都市・建築・不動産企画開発マニュアル2011-12 (エクスナレッジムック)
広く浅くのスタンスですが、凄まじく幅広い上に程々の深さがあります。
各テーマは見開き二ページに集約して600ページ超え、市場動向から各種法規まで基礎知識を網羅しているので資料作成の取っ掛かりに大いに役立つ。
企画開発マニュアルの名に嘘偽りは無いですね。安い買い物です。
来年出ればまた買いたい
地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)
地域再生プラナーを称する著者が、なぜ地方が豊かになれないのか、を分析、論じている。著者は多くの地方事例に精通しており、自らの視点から、問題を分析し、それを上から目線であって、市民の声を聞かないことである、との仮説をたてて検証している。特に岐阜や宇都宮がなぜ衰退するのかに関して論じるところは舌鋒鋭く、説得力に富む。
著者は、また土建工学者を強烈に批判している。それは、そこで生活する人々のことを考えずに、机上の成功事例を押しつけるからであると述べているが、そのような自分の意見を主観的に押しつけるのは中小企業診断士やマーケティング・アナリストでも多い。特にエコノミストは、いい加減な現況分析をする傾向があるように感じるので、その点は著者の考えは納得できなかったが、それを踏まえても、著者の思考は論理的であり、地方都市の再生策のどこが問題であるかを検証するうえでは参考になる。特に「私益」ではなく「公益」を求めることが町を豊かにする、との考えには納得する。文系でまちづくりや都市計画を論じている著書には、結構、いい加減な思いつきのようなものが多いが、本書はそれらとは一線を画しており、なかなか信頼できる部類のものだと思う。読んで損はしない。
21世紀の歴史――未来の人類から見た世界
本書はヨーロッパでベストセラーになった本の邦訳で、著者は経済学者・思想家のジャック・アタリ氏。ミッテラン大統領の時に大統領特別補佐官に抜擢され、サルコジ政権でも諮問委員会を組織するなど、フランス政治に影響力のある人物である。本書では、人類誕生にまで歴史を遡り、今後の世界情勢を予想をしている。ネットというヴァーチャル世界の拡大、新興国台頭によるパワーバランスの変化など示唆に富む話が多い。また、資本主義の行方などは興味深い。また、国家の弱体化などのいくつかの予測は現実になりはじめている。ただ、人間のクローンなどの科学に関する話はやや非現実的とも感じられる。本書はデータを引用して予測するというより、様々なデータなどをみてアタリ氏の考えた予想という感じ。彼の指摘が示唆に富んでいるということには変わりない。一読して損はない一冊。
トロピコ4 DLCパック ~速乾セメント・軍事政権・農業~ 日本語版 [ダウンロード]
なんといっても目玉はセメント工場です。
小金が稼げるし目に見えて建設速度が早くなります。
難をいうならそれぞれのセットの装飾品
悪くはないんですが1作目のように
選択一覧で見れたほうがうれしいですよね
まあ、シリーズ好きな人なら買っておいて損はないかと
ヒルズ 挑戦する都市 (朝日新書 200)
内容は大きく分けて3つ、「森ビルの歴史」、「森稔社長のポリシー」、そして「都市づくりの本質」。「都市づくり」というのは、参加者全てがWin Winでないと成功しない手間のかかる非常に難しい作業の積み重ね。そして「都市づくり」とは、成功を伴わなければ真の説得力を持ち得ない。その観点から、本書における筆者の主張には説得力がある。「都市づくり」に関する、数々の格言がこの本には散りばめられており、都市開発やまちづくり等々に携わるもの、目指すものは一読する価値があるものと考える。筆者の益々の活躍を希望する。