クイック・ジャパン100
『QuickJapan(クイック・ジャパン)』(太田出版)はサブカルチャー系雑誌である。記念すべき第100号は大きく4本の特集を組む。
第一に2012年4月放送開始のアニメ『AKB0048』(エーケービー・ゼロゼロフォーティエイト)の特集である。人気アイドルグループAKB48の派生作品であるが、単なるアイドルの人気便乗作品ではない。近未来の宇宙を舞台とするSF作品である。芸能活動が非合法化された世界で、非合法的に公演を行うアイドルAKB0048の活躍を描く。
AKB48と言えばマスメディアの作出するブームに乗っかったトップアイドルである。握手権などのシステムはAKB商法と批判され、商業主義の権化のように見られている。特に脱原発ソング「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」を発表して社会的発言を深めるアイドルグループ・制服向上委員会と対比する形で、体制寄りのメジャーな存在としてAKB48が槍玉に挙げられる。
しかし、そのようなAKB48理解は一面的である。もともとAKB48は秋葉原というローカル劇場で公演を繰り返していたグループである。マスメディアに露出して売るという商業主義的路線の対極に位置する。そのようなAKB48の反メジャー的な精神を『AKB0048』は設定で上手に昇華させている。記事でも『AKB0048』の作り手がAKB48の本質をつかんでいることが理解できる。
当然のことながら、『AKB0048』にはAKB48とは異なる設定がある。記事で注目された相違設定の一つに襲名制がある。前田敦子や大島優子のような現在の人気メンバーの名前が歌舞伎役者の名跡のように襲名されている。たとえば11代目板野友美や8代目小嶋陽菜という形である。
AKB48はモーニング娘。と同じくメンバーが入れ替わるユニットと認識されているが、初期メンバーが全員卒業しているモーニング娘。とは異なり、未だ代替わりをしていない。神7に代表される初期メンバーが現在でも人気の中心である。芸能プロダクション的には個人に依存せずに売れる仕組みを作りたいと考えているだろうが、AKB48は個人の才能に依存している。襲名制という考え方はAKB48の人気持続のヒントになり得る。
第二の特集は「あなたと未来を変えるキーパーソン20」である。映画監督、作家、ミュージシャン、芸人について各々5人をピックアップする。選考者も気鋭の存在であり、尖がった選び方がされている。面白かった内容は「入江悠が選ぶあなたと未来を変える映画監督5人」である。家賃を平気で滞納しているという映画監督を、変人ぶりを示すエピソードとして肯定的に評価する(93頁)。
一方で日本では僅か一日の家賃滞納で高額な違約金を請求し、追い出し屋に豹変するゼロゼロ物件業者もいる。入江氏も「賃貸&生活費などの現状維持が厳しくなった」(89頁)と書いているように気鋭のクリエイターを取り巻く経済的状況は厳しい。ゼロゼロ物件などの貧困ビジネスは文化の破壊者でもあると実感する。
第三の特集は「テレビ・オブ・ザ・イヤー2011」である。現役放送作家9名の対談で面白いバラエティ番組を選ぶ。満場一致で大賞を受賞した番組は対決物であるが、敗者へのフォローをしっかりしている点が評価された(64頁)。番組プロデューサーへのインタビューでも「素人ナンバーワン決定戦にしちゃうと、少なからず傷つける人が出てくる」とし、両者のプライドを守ることを重視したとする。勝負は番組が勝手に決めたルールで対戦した結果であり、絶対的な勝敗ではないとの意味が込められている(72頁)。
第四の特集は高城れに(ももいろクローバーZ)へのインタビューである。ももいろクローバーZはアクロバティックなパフォーマンスで通常のアイドルと一線を画した存在として注目されるが、もともと高城さんはモーニング娘。の久住小春に憧れていたという(132頁)。
モーニング娘。もデビュー当時はテレビ東京のオーディション番組の落選組を集めて結成され、B級感漂うグループであった。『LOVEマシーン』などのヒット後もアイドルとして偶像化されるよりも、面白さを持った存在として人気を誇った。そのモー娘。が正統派アイドルとして対比される存在になっていることに時代の移り変わりを実感する。
インタビューでは遅刻をしないことやレッスンに誰よりも早く行くことなど高城さんの努力も語られている(133頁)。このような小さな積み重ねはモーニング娘。やAKB48とも共通する。異色のアイドルとして注目される「ももクロ」であるが、根っこのところではつながっている。
原田知世 2000 ベスト
まず、おさえておかないといけないのは、作家陣の超豪華なこと、ユーミン、正隆さん、康 珍さん後藤さん、来生さん兄弟など、個人てきには、康 林コンビの草冠の姫君が秀逸です!!一般的には天国にいちばん近い島ですが(これもよい!!)
