Real Thing
1本のギターの独奏だけで紡ぐメロディのこの豊かさは何だろう?
タッピング、スラッピング、パームハーモニックスなどの特殊奏法を駆使した曲もあるけど控え目で、あくまでメロディに拘る姿勢がカッコいい。
海外がマイケル・ヘッジスなら日本でこのジャンルを開拓したパイオニアはまさしく中川イサトさん。メロディはこよなく優しいが、1つ1つの音は「痛い」。それほどピュアだということ。世間でどんな音楽が流行ろうと関係ない。この音こそが俺なのだという確固とした意思は清々しくさえある。
またタイトルがユニークなのもイサトさんのギターミュージックのお楽しみのひとつ。このアルバムも「黄金千貫」「あがりこ大王」「藻雑魚」などイメージが湧くのがズラリ。
押尾コータローの師匠としても有名だけど、決してブームで終わらせたくないこのジャンルの大御所として益々活躍していただきたい。
傑作です。
1310
発売当時のLPの帯には「日本初の快挙!ギターによるオールインストゥルメンタル」という意味の文章が掲載されていた。
勿論厳密に言えばこれは正しくないのだが、当時このようなスタイルのギタープレイでソロアルバムを出すのは暴挙に近いモノがあっただろう。
しかし中川イサト氏はギター教室、楽譜出版、ライブ活動等地道な活動を続け、これが押尾コータロー他の後進ギタリストを育てる土壌になった事は言うまでもない。
そんなギタリスト達が教科書のように繰り返し聞き、練習したのがこのアルバムなのだ。「OPUS1310」はそんなギタリスト達にとってコモンセンス「基礎中の基礎」と言い切っても良いだろう。
それほどのアルバムなのだ。
イサト氏はこれ以降自費出版に主軸を移し(一時2枚ほどメジャーレーベルでCDリリース)海外のギタリストとの交流・活動拡大を行っている。
タカダワタル的 memorial edition [DVD]
ワタルさんの歌っている歌詞の中には大変重たいものもあります。
でも、雰囲気はすごく明るい。
おしゃべり、歌、たたずまい、
すべて、タカダワタル的雰囲気に包まれます。
タカダワタルがでてくるだけで、もう十分。
こういう人をもうひとり知ってます。
古今亭志ん生です。
二人とも故人になってしまいましたがね。
休日音楽
休日の昼下がりに、好きな飲み物を入れて飲みながら
のんびりするのに適しています。
曲の順番もこっています。じゅうぶんリラックスしてから、
ラストの曲で一気に目が覚めます。
休日の残りの家事やつとめをしようと引き戻されます。
はじめてアフリカの民族楽器のひとつ「カリンベ」で
奏でられる曲を聴きましたが、ファンタジックでした。
ハワイやサバンナなどでくつろいでいるような錯覚がします。
たくさんのアーティストの曲がつまっているので、
好きなアーティストを発掘できます。
伝説のフォークライブシリーズ VOL.1<ディレクターズカット版> [DVD]
京都でも老舗のライブハウス「磔磔」にて、70年代に活躍した関西系のフォークの有名人たちが同窓会に様な雰囲気での90年代のライブ。ギターを中川イサト・ピアノを竹田裕美子・スチールギターを村上律・ベイスギターを大庭珍太など、すばらしいミュージシャンをバックにして高田渡・いとうたかお・シバ・ほか、順に演奏をする。とても温かなサウンドと雰囲気をかもし出しているライブである。ミシシッピ・ジョン・ハート風の雰囲気でギターを奏でる高田渡さんのぼそぼそ話が懐かしい。今はもう聴くことができない。いとうたかおさんの「行きたいところがあるんだ」「位置をかえすわってみても」は、個人的に大好きで聴き応えがあります。