真昼のストレンジランド
前作"Twangs"は、息を呑むほどに圧倒的な存在感を誇る名盤だったと言っていい。
Grapevineというバンドが一気に急成長し、大きな変化を遂げた1枚であったと思う。
そして、それから1年半の期間が経って発表された、この"真夏のストレンジランド"は、前作ほどの大きなインパクトはないものの、その新しいサウンドを良い形で昇華して、彼等らしさを上手く融合させた作品だと思う。
これまでのGrapevineの作品は、何処か「青」や「灰色」が似合うようなメランコリックな雰囲気に包まれていたのだが、"Twangs"以降は様々な色が織り交ざり、多彩な輝きを発しているように感じる。
1つの作品がまるで映像のように、表情を変え、感情を映し出す。
ここまで多彩な表現力を持ったバンドは、日本でも唯一だと思うし、最近の彼等は何か1つ突き抜けた勢いを持っているように思う。
"真昼のストレンジランド"に収録された曲は、1曲1曲を見てみると割と普遍的な感じがするし、昔の"スロウ"や"光について"、"Reverb"のような名曲と呼ばれるような曲もない。
でもアルバムを通して聴くと、どの曲も輝きを放ち、リスナーの心を離さないような深い魅力がある。
最後の"風の歌"を聴き終わり、まるで映画を見終わったかのような心地よい余韻に浸る事が出来た。
Grapevineはこれまでずっと、自分達のスタイルを壊しては更に良い形へと進化していくバンドだ。
今後の彼等の進化がどうなっていくのか、このアルバムを聴いて非常に楽しみになった。
GRAPEVINE tour2007 “ママとマスター"FINAL [DVD]
ライブに感動 (田中さんの声はちょっと気になったけど)
副音声に爆笑
ブックレットに感心
これだけ入ってても普通の音楽DVDより安いって!!!
買いですよ
sweet home adabana 2005 [DVD]
CDで感じる冷静で、冷酷なまでの「ただそこにある」という突き放すような感覚からは想像できないような、熱を感じることが出来るはず!クールなバンドと思われがちですが、愛おしいバンドなのだ。