スコア・トゥ・ア・ニュー・ビギニング
前作「The Fall of Empire」をちょっとでも気に入ったなら必ず購入すべきです。
前作同様、壮大なエピックファンタジー系シンフォメタルですが、
曲の構成、オーケストレイション、コーラス&クワイア、どれも大幅にパワーアップしています。
更に今作はシンフォニックなんだけどメタルエッジもパワーアップしていて、
ギターやキーボードの演奏もヴォーカルも気合いが入ってます。
とにかく、待ちに待った甲斐がある素晴らしい出来のアルバムです。
Stairway to Fairyland
元MOON DOC’のクリス・ベイ(Vo&g)がGAMMA RAYのダン・ツィマーマン(Dr)と結成したファンタジック・メタルバンドの1stアルバム。
とりあえずそのいかにもなジャケに引き寄せられたのと、ダンの滑らかに突き進むドラミングが聴ける期待に胸を膨らませて、即買い。
内容は、まさにジャケットから連想される通りのバリバリ、コテコテのファンタジック・メタルで、クオリティも素晴らしい。
MOON DOC’ではオーセンティックというか、イマイチ面白みのないハード・ロックを聴かせていたので(あれはハーマン・フランクがメインだが)、どういう内容になるか、若干気になってはいた。
が、操系のメロディの大疾走&大爆発で、あまりのやりすぎっぷりに赤面してしまいそうにもなるが、曲がよく出来ていて、ファンタジーの主人公よろしく、昂揚感を存分に高めてくれる楽曲が並んでいる。
いきなりのキラー・チューン#1“Over The Rainbow”のイントロで、厳かな教会を思わせるメロが流れてきた瞬間に、もう満足。
続く#2“Tears Falling”もキラー・チューン。
その他も#4“Shine On”や#5“We Are One”、#6“Hymn To The Brave”など、ポジティブなメロディを配した楽曲が畳み掛けてくる。
ダンのドラミングは期待通りの推進力で、楽曲をリード。ギターに関しては現HELLOWEENのサシャ・ゲルストナーが弾いているが、恐らく言われた通りに弾いているであろうお行儀良さが耳につく。あくまでメロディを最優先したプレイで、でしゃばる部分は見当たらない。
そして肝心のクリス・ベイのヴォーカルだが、これがまたいいんだわ〜。HELLOWEENのアンディ・デリスを彷彿させる歌声だが、あそこまでクセはなく、ファンタジックな世界の語り部として、見事に役割を果たしている。やや元ANGRAのアンドレ・マトスを思わせる部分もあるかな。
聴いた当初の印象は、誤解を恐れず言うならば、ANGRAとGAMMA RAYを足して割ったような感じだった。
メロスピ好き、ファンタジックなものに目がないリスナーにはゼヒ、オススメする。
Score to a New Beginning
ジャケ通り勇敢な戦士達の壮大な大海原での冒険を聴いて感じます。今回はクサいのはクサいのですがミドルテンポ中心です。しかし自分が初めてこのアルバムを聴いて何より強く思ったことは、"クサメタルにある何と言うかこってり感が全く無い"ということです。あっさり系ではなく爽やかなkeyを始めとする楽曲群。それらに負けずとも劣らない荘厳な雰囲気のVo.。主にフランスのクサメタルの精鋭により奏でられるこの"聴かせる"旋律は感動せずにはいられなくなると思います(オリジナルのメンバーはPhil Giordanaのみ、今回参加しているWilldric Lievinはhamka、Elisa嬢は今もhamkaなのかな?2ndのメンバーはまだ持ってないのでわかりません。Anthony Parkerもわかりません)。とにかく、クサメタルのこってり感が苦手の人にも試聴だけでも是非していただきたい良作です。