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カーニバル 五輪の書 (講談社文庫)
5巻までの長い道のりでしたが、
終わるとなんかもったいなくって
この前まで読まないままになっていました。
ノベルズ版との差はそう大きくないですが
「流水大説」たる巻末付録は一読の価値ありです。
いまだに十九が死んだことに違和感を覚えてしまっているので
(↑そういう人って多いですよね?)
そのままの設定になっているのは残念。
本文じゃなくっても、巻末ででもちょっと触れて欲しかったです。
コミックスでは活躍中なのに~!
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hon-nin vol.03
とわずがたりがこんなにも濃かった麻生久美子さん、そのhon-ninが引き出されているのは、吉田豪さんの手腕によるものでしょう。
新たに連載のはじまった「青春小説」銀杏の峯田さん(なぜか青春時代を回顧する男子小説は、クドカン氏然り、峯田氏然り、東北のご出身)、探偵と作家の両立なんてかっこよすぎる、でも本当なのかしら、とステキに想像してしまう古田日出男さんのハンサムな世界、「サブカルチャーの波が来たとき、たまたまのることができた」などと謙遜してみせながらも、実は非常にクールにお笑いも映画も俳優との距離も語ってみせる、たけしさんの「今」と、懐かしい賑やかさを思い出させる「オールナイトニッポン傑作選」。
本当はよみよま(モヨ子さん)、なめ子さん、ホンタニちゃん(連載一回延びました)、「自己誇示欲」という新たな境地で自己解体してみせるうさぎさんなど、女性陣に圧倒される毎号なのですが、今回ばかりは男性陣のhon-ninっぷりにやられました。
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成功学キャラ教授 4000万円トクする話 (講談社BOX)
清凉院流水と聞いてどんな本かとビクビクしていたが、意外にまともだった。
とゆうよりなかなか分かりやすく実用性があってよい本。
内容は色々な自己啓発書に共通するような成功法則や著者自身の作った成功法則などが
ストーリー仕立てで書いてある。なかなか読みやすい内容だった。
色々な自己啓発を読んだ人にはお馴染みのものばかりかもしれない。
が結構上手く纏めているので復習のためにもいいかもしれない。
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ジョーカー清 (講談社文庫)
「宝島社 このミステリーがおもしろい」 1998年度 第35位
JDCシリーズ四大事件の2つ目「幻影城殺人事件」の前編。
本書も『コズミック 流』と同様に殺人事件が次々と発生します。
しかし、『コズミック 流』が密室殺人の箇条書というような感じであるのに対して、本書は物語の中で連続殺人が展開されます。
そのため、やっと物語らしい物語を読むことができたと私は安心しました(笑)。
読み進めるうちに推理作家達やJDCの探偵達キャラクターの個性が段々と際立ってきます。
『ジョーカー 涼』・『コズミック 水』にも影響してくるので、本書に出てくるキャラクターの個性をしっかりと把握するためにもじっくりと読まれることをお勧めします。
また、『コズミック 流』から本書へ進むと、私は一気に読むスピードが速くなりました。
箇条書の苦痛から解放され、先が気になって仕方なくなること請け合いです。
因みに、『コズミック 流』・『ジョーカー 涼』・『コズミック 水』にもレビューを記載させていただこうと思っています。
参考にしていただけると幸いです。
ソレデハ…
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キング・イン・ザ・ミラー
マイケルが亡くなる前は、
彼の名前や曲を何曲か知ってはいましたが、
彼自身については、ほとんど知りませんでした。
彼の死後、ベスト・アルバムから聴き始めて
マイケルを好きになり、
それから彼の人間的なすばらしさを知りました。
マイケルのことをもっと知りたくて、
彼について書かれた本や雑誌をいくつも読みましたが、
どこか含みのある表現のものもあって、
書いてる人は、本当にマイケルを好きなのかな?
と疑問に思うこともありました。
そんな時に、昔からマイケルファンだった従姉妹から
「ぜひ読んで!」と薦められて、この本を読みました。
ゴシップや事故など、理不尽な苦しみや試練と戦いながらも、
周囲の人たちの醜ささえも包み込む、彼の真の姿を、
この本は切なくも感動的に描いています。
最終章は「Gone Too Soon」が
後ろで流れているような気がして、
思わずCDを聴き直したら、
しばらく涙が止まりませんでした。
一気に読んでしまえるほどの分量ですが、
CDを聴くたびに、
何度も読み返したくなる本だと思います。
マイケルを愛するすべての人に読んで欲しい本です!!