ホーリー・サンダーフォース
3rdからの先行トラックとなる、へヴィでアグレッシブなギターオリエンティッドの佳曲1HOLY THUNDERFORCE。そして3rd収録と同タイトルながらバージョン違いの2DARGOR,SHADOWLORD OF THE BLACK MOUNTAINは8分超のより構成の練られた展開になっています。未収録曲としての価値は高いでしょう3RAGE OF THE WINTER。1stではお気に入りの曲だったので、よりシンフォニック度が増し、コーラスの分厚くなったこの曲は原曲との違いもはっきりとしているので(好き嫌いはあるでしょうが)聴き応えがあります。興味がある方はどうぞ。
特攻サンダーボルト作戦・オリジナル全長版 [DVD]
と言っても高校時代ですから20年前ですよ。
まだどのチャンネルの映画番組でも、誰でも知っている超大作から出演者も監督も聞いた事無い(今観たら「え、あの人が!」ってビックリする物もあるかも知れません)B級と呼んでいいのかも覚束無い怪しい作品まで構わず放送してました。「アリゲーター」とか「地獄の女囚コマンド」とか「ブラック・ライダー」(トミー・リー・ジョーンズ!!)とか。
本作も私の記憶の中に於いてはそれらの中の一編だったのですが、DVD化と共に今まで自分が観た物が「編集版」だと初めて知りました。
さて本作で描かれた「サンダーボルト作戦」ですが、その背景であるハイジャック事件そのものの陰謀説は置いといて、「ダイ・ハード」の原作小説で幾つかこれをめぐる記述があります。主人公のリーランド(刑事を引退して結構年寄り、ビルで人質になるのは娘)は対テロリズムを主とした警備コンサルタントで、原作が書かれたのが70年代だった事もあり虚実入り交じった数々のテロリズムに関する知識が述べられています。
中でも原作を読んだ当時(映画「ダイ・ハード」公開のときですから高一くらいでしょうか)ショッキングだったのは、エンテベ空港で救出部隊とウガンダ軍が銃撃戦になった際に人質の一人が迂闊にも立ち上がってしまい(救出部隊は動かないように命じたそうですが)救出部隊は彼を構わず射殺してしまいます(本作でそこは描いてたかな・・・?)。しかしリーランドはこの作戦を成功とし、それどころかテロリズムにおいては敵の殲滅が人質の安否に優先するという旨が書かれていました。テロリズムの冷酷非情さには冷酷非情をもって対抗すべし、と言う訳です。それを基点とした対テロリズム戦略としての彼の戦い方が原作と映画での命運の大きな違いとなると言っていいでしょう。
そんな70年代のヒリヒリした空気は勿論本作でも描かれています。作戦としては成功しているが、TV放送時は人質射殺や救出部隊側の被害以外の面でも決してパッピーエンドではなかった事がナレーションで語られていました。今回の全長版はどのようになっているでしょうか。
テクコレ1 Thunder Force V - Perfect System -
サターン版と比べてグラフィック、音質などあらゆる点で劣ります。
先ず第一にBGM、SEの音域が狭い点が挙げられると思います。高音も低音もしっかり再現されていません。特に効果音についてはサターン版のそれとはかなり印象が違います。(音割れともとれる雑音のような爆発音さえある)
グラフィック面についても、コントラストの強調やグラフィックの粗さなど変更点が目立ちます。特に、2面や3面の多重スクロールの描写などは、モザイクの様なグチャグチャとした映像になってしまっていて、表現の明確さが著しく欠けてしまったと思います。
システム面でも、特定の場面、状況において、フリーレンジのレーザーが射出されないなどのバグ(ST6のボス戦)があり、完成度の高さにおいてサターン版に劣ります。ハンター使用時の処理落ちもかなり目立ちました。
さらに蛇足とも言えるオープニングとST5〜ST6のデモムービーの追加は主人公Cenesの描写(ほんの僅かですが)も相まって「サンダーフォースV」の詩的美しさに明らかに水をさしている様に思われます。
ギャラリー、タイムアタック、隠し機体である3機のガントレットなどサターン版と比べてオマケ要素が充実している感はありますが、本質的にはサターン版の劣化版という感じです。
メガドライブのサンダーフォース3とスーパーファミコンのサンダースピリッツをやった事のある人なら両者の違いが分かると思いますが、この両者程の違いは無くとも、本PS版はやはりSS版の劣化版の域を出ないというのが私の印象です。幸いセガサターン版のほうが市場価格が低めなので、購入希望の方はSS版の購入をお勧めします。SS本体を持っていない人は本体と同時購入するのも良いでしょう。それだけの価値はあります。
シューティングゲームサイドVol.5 (GAMESIDE BOOKS) (ゲームサイドブックス)
開発者インタビューとゲーム音楽作曲者インタビュー目当てに、いつも楽しく読んでいます。
巻頭はサンダーフォース特集、てっきりどなたかのインタビューが掲載されているものと期待したのですが見当たらず。ちょっとガッカリ。あとVIは…いや、何でもない…。
TFV PerfectSystemハイスコアコンテスト2012春の告知有り。
巻頭特集以外では、いつも通り同人ゲーム含め色々な方のインタビューが◎。
Steamで遊ぶ海外シューティング特集も面白いです。