フォトグラフ・スマイル
ジュリアン・レノンの "Help Yourself" 以降7年振りの5枚目のアルバム。「これが僕のデビュー・アルバムだ」という本人のコメントが紹介されているように、かなり気合が入ってるのが感じられます。
このアルバムを一聴して気がつくのは、陰影のある曲ばかりで、ジュリアンの沈鬱な気分が伝わってくることです。ディミニッシュやオーギュメントとか、そういう和音が多用され、また多くのコード進行がメジャーに解決していきません。本人による曲の解説はワリと明るいけれど、辛い時期に時間をかけて細かい点にこだわりながら曲を書いたんだと思います(少なくとも無邪気に人生を肯定する歌詞の曲は一つもありません)。
このアルバムはこれまでの作品でベストだと思いますが、練り上げられすぎて、焦点がボケているようにも感じます。ジュリアンの本質はもっと天性の閃きを生かした曲を書けることだという気がします。もう一皮剥ける日が来ると思うので、次回作にも期待!
リラクシング
BGMとしてかけておくのが良いと思いいます。
突拍子としたうるさい曲もありませんし、心地よい感じです。
1日中聞いていても、飽きない曲です。中古は激安なのでみなさんも聞いてみてはどうでしょうか。
買って損んのないCDです。
ヘイル!ヘイル!ロックンロール(完全限定版 4枚組コレクターズ・エディション) [DVD]
チャックベリーファン、R&Bファンなら勿論マストゲットのこの映像、ローリングストーンズファンも絶対に見なければ後悔します。キースのソロ活動に興味がないという人も是非見て下さい。国内版が出ると知らず、私はリージョン1の輸入版を先に購入してしまいましたが、特典映像とかも同じ内容であればこれはすごいですよ!本編も昔VHSで出てた画質とは比べものにならないくらい綺麗ですしね。まぁその本編の内容は完全にCベリー様のオレサマ節が炸裂している結構笑えるものでもあるのですが、必見なのはリハーサルでキースがよりによってあの“CAROL”のイントロのリフを、ベリー様からさんざん駄目だしをされるシーンです。表から入るか裏から入るかそれはもうそれぞれの癖のものでしょうが、ベリー様は思いっきりキースをバカにして“出来てねえよ若造”ってな具合で、あのキースが怒りをこらえるためにム〜ッとしているんですよ。(余談ですが、私はストーンズの最後の大阪公演になってしまった2003/03/21 のMONKEY-MANでギターチェンジ前に演奏が始まってしまい、怒りくるってMICKに体当たりをしているキースの顔を見たときにこの映画のこの場面を思いだしておりました)そんな名場面をちりばめながら大ロックンロールショウになだれ込んでいくこの映画、是非是非見て下さい。
イマジン / ジョン・レノン 特別版 [DVD]
公式映像、プライベート映像を織り交ぜながら構成される、ジョン・レノンのバイオグラフィーである。公式にも非公式にもこの手の物は何点かあるが、現時点ではこれが最高である。
それは、情報(映像)の絶対数が圧倒的に多い事と、音楽を音楽としてちゃんと聞かせている事、そして何よりもジョン・レノンと言う人間をきちんと等身大に捕らえていると言う事である。愛と平和のジョン・レノンの押し売りにはなっていないと言う事である。
ジョン・レノンとはどのような人物であったのか、真実の彼の姿とはどのような物であったのか、現在の彼のイメージがいかに偏った物であるのかが非常に良くわかる作品である。オノ・ヨーコや無知なマスコミの功罪は大きい。ジョン・レノン初心者の人達には必ず見て頂きたい。
ヨーコ、ショーンを始め、関係者各位の貴重なインタヴューも多く盛り込まれていて非常に興味深い。しかし、ジョンを語るに最も必要で最適な人達、すなわち、ポール、ジョージ、リンゴのインタヴューが全く無いのが解せない。当時はまだ冷戦状態だったのだろうか?この部分だけが不可思議だ。
Everything Changes
John Lennonの息子、Beatlesウンタラカンタラ・・・の前説不要。
Julianは立派な一人のアーティストです。
私は長くJulianを愛していくでしょう。来日してくれないかなぁ。