追憶の60年代カリフォルニア―すべてはディランの歌から始まった (平凡社新書 (018))
ある意味一番よい時代のアメリカをじかに体験した団塊の世代の青春期。同世代の人には懐かしい要素が多々あるのではないか。
フォークを中心とした音楽、ニューエイジ、宗教学、と著者のやってきたことはいかにもバラバラかつ中途半端に見えるが、それはおそらく後知恵で、カウンターカルチャーという今は見失われがちなくくり方をすると一貫性があるとわかる。(物知らずですいません、私はこの本に描かれた頃の生まれなもので)
現在のアメリカは最悪だが、6-70年代の政治的文化的「カウンター」的なるものがベトナム戦争を背景としていたことを思うと、イラク戦争の始まった今後のアメリカを考える意味でヒントになる可能性もある。
それにしても、日米の現状というのは・・・。