森に眠る魚 (双葉文庫)
素晴らしい小説でした。中盤からは仕事を休んで、一気読みしました(笑)。
生活も、価値観も、生まれ育った環境も全く違うそれぞれのキャラクターの
5人の中に共通してあるのは羨望、猜疑心、嫉妬。
まるで心の中を覗き見られているような気持ちになりつつ
「わかる、その気持ち!!」「あるよねあるよね、そういうもやもやした
感情!!」なんて1ページ1ページ激しく共感。
正直なところ、私は「何か人よりもぬきんでた才能や容姿があったら…」とか
「家が生まれつき裕福だったら…」などと考えることがあります。
いい生活している人に憧れつつも羨望や嫉妬を感じたりもします(笑)。
仲間なのに、私抜きで遊んでる友達を見れば嫌な気持ちになり、
え。なんで私に声をかけてくれないの?私何か気に障ること言ったかな…って
さかのぼってねちねち考えたりします。
友人が悩んでいると言えば一緒に考え、悩みに沿ったアドバイスをしながらも、
所詮他人事、という気持ちは常にどこかにありますし、
楽しそうな勝ち組の友人の話を聞かされ、素直に喜んだことは1回もありません。
私はこの本を読む何年も前、そういった自分の負の感情に気付き嫌悪感を
もったことがありましたが、ある一定の年齢を超えてからこちら「それが
私という人間なのかな」と諦観のようなものもあったので、楽しく読み切る
ことができました。
いつも中心でいたい。
みっともない思いはしたくない。
出し抜かれたくない。
男を取られたくない。
雑誌に出てくるような生活がしたい。
年を取りたくない。
上記のような感情は男女関係なく誰だって1度は感じたことがあるでしょう。
ちなみに私は何かしらいつも感じていますよ。「悲しいね」と言う人も
いるかもしれませんが、いいんですよ、それで。
誰もが持ちうる健全な感情ではないのでしょうか。
(もちろんあまりに激しすぎてある一線を越えてしまってはいけない
のでしょうが;;)
逆に、私の場合は負の感情のない人を心配してしまいます(笑)。
そんなこんなで長くなりましたが、そんな俗に言う悲しい感情をもってし
まった時にこそ、自分をもっと深く知る意味で、そして他人をもっと深く
理解する意味で、読んで欲しい一冊です。
TRACKER大神冬馬 1 (ヤングジャンプコミックス)
道に迷った人を導く案内人の様なものだと思う。足跡を見て、足跡の主がどのような状態で、どこにいこうとしているのかを見抜いて正しい方に導く。
巻末のオマケも面白いのでお見のがしなく。
Les Rallizes Denudes 13CDs
90年代のライブ音源ボックスが、ignuitasレーベルより、完全限定300セットのみリリース。
で、初耳のignuitasレーベル…モダーンミュージックも絡んでいるようなので、ひょっとすると、水谷氏も一枚絡んでいるのかも。実際にブートの中には水谷氏が絡んでいるものも少なくないらしいので。で、内容は、かつて、CD-R 13枚組仕様で流通していたものの、すでに入手困難で高値で取引されていたコレクターズ・アイテムが、マスター・クオリティー音源にて音質向上。
1993年2月17日には5年ぶりとなるライブを川崎・クラブチッタ
1994年京大西部講堂を含めて1996年まで4回のライブのみとなり、
1997年月に吉祥寺Manda-La2 はサックスのアーサー・ドイル、ドラムの豊住芳三郎とのセッションとされ、それ以降は活動を停止中。
そのラリーズ後期となる90年代以降のライブ音源を全て網羅したものでらしいです。
音圧の不安定さは相変わらずですが、歌詞が良く聴こえます。
従来のラリーズマニアには不満もありそうな演奏だが、
90年代もまた、この時代でしか出せない音(轟音含む)が
ここに蘇ります。
曲目クレジットも一切無しの無愛想な装丁にて、以下に
(パソコンに入れると曲目クレジットされますが
(Disc 1&2) 1. 夜、暗殺者の夜 2. 記憶は遠い 3. 夜より深く 4. 永遠に今が 5. 白い目覚め 6. 鳥の声 7. Unknown Title 8. The Last One 9. 不明(暗黒が帰ってくる) 10. The Last One
[at Kawasaki Club Citta 1993.2.17]
(Disc 3) 1. 造花の原野 2. 黒い悲しみのロマンセ 3. 白い目覚め 4. 夜より深く 5. Enter The Mirror 6. The Last One
[at Kyoto University Seibu-Koudou 1994.7.10]
(Disc 4&5) 1. 夜より深く 2. 夜、暗殺者の夜 3. 氷の炎 4. 白い目覚め 5. 黒い悲しみのロマンセ 6. 鳥の声 7. Enter The Mirror 8. The Last One
[at Kawasaki Club Citta 1994.9.9]
(Disc 6&7) 1. 記憶は遠い 2. 夜、暗殺者の夜 3. 夜より深く 4. 氷の炎 5. Enter The Mirror 6. The Last One 7. 鳥の声
[at Kawasaki Club Citta 1995.2.24]
(Disc 8&9) 1. 記憶は遠い 2. 夜より深く 3. 白い目覚め 4. 夜、暗殺者の夜 5. 永遠に今が 6. 鳥の声 7. Enter The Mirror 8. The Last One
[at Kawasaki Club Citta 1996.10.4]
(Disc 10&11)
[at kichijoji Manda-La 2 1997.11.3]
(Disc 12&13)
[at kichijoji Manda-La 2 1997.11.14]
極上! 給食(秘)グルメ (マンサンコミックス)
「中途半端さが目立った作品です」。身も蓋もないコメントですね。
私は普通に読めました。この舞台の学校は「私立」ですよね?
私立校の現状をよくご存知なのでしょうか???
8ページに「給食を作るおばさんたちは何者?」というコラムもあります。
そんなにズレているとは思えません。大体フィクションの世界なんですし。
たとえばSPモノの映画を見て、SPがメガネ?!あの身長で?!などと、
細かい突っ込みを入れる人向きではないです。
予定調和っぽいところも沢山あります。