来生さんは、哀愁感のあるメロで謳いあげています。
後藤さんからアイドル路線から脱却した曲になりますが、あまり違和感は感じません。(声が激変している事にびっくりです)
14.15は、アレンジがよく聴きやすいです(星勝さん)
どの、曲も今カバーしても良い曲です。
ユーミンの1.2.3はスタンダードではないでしょうか?
今のように、職業作家の時代でない頃の完成型のアイドルPOPベストだと思います。
セーラー服と機関銃のカバーも可能なら、それもありだと思います。
大塚 愛 中島美嘉 などもよいですが、超一流のプロの仕事のすごさを若い世代にも聴いてほしいベストだとだ断言します。
捨て曲なし!!
AKB0048 VOL.02 [Blu-ray]
第2話
アキバスターへ向かう宇宙船の中で、凪沙達は、
真琴・鈴子・楚方と遭遇し、行動を共にすることに。
そして帽子の少年は一体誰?(って、正体バレバレですが…)
そこに現れたDES軍が凪沙達を捕獲しようとする!
第3話
候補生の選抜試験として、ライブの護衛をすることになった候補生達。
激しい戦闘訓練に疲れ、こんなはずじゃなかったと思う凪沙達だったが、
襲名メンバー達の影の努力を知り思い直す。
そしてライブ当日、候補生達にDES軍が襲いかかってくる!
第4話
アキバスターについた凪沙達は、75期の美森・彼方と出会う。
彼方と楚方は姉妹だったが、久しぶりの再会に喜べない。
彼方は複雑な胸中を美森に打ち明けるが…。
物語は、凪沙達の成長と人間関係を主軸としていて、
そこにスパイスとしてDES軍との戦闘シーンを加えてます。
そのバランス加減が上手いですね。
ゾディアックコーポレーション・DES軍・キララ・先聖センセイ
等といった謎要素が出てきますが、あえて詳しく説明せず、
視聴者の想像を膨らませるやり方も上手いと思います。
渡辺麻友って腕からミサイル出るのかよ!ってツッコミ所もありつつ、
楽しく見られる作品になっていると思います。
また、この巻で主要な登場人物が出揃います。
人数多い上に、名前がいろいろあって覚えるのが大変だぁ…
本名・楚方のつけたあだ名・襲名・襲名の愛称。
ブックレットには、作品中で明かされなかった、
襲名メンバーの本名が載っていますよ。
続・象の背中~バトンタッチ~ [DVD]
「旅立つ日」で不覚にも泣いてしまったので視聴。
引き続き台詞なし、シンプルなキャラクターによる、
舞台は娘の結婚式という正面突破。
オチがちょーっとあざと過ぎるのが玉に瑕だが
最後には涙ぐまされてしまう。
死者には忘れていた感謝を、生者には感謝を現すことの大切さを
短い時間から語りかけてくる傑作。
1年後の君へ―なりたい自分に変わる近道を教えよう
いつも同じことの繰り返し,なんかつまんない,でも特に行動に移すこともない,という人におすすめの本です。自己啓発系かもしれませんが,書いてあることは具体的で簡潔,読み易いエッセーのような感じです。
「だれもあなたを見ていない」や「勝算の計算をやめよう」,「相手の気持ちを考えるのはやめよう」等々,それを言ってほしかった!と思える,何か自分に一人味方ができたような,そんな本です。その中身が気になったらぜひ読んでみてください。きっと背中を押されますよ。