Seventh Heaven
『kalafina』を結成するきっかけとなっただけに、このアルバムは驚くほどに『空の境界』を意識している。
裏面のイラスト(ワイドキャップステッカー)は両儀式ですし、収録曲も一章〜七章までのテーマ曲を完全網羅。
ブックレットには各章のキービジュアルと共に原作者である奈須きのこさんの各曲へのコメントが歌詞&アーティスト写真と同じ位のページを割いて収録されている。
思うにこの『Seventh Heaven』は『kalafina』の1stアルバムというよりは『kalafina×空の境界』のコラボレーション・アルバムと言った方がしっくりくると思います。
特典DVDに収録されているLIVE版『oblivious』は鳥肌物ですよ!!。
「リング」「らせん」
“冬の角川ホラー映画”の先駆となった『リング』『らせん』のサントラです。
『リング』編はストリングス中心の「ぞっとする怖ろしさ」を助長する曲ばかり……。鳥肌を立てたいときにはうってつけ(?!)。HIIHによる主題歌「feels like “HEAVEN”」は映画とベストマッチング。
『らせん』編は、割とデジタルなものが多く、恐怖感を
煽るほどのものではないと思います。
特筆すべきは、劇場予告編で使われたゴア・トランス・テクノ「GUARDIAN ANGEL」が収録されていること。“貞子”の恐怖は感じさせず、「観たい」と思わせた予告編の主役級のはたらきをした曲です。予告編BGまで収録してくれるとは有り難いことではありませんか。
螺旋回廊 復刻版 (1-2パック)
巷で有名な鬱ゲー、螺旋回廊…。
もう他の方のレビューをご覧に頂ければ解る通り、興味本意でやるモノではありません。寝とられ、陵辱、鬼畜プレイ、救い無しED等々…、本当に容赦無いです。もし、本当にプレイなさるおつもりならば、それ相応の覚悟がいると思います。
私の場合、恐い物見たさでプレイしたのですがこれなら、ネット上でマインドクラッシャーを狙ったサイトを見て回った方がマシだろ…と思ったくらいです。
しかし、ここまで思わせる空想の物語を書けるタムーさんは流石ですね、ハイ。5を付けざるをえない………
らせん
一大ブームを巻き起こした話題作「リング」の続編。
他のレビューにも見えるように第一作の「リング」に比べ
ホラー要素は減退し、遺伝子を操り、一週間で成長し、無限増殖する
脅威の生命体の出てくるSFチックな作品へと変貌している。
確かにこれだけ読み終えた時点では中途半端に科学的な要素を突っ込んでおきながら
見ただけで遺伝子を改変してウィルスを生み出す映像、文章や
人間の卵子と受精するウィルスが登場するというのはどうかと思うこともあるかもしれない。
だが、この作品は「リング」さらには「ループ」も含めた三部作である。
この「らせん」では「リング」の謎を解き明かしていくのだが
それでも本当の真実の部分については最終作「ループ」まで明らかにされない。
「ループ」まで読み終わった時、初めて全てが一つに繋がりすっきり出来るだろう。
是非、ここで止まらずに三部作の最後まで読み通してほしい。
リング コンプリートBOX [DVD]
バンガローで暇つぶしに見たビデオテープ。それを見た学生は皆怪死を遂げる。何故か一週間以内に他の人に見せると自分は助かるらしい。映像作家の元夫に相談したが彼も怪死。玲子が死なないのはビデオテープをダビングしたせいか?そのビデオを息子が偶然見てしまい泣く泣く父親に見せて玲子は貞子の呪いを解くべく奔走する。
言わずと知れた名作中の名作。ジャパニーズホラーはここから始まったのではないか?という原点。井戸の輪郭を「リング」に置き換えビデオの中の貞子が井戸から這い出てきて、やがてTVからも…
これまでも「怖い映画」はあったかもしれませんがそれをすべて払拭するぐらいの衝撃的な作品でした。伝染する「死」もなんだかありそうで夜中に怖いビデオを見れらなくなりました。陰気で髪の長い女の子には「貞子」のあだ名がつけられ…ジャパニーズホラーを語るに基本となる作品です。