FBSP vol.1 「狂乱家族日記」スペシャル (ファミ通文庫SP)
サブタイトルにあるタイトルを御存知の方ならすぐに分かると思いますが、FBSPとはファミ通文庫スペシャルの略でして、記念すべき一冊目はファミ通文庫の人気シリーズ「狂乱家族日記」が書き下ろし短編3本に挿絵担当のx6suke先生の書き下ろしコミック、ラフイラスト集など全体の半分以上を占める豪華さです。もちろん量だけでなく質も充実してまして、書き下ろし短編では乱咲家の良心である優歌の隠された一面を垣間見たり、その他懐かしいキャラクターが再登場しますし、コミックでは凶華のキュートさや躍動感が誌面一杯に描かれて、ファンならば満足すること間違いなしの内容です。
また、他にも「ガーゴイルおるたなてぃぶ」や「まかでみ・らでぃかる」の短編が掲載されてまして、vol.1と言うからには今後もファミ通文庫の色々なシリーズのスペシャルをやりつつ他の作品の短編を掲載、もしくは連載していくスタイルになると思われます。
狂乱家族日記 拾伍さつめ (ファミ通文庫)
まず本屋で表紙を確認して感嘆しました。
表紙の色が一巻とまったく一緒だったんで、終わりの締めとしては表紙の面でも最高かと。
一巻のちっこい凶華様の表紙に惹かれ、購入してから数年・・・一番最初に読んだラノベがこの「狂乱家族日記」でした。
なので、他の作品よりもとても思い入れがあり、捨伍さつめを読んでいる間は30ページごとぐらいに泣いていました(笑。
すべての伏線とか問題とかがきれいさっぱり解決・回収され、今まで出てきた人達が本当に生きてそこに存在しているかのような動きをみせてくれました。
「あぁ、最初からこういうことだったのか」と驚かされる場面も多く、すごく面白かったです。
すべてがきれいに収まり、狂乱家族日記というシリーズのピリオドとしては、自分が想像していたより何百倍もよかったです。
終わってしまったのは少しさびしいですが、本当に読んでてよかったと思える作品でした。
自分の中では本当に凶華様は全知全能の神です!もう神社とか建てたいくらいです!
あと一冊番外編がでるようなので、どこの話かはわかりませんが今からとても楽しみです。
家族は、義務でもなく、拘束でもなく、もちろん苦痛でもなく。
いつでも帰っていい、居場所なんだろうから。
―――狂乱家族日記 捨伍さつめより抜粋―――
EMOTION the Best 狂乱家族日記 DVD-BOX
待望のBOX化です。
つい最近原作も完結した狂乱家族日記のDVDBOX化・・・嬉しい限りです。
バンダイビジュアルに問い合わせたところ、特典映像はノンクレジットOP&各キャラクターのEDだそうですのでこちらも参考にしてください。
また、通常のDVD版と映像の変更点はない、とのことでした。
BDという選択肢もあったにもかかわらずのDVDですが、原作しか見ていない方が安価で手に入れられる、という意味ではいいのかもしれません。
そんな意味で4点とさせてもらいました。
ヘンな神様知ってるよ(DVD付)
「狂乱家族日記」キャラソン3枚目にして、「これぞキャラソン!」な感じのリリースです。
「散歩系ポップス」とでも表現すればいいんでしょうか、歩くようなテンポの中でキャラクターの心の変化を繊細かつストレートに伝えてくれます。感情を抑えて大きな声を出さない登場人物(ボーカル)の歌唱、演技のニュアンスを活かすために各トラックの音量音色も程よく抑制されている気がします。
冒頭で印象的だったのは、やや硬いささくれた音(抽象的ですね・・すみません)の分散和音のトラックと、低い音域でウネウネと動き自己主張するベース音のトラックです。この二つは曲の和声進行を支えるトラックである、と同時にキャラクターの「信じたいけど信じきれない」という心情を表現していると思います。それを取り囲むように、また時には隠すようにして各トラックは歌います。
また、花澤香菜氏(vo.)の演技は非常に繊細で、一定の感情の幅をはみ出さない中にも豊かなニュアンスの変化を聞かせてくれます。聞き応えのある良質な朗読に触れているようです。相当なリテイクを重ねたのでは・・と思わず邪推してしまいます。(この繊細さを味わうためには、正直CD以外では無理があるのでは)
これらが相まって(色々ありすぎで言い尽くせません・・)希望にあふれつつ絶望から逃れ得ず、信頼しきりたいのに懐疑がこころの奥底から消えず、幸せを謳歌したいのに「不幸である事を受け入れ続けた自分」を捨てられずに悩むキャラクター(乱崎優香)の心情を伝えてくれる良質な楽曲になっていると思います。
個人的に期待大だったremix-ver.ですが、やっぱりです。
「柏森さん!やっぱアンタいい人だわ!!」
思い悩み、時に自閉してしまう優歌を気遣い包み込む家族たちの愛、でしょうか。本編でオンエアされた(このremixのための新録音もあるかも?)セリフやピッチの調整された他のキャラソンのパーツが用いられて優香に語りかけるようです。「みんな傍にいるから」と。「狂乱家族の百鬼夜行」っていうか?なんか昔の「うる星やつら」を思い出しました。行進が離れていきフェイドアウトしていく中、最後を締めるのは「もしや・・」と感じながら聞いてましたが、残念ながら予想的中ww我らが母、凶華さんです。娘の歌なのにwww
作品への想いを感じさせる、骨太な、remixらしからぬremixです。表題曲と併せて1曲、と言っては言い過ぎかもしれませんが、素敵なremixだと思います。
同梱のDVDも、その辺りを踏まえて観ると違って楽しめました。(SD画質、という事へのツッコミはなしの方向でw)
これはお勧めしたいタイトルですね。むしろお願いしたいくらいですw
狂乱家族日記 弐かんめ [DVD]
凶華と凰火の貴重な夫婦関係の話が入っていますので
押しかけ結婚モノが好きな人にはたまらないかと。
特典小説のヴァネッサ=エルの純情も面白いです。
しかし特にDVD映像特典も無く定価7140円は高すぎと思います。。
私は好きですが、この価格で買う人はあまりいないでしょうね。