G MEN'75 DVD-COLLECTION 2
このボックスに収録された「香港の女カラテ対Gメン」3部作は歴代香港カラテの最高傑作です!過去の香港カラテ作品の優れたエッセンスをグレードアップさせて、3部作という劇場映画並みのスケールでアクションが展開します。特に、倉田、ブルース・リ(別名・何宗道)など他の香港カラテ俳優を遥かにしのぐスーパー・アクションを香港の実力派アクションスター、ブルース・リャンが見せてくれます。
リャンの香港映画での殺陣は、蹴りの跳躍のすごさ、蹴りの高さなど優れた点はありますが、映像的には連続の回し蹴りが延々続くような単調なパターンが多かったのですが、この作品では複雑な手技、足技を組み合わせた今までにない武闘アクションが多数あり、個人的に多数の空手アクションを見てきましたが、ブルース・リー以外でのリアルな空手・格闘アクションではベストだと思います(千葉真一は激突殺人拳1と直撃!地獄拳がベスト、倉田保昭は女必殺拳危機一発がベストです)アクションの組み立てを考えたアクション監督が日本人からかもしれませんが、中国拳法の手技も多く使われているので、リャンが自分で考えた技が多く採用されているかもしれません。このアクション監督は誰か知りたいです。それほど素晴らしいと思います。
この作品のアクションの見せ場は、最初の駐車場でのケンカの場面で、リャンが見せる剛柔流空手のキレのある蹴り、突きとヌンチャク技が素晴らしいです。
また、蔵がある庶民街でマージャンをやっているチンピラたちを蹴散らす場面では、今までにない複雑でテンポのあるきびきびとした殺陣が素晴らしく華麗な連続後ろ回し蹴りを披露して、アクションの実力の高さを見せつけます。
そして、中盤で組織に拉致されて脱出する場面では、棒術の華麗な早業と形の美しさを見せ、ラストの戦いまでアクションの手本と言える素晴らしい殺陣を見ることができます。
このようなアクションが現在では見れなくなりましたが、それは視聴者がアクションに関心がなくなったのではなく、本当にアクションができる役者がいなくなったためと言われます。これから映画やテレビでアクションを志す人は、ブルース・リー、倉田保昭だけではく、この作品におけるブルース・リャンの伝説のアクションを是非再確認して欲しいです。
そして、我々ファンは、この作品を含め香港カラテ・シリーズの素晴らしさを後世まで次世代に語り継ぎましょう!!