無いと感じました。内容も奇をてらったものでは無く、データの処理に対する慎重な姿勢と、確認が取れてない参考情報はきちんと省く事も行われており、貴重な資料だと思えます。すばらしい仕事に素直に拍手をおくりたいです。
また、第2章のタイトルにもなっていますが「あなたの家にガンの人はいますか?」と聞いて歩かないといけない調査員の苦痛には読んでいる方も心が痛みました。
本書の半分以上が、調査結果を公開した後の行政や関係機関の反論への対応などのやりとりに使われていますが、問題のある期間を「調査中」としてそれ以外の影響の無い期間のデータを元に発表を行うなど、新聞や公の発表を普通に聞き流して文字通りに受け取ってはいけない。という事を意識させられます。
そして、こうした行政や関係機関の対応から、原発の健康の影響に対するきちんとした調査は当時はそもそも行われてなかった。と言う事がわかります。今でも恐らくこうした調査というのは行われてないのでは無いでしょうか。
放射性物質の影響は、甲状腺ガンや白血病。と言われていますが、よく考えると調査も行われてないのに、そうした病気しか無いと思いこんでいた事。ひょっとしたら、そう言った病名をブラフとして上げられ、そう思いこまされていたのかも。と考えると怖い事だな。と感じました。そもそも放射性物質による影響が特定の病気だけと考えるのは不自然な事かもしれません。
この調査でクローズアップされた「悪性リンパ腫」もそうですが、戸別訪問や病名を限定した調査の中では、データとしては採用できなかったものの、様々な病気が発生している事が伺われ、行政によるきちんとした調査が行われれる事が必要では。と思いますが、本書を読むとそれは決して行われる事は無いような印象を受けてしまいます。
最近では泊原発周辺のガン発生率が高い事が指摘されていますが、これもあくまで、原発事故が無い状態での原発周辺の健康への影響を調査した結果であり、福島原発事故の今後の影響を考えると恐ろしい気がします。
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