ナイトホークス [DVD]
テロリストと刑事の二つの話を平行して描きながら、それがよじり合わさるように一つになるストーリーの語り口の見事さ。
これがアメリカ映画デビューのルトガー・ハウアーの悪役ぶり、減量して髭を生やし精悍さを強調したスタローン、ともによし。
小粒ながら、細かいアイデアを惜しげもなく詰め込んで、初めそれほど期待して見ないですごい得した気分になって、その後見返してもやはり面白かった。
スタローン主演作としては、大味な大作よりこういう方が好きです。
ナイトホークス [DVD]
1981年の作品、
主演のスタローンにとっては「ロッキー」2と3の間、「ランボー」第1作の前年作、
ルドガーハウアーにとっては初のハリウッド進出作で次に「ブレードランナー」に出演することになる出世作、
スタローンにとっては初期の全盛時代で多作だった頃の逸品、 「ロッキー」イメージを払拭するためジャケットのようにひげ面!
シルヴェスター・スタローンはトム・クルーズ以前のオレ様映画の帝王といっていいと思うが、本作はそんなオレが俺がおれがという面が極力抑えられており、スタローンが役者に徹した見応えがある、 普通のスタローン映画のように気付いたら上半身裸というシーンがない。
商品ガイドで紹介されている通りニューヨークのはみ出し刑事二人がテロリストと対決する物語、刑事も二人組、テロリストも二人組とバディ映画でもある、 作品としてはいわゆるB級なのだが緻密な脚本とハードボイルドに徹した演出がみせる硬質な肌触りはスタローン映画らしからぬ徹底したものなので、スタローン嫌いの映画ファンにこそ奨めたい、
本作のよさがテロリストに一編の愛情も注いでいない映画だということ、 テロリストは現代社会に存在を許されない邪悪な人間であることが遠慮なく描写されている素晴らしさがある、 だから言葉にこそださないが心の底にテロリズムに対する共感のある人間は本作を褒められないという面があるわけだ。
ルドガーが演じるウルフガーはテロ組織からもはみ出してしまうような凶悪さ、 彼の邪悪さをさらに寒々としたものにさせるのがパートナーであるシャッカという名の女テロリストの存在、 彼女が迎える最後はテロリズムの凶暴・凶悪さがいかに醜悪であるかが最高に演出されていて数ある本作のクライマックスの中でももっとも興味深い、
冬のニューヨーク・ロケが内容に実に相応しい、 いくら映画撮影に協力的なアメリカでも現在ではもう撮影許可がでないようなすごいシーンもある、 スタローンが女装するというありえないようなシーンがあるが、それだけアメリカの女は大きいということであり、ガールフレンド役がリンゼイ・ワグナーという大柄女優がキャスティングされているのも実はそれなりの理由がある、
毎年のように再発売されていることからそれなりに売れているようだが、レビュー数が少ないままにしておくのは実にもったいない。
一人私設自警団であるバットマンがテロと戦う「ダークナイト」が大人気の今こそ再発掘する必要がある佳作です。
ナイトホークス [DVD]
70年代映画と80年代映画の中間に存在する作品であるという
印象を受けました。
他のシルベスタ・スタローン主演作に比べて
主人公のキャラクターに意外性とユーモアがある点も
印象的です。
ジェニファー・ロペスの救命看護 [DVD]
“NURSE ON THE LINE” このTV映画は以前からずっと気になっていた作品ですが、日本語版DVDが将来見られるとも思ってなかっただけにこの邦題のネーム・バリューには首をかしげるものの、リリースには嬉しく思いました。
TV映画というのは、派手で豪華な劇場映画とは違います。地味だけれど、おいしい。
そういう味がリアリティのあるドラマの良さであり、TV映画ならではの楽しみに尽きます。
90年代のリンゼイ・ワグナーはとても美しいです。若い頃の彼女とは違う魅力に溢れています。
彼女は過去に多くのTV映画に出演していながら、その作品のDVDは日本ではほとんど発売されていないだけに貴重な作品だと思います。
ナイトホークス〈上〉 (扶桑社ミステリー)
おもしろかった。描写が緻密ですべての情景に意味があり伏線となっています。ゆっくり読んでたっぷり一ヶ月楽しめました。あと数十ページというところで話が見えたような気がしましたが見事にハズレ、最後の最後まで裏切ってくれて嬉しかったです。「ちゃんとした小説」を読みたいミステリファンにはおすすめ